2017年06月29日

なんでもない日記:ダイソーはパラダイス

とりあえず、多少でも高いイヤホンを解体するのは躊躇するので、ダイソーのイヤホンを買ってきた。まあ散歩がてらだ。キャンドゥーのイヤホンが全く実用価値がなかった(音域が狭くて昔の電話状態、かつステレオの分離ができない)経験があるので、解体の練習用という位置づけである。ダイソーもステレオの分離がいいとは言いがたいけれど、まあぼくのような耳のあまり良くない人間には慣れれば使えるレベルだ。ハイレゾ無意味人間。ぼくは壊すのやなんだよな。リサイクルショップ行って、片耳の聞こえないステレオヘッドホンとかあるといいんだけれど。

ピックアップのフェライトが100円相当だとわかってしまったので、ダイソーの100円のイヤホンも十分高いと思うぼくがいる。

さて、とりあえず材料を見本として買ってきましたという時点にとどめたい。

ネオジム磁石やフェライト磁石と近づけてみたが、吸着力(反発力)は極めて弱い。もっとすごく高いイヤホンじゃないといけないのかもしれない。これでこのダイソーイヤホンの役割は終了だ。イヤホンを部屋で行方不明になるということが、たまにあるのでそのための臨時用に保管することにしようと思う。

ところで、ダイソーで108円の会計をしているとき、キャッシャー脇になんと「あの」缶入りサクマ式ドロップが置いてあるじゃないですか。

なんちってスプロの材料で最初に思いついたのがこれだったんだが、もう売っていないのかと思ってあえて探さなかった。売っていた。現役だ。

高さが30mmあるので、このままでは大きすぎる。16〜18mmになるようもう少し缶を縦横斜めいろいろ眺めてみたい。

実は、適当な流用材料となる缶がある。それはフリスクのこれ。

フリスク・ネオ

「味わい長持ちタブレット」ということで買ってから中を全部食べるのにかなりの時間が経って、もう空き缶流用は止めるときめてから空になった。これはなんと高さ18mm、横85mm、縦43mとまるでストラトピックアップに使ってくれと言わんばかりのちょうど言い大きさである。

ピックカバーの流用実験を7月中にするが、その後また考える。

本当にダイソーは夢想家のパラダイスだな。

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posted by Kose at 17:26| 日記

【翻訳】Gold Foilの米記事「ゴールドフォイル・ギターピックアップ・ジャパン」

7月になったら、明後日だが、Amazonを通じてYibuyないしその他ブランドの(2〜3ある)、あきらかなゴールド・フォイルのデザインを模したピックアップを買おうと思う。通常1週間以上かかるらしい。

ゴールドフォイルが、日本のテスコに用いられていたシングルコイルピックアップで、ライ・クーダーの「クーダーキャスター」のフロントにつけられたことで名声を博しているピックアップである。リアがスプロ・ラップスチールである。そのクリアな音にはたいへんな賛辞が寄せられている。

ぼくの年の離れた兄が使っていたアンプがテスコだったと思う。中高生の頃には巷にテスコはあふれかえっていた。今はジャパン・ビンテージというかジャパン・ビザールのブランドとして知られている。多少中古でネットに出てくるが、もっとたくさん栄光の60年代の怒れる元若者ノイエの片隅に眠っているはずだ。

テスコ Wikipadia
テスコ (TEISCO) は、日本に1948年から1985年頃まで存在した楽器ブランド、および、その保有企業(テスコ株式会社)である。

略史
テスコ・ブランドを創設した「アヲイ音波研究所」は1946年の創業後、二度の社名変更を経て1964年「テスコ株式会社」(TEISCO CO.,LTD)となり、1966年末経営危機に伴い当時の主要取引先だった河合楽器製作所の系列会社となった。以降テスコ・ブランドの開発・製造・販売は、関連会社が協力して継続されたが、1960年代末〜70年代前半に関連会社が倒産・解散し、70年代後半〜80年代半ばにテスコ・ブランドは消滅した。
その後テスコ株式会社は、河合楽器の連結子会社だった株式会社カワイウッド(1990年設立、2004年吸収合併)に吸収合併された。
本社所在地は1960年代半ばは東京都北区浮間だったが、後に埼玉県南埼玉郡菖蒲町となった。

ギター
テスコは1946年独立系楽器メーカ「アヲイ音波研究所」として創業し、1948年Teiscoブランドでハワイアンギター(電気スティールギター)と楽器アンプを発売開始、1952年エレキギターの製造を開始、1956年に社名を「日本音波工業」へ変更した。

1960年代には世界的なエレキギター・ブームの波に乗って輸出や国内販売を伸ばし、1961年子会社テスコ弦楽器を設立、1964年社名を「テスコ」へ再変更、当時の日本の代表的エレキギターブランドへと成長した。全盛期の1965年には、テレビでバンドオーディション番組の草分け「エレキ・トーナメント・ショー GO!GO!GO!」を提供して国内エレキブームの牽引役となり、また市場では、「ヤマハが選んだベストブランド」と題したテスコ専用カタログをヤマハが製作して、エレキ内製直前から自社販売網でテスコ製品を販売する程の勢いだった。当時大量に輸出された日本製エレキギターは、デヴィッド・リンドレーをはじめとするコレクターに再評価され、90年代ビザールギター・ブームへとつながった。
1966年、国内で第1次エレキブームが一段落するとテスコは経営危機に陥り、同年末カワイの系列会社となり、カワイの電子楽器製造部門(の一部)となった。ただしTEISCOブランドは当時非常に知名度が高かったため、ブランド名と独自製品系列は存続され、関連会社(テスコ商事、テスコ弦楽器)が企画・開発した独自製品(や、カワイ製テスコード)が引き続き販売された。
1969年アメリカ市場で第1次エレキブームが去り、日本でもGSブームが収束して世の関心がフォークギターへと移行し始めると、モリダイラ楽器独立と長野楽器倒産に端を発して、資本関係のあったテスコ弦楽器やその取引先が次々と連鎖倒産し(1969年のいわゆるエレキギター連鎖倒産)、更に1970年代前半にはテスコ商事も解散した。 この結果1974年のテスコ製品カタログでは、TEISCOを特徴付けたユニークなデザインのギターは姿を消し、代わりに当時の流行であちこちで生産されていたGibsonやFenderのコピー・モデルが登場している。

テスコのカタログ

フェンダー、ギブソン以外(若干のセミホロウ機種を除く)の急激な消滅は、大音量アンプと歪み形の商売の大成功のたまものだ。イーグルスが、ファーストの「ウィッチ―ウーマン」の頼りないディストーションから、「ホテルカリフォルニア」のドライブギターの掛け合いまで、メンバー間でたいへんな葛藤があったことがすでにわかっている。そしてギタリストは、ビジネスマンのアタッシュケースみたいなケースにしこたまエフェクターを詰め込むことに夢中になるわけだ。そして今日チューブ・クリーントーン・アンプサウンドをシミュレーション・アンプが売りにしている(安い)。

そういうわけで、エレキギターのクリーントーンは、酔狂なジャズギタリストでも見向きもしなくなった。フェンダーですらジャズマスターとジャガーがこけた。カントリーのおかげでテレキャスターのクリーントーンは生き残ったが。そのクリーントーンは、ラップスチール・ギター由来である。

話題の中心のライ・クーダーだが、だいたいの曲はそんなに全くクリーンというわけでもない。初期はストラトサウンドのままであるし、だんだん少なくともコンプレッサーの影響が強い音に変わる。歪む寸前まで上げた音を押さえている奇妙な音になる。

さて、英語記事でテスコのゴールドフォイル・ピックアップについてのブログ記事を見つけたので、中華ゴールドフォイルもどき入手前にその構造を知るため、翻訳した。
簡潔に言うと外観の穴やネジは装飾であって、機能していない。低い=平たいマグネットに分厚くコイルを巻くという形が共通である。なんと中空のコイルの外にマグネットをふたつ置くという変種もあるようだ。
長いポールピースに比較的薄いコイルというフェンダー=ギブソンのスタイルと全く異なるのである。なので中華ゴールドフォイルもどきが単に見かけだけなのか、マグネット=コイル構造が違うのかを観察すればよいということになる。

Gold Foil Guitar Pickups Japan...Types & Observations
ゴールドフォイル・ギターピックアップ・ジャパン・・・いろいろなタイプを調べる

http://www.ebay.com/gds/Gold-Foil-Guitar-Pickups-Japan-Types-Observations-/10000000178130123/g.html
November 20, 2016

Gold Foil 1-2.png

これはライ・クーダーが、「ゴールドフォイル」フィバーを生んだ「クーダーキャスター」に装着したゴールドフォイル・ピックアップを解体した写真だ。

写真左はセンターマグネットの回りの厚く巻かれたコイルを見せている。44ゲージで数千回巻かれたといわれた。ピックアップ取り付けネジがマグネット自体を通る中央に置かれた楕円形のマグネットの両端に穴がある。銅線で巻かれたコイルはセロハンのプラスチックで覆われている。

写真右は、底板上の磁石の形を示す巻かれたコイルと、ピックアップから汚れを取り除く働きをする「金箔」(ゴールドフォイル)の材料を見ることができるピックアップの分解図だ。金箔の穴と磁石の穴がピックアップの部品を一体化する。6つのネジの列は基本的にただの飾りであり、上下させて個々のピックアップ音量を調節するため実際にネジが機能するギブソンP90やハムバッカーのようなより高価なピックアップまねすることを意図している。ゴールドフォイル・ピックアップのこのモデルでは、どんな仕方でもピックアップから出る音に影響しない。

Gold Foil 3-4.png

これは、のちのテスコ・チューリップ・ギターのいくつかのモデルに付けられた前記のタイプのゴールドフォイルに極めて似たバリエーションだ。このピックアップは寸法ではクーダーキャスター・ゴールドフォイルにたいへん近いが、クーダーキャスター・ゴールドフォイルの天板にある円形ホールと装飾ホールをなくしている。このピックアップは最初のものと同じで、唯一の違いは、カバーとネジの位置だけだ・・・つまり金箔なしのゴールフォイルだ。

マグネットを外したコイルが基本的にクーダーキャスター・モデルと同じだとわかる。これでも、6個のネジの列は装飾で、機能しない。この特別なバリエーションはあまり見かけないが・・・クーダーキャスター・ゴールドフォイルにもっとも似ている。コイルはわずかに不透明なプラスチックのボビンに巻かれている。
このYoutube動画でこのピックアップを試聴できる。
https://www.youtube.com/watch?v=Ka72Ya799B0 


Gold Foil 5.jpg次は、一番ありふれたテスコ・チューリップ・モデル・ピックアップの解体図で、容易にコイルと磁石の構造を見ることができ、それはクーダーキャスター・ピックアップとほとんど同じだ。ホールを覆う素材がキンの代わりに黒であるため、「ブラックフォイル」と呼ばれる。このモデルとクーダーキャスターのモデルの主な違いは、不要な6個の見せかけ調整ネジの列を外していることで、それ以外はほとんど正確に同じピックアップだ。

Gold Foil 6.jpgこれは、また別のゴールドフォイルのバージョンだ。これは他のモデルの後登場し、他のモデルより何ほどか洗練されている。これは縁ではなく、中央にネジの列があるゴールドフォイルだ。次の写真でわかるようにプラスチック・ボビンでマグネットから隔てられているためネジがなんらかの磁気調整機能を提供しているように見えると言うことはできない。
 
Gold Foil 7.jpgこのピックアップのモデルにはふたつの別の磁石がある。そしてボビンはわずかに小さい。このピックアップの音はたいへん良いが、クーダーキャスター・ピックアップとは違うデザインであり、少し音が違う。この特別なゴールドフォイルのモデルは、特に「静か」だ
・・・完全にピックアップを閉じ込める金属ケースのためほとんどノイズがない。

Gold Foil 8.jpgこれは改めて組み立てた上のピックアップを底から見たものである。

ピックアップを解体し、私のテスコギターで聞いた感想は、互いに同じではなくともすべて非常に類似しているということだ。私が聞いたわずかなバリエーションはピックアップ・モデルよりギターの産物である。これらすべてのピックアップの音は驚くほどよい。有名なピックアップメーカーやギター会社が作り、私が聞いたどんなシングルコイル・ピックアップ・モデルよりよいわけではないとしてもよい。
 私はコイルをほどいたり、巻き数を数えたり、ワイアーのゲージを比較したわけでもない。なぜなら、自分のピックアップを破壊したくないが、正直に言えば、これらのピックアップのコイルはサイズも形も非常によく似ている。それらはみな、ある程度マイクロフォン雑音があるが、のサウンドの疑いない秘密の部分にその感度がある私のすべてのゴールドフォイル・ピックアップは私のテスコのものだが、できれば他のギターに私がもっている余分のゴールドフォイルを装着しようと計画している。
 真の、オリジナルのクーダーキャスターはこの記事の最初の写真のピックアップ、「クーダーキャスター・ゴールドフォイル」と呼んだものである。
 ゴールドフォイルの他のモデルよりもはるかによく聞こえないと主張するにもかかわらず、これらはEbayで最も売れる....そして思い出して欲しい....ライがクーダーキャスターを演奏するのを聞くとき....ライがそのギターに取り付けたオアフ。ラップスチール・ピックアップであるリア・ピックアップを彼が使っているのをおそらく聞いているのだ!ライがクーダーキャスターから出すサウンドの素晴らしい例は、YouTubeに行き、「Little Village - She Runs Hot」を聞いて欲しい・・・恐るべし!!!

Gold Foil 9.jpg

Little Village - She Runs Hot


posted by Kose at 14:16| ギター

2017年06月28日

思いつきのメモです:イヤホンからピックアップを作る

カナル型イヤホンがネオジム磁石なのはわかった。
当然、ネオジム磁石にコイルが巻かれているはず。インピーダンスがピックアップの倍くらいみたいだが。
暇を極めたら、イヤホンを解体して、ネオジム磁石であることを確認して、ドライバーだけを取出し、ピックアップ状に並べる。
サイズを見たら、ドライバー6mm〜10mmみたいだ。通常ピックアップのポールピースの端から端が60mmくらいなので、ちょうどよろしい。
ドライバーの構造を知らないのでやってみないとわかんないけれど。
これで、弦の振動を拾ったら笑える。

2台プレイテク・ストラトを7〜8月に改造することを考えているため、とりあえずメモ。
ちなみにピックアップでは、コイルを巻くのが一番困難で実現不可能で、コイルが巻かれているイヤホンだと簡単だなと思いついただけだ。下手に高性能のイヤホンだとピックアップどころの話ではない。百均のイヤホンがネオジムだといいんだがな・・・とりあえず百均のイヤホン解体してみるくらいはするかもしれない。

あまりにアホくさいと思った方は見なかったことにして頂戴。
posted by Kose at 21:41| ギター

磁石の強さの比較

大学に行って電気工学でも学ぶべきだった。電気工学出身者なら児戯に等しい話だろう。

磁力の強さの比較
http://www.neomag.jp/mag_navi/mames/mame_comparison.html


ネオジムと比べたら、アルニコもフェライトも似たり寄ったりに見える。

さて問題はお値段である。
業者が販売している既製品で比べたいと思ったが、それぞれ得意な形があり、同じ大きさで比較できないが、ネオジム磁石がたいへん強力だということを前提に見てみる。

円柱5mmサイズ(ギターのポールピースのサイズ)でできるだけそろえてみた。
ガウス(G)/価格(円)をコスパの値として示した。大きいほど価格当たり強い。

調べたサイトは
NeoMag
http://www.neomag.jp/products_navi/products_navi_top.html

1)ネオジムΦ5 コスパ値65.2G/¥
ネオジム磁石(N52)、円柱型、Φ5x3(mm)、高さ方向 88円
表面磁束密度:5,740 G / 574 mT
吸着力:1.41 kgf

2)フェライトΦ5 コスパ値41.7G/¥
フェライト磁石、円柱型、Φ5x3(mm)、高さ方向 30円
表面磁束密度:1,250 G / 125 mT
吸着力:0.07 kgf

3)フェライト角形(ギターピックアップに使用される角形とほぼ同じサイズ) コスパ値6.1G/¥
フェライト磁石、角型、50x20x5(mm)、5mm方向 100円
表面磁束密度:610 G / 61 mT
吸着力:1.05 kgf

4)アルニコΦ5(平板だと保持力が失われるため長いく、その最低の8mmのもの) コスパ値3.5G/¥
アルニコ磁石、円柱型、Φ5x8(mm)、高さ方向 200円
表面磁束密度:700 G / 70 mT
吸着力:0.062 kgf

5)アルニコΦ5(ギターのポールピースとほぼ同じ) コスパ値4.4G/¥
アルニコ磁石、円柱型、Φ5x18(mm)、高さ方向 340円
表面磁束密度:1,500 G / 150 mT
吸着力:0.33 kgf
材質記号:アルニコ5

まとめよう。
1)ネオジムΦ5 コスパ65.2G/¥
2)フェライトΦ5コスパ41.7G/¥
3)フェライト角形コスパ 6.1G/¥
4)アルニコΦ5短コスパ 3.5G/¥
5)アルニコΦ5長コスパ 4.4G/¥

ということでフェライトも大量生産しないとコスパは良くない。ネオジム磁石は使用法が不定なのでなんとも言えないが、コスパも圧倒的なことがわかる。
おそらくアルニコのポールピース形やフェライトの長方形ほどの大きさだと、吸着力は破壊的に強いと思われる。
3)でフェライトピックアップのマグネットがおよそ100円であることがわかる。
5)からアルニコ5の円柱6本で、2040円だとわかる。
フェライトピックアップをバラして、2040円でアルニコ5のピックアップに代えることを想像することはできるができるかどうかは知らない。

以上すべて空想の世界でした。


posted by Kose at 19:24| ギター

フェライトもネオジムも日本発

フェライトは東工大で1930年代に生まれた。ジャパンブランドである。
素材・成形・焼成技術の結集によるフェライトマグネットの進化
■ 双子の兄弟として誕生したハードフェライトとソフトフェライト
http://www.tdk.co.jp/techmag/ferrite02/201101/index.htm
 フェライトは、1930年、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士によって生み出された日本オリジナルの磁性材料です。
 加藤博士の指導のもと、亜鉛精錬の過程で“邪魔もの”として生成されるフェライトの研究をしていた武井博士は、ある偶然から強い磁性を示すフェライトがあることを発見しました。武井博士は自作した“磁気てんびん”装置で、電気炉で加熱しながらフェライトの磁性を測定していましたが、ある日、うっかり装置のスイッチを切り忘れて帰宅したところ、翌日、フェライトが強い磁気を帯びて、磁気てんびんが大きく傾いていることに気づいたのです。装置の電磁石からの磁界が加わったままだったので、フェライトがゆっくりと冷却する過程で強く磁化されたのです(磁界中冷却効果と呼ばれた)。
 これが世界初のハードフェライト(フェライトマグネット材料)で、その研究の中から、ほどなく武井博士は別タイプの軟磁性のフェライトも発見しています。これがトランスコアなどに多用されているフェライト(ソフトフェライト)です。ハードフェライトとソフトフェライトは、武井博士の研究室から双子の兄弟のように相次いで産声を上げたのです。
 1930年代は高周波技術の黎明期で、フェライトの応用は未知のままでしたが、一方、ハードフェライトは奇想天外な新磁石として注目を集めました。当時、磁石は金属というのが常識で、鉄サビのような金属酸化物を主成分とし、セトモノのように焼成したセラミックスが磁石になるというのは画期的な発見だったのです。・・・

1970年代、アルニコが10〜30%含むコバルトの供給危機(コバルトショック)があり、これをきっかけにフェライトが台頭した。重要ベースで磁石の90%がフェライト。
http://www.tdk.co.jp/techmag/ferrite02/201101/index2.htm
 フェライトマグネットが実用的な磁石として量産されるようになったのは、1950年代以降、オランダのフィリップス社により、マグネトプランバイト型の結晶構造の新材料が開発されたことによるものです。MO・6Fe2O3という化学式で表され、MにBa(バリウム)イオンが入ったBaフェライトマグネットがまず開発され、その後、BaをSr(ストロンチウム)で置換したSrフェライトマグネットが実用化されました。
 当時、マグネットの主役は鋳造磁石であるアルニコ磁石でした。“アルニコ”とは主成分の鉄に、アルミニウム、ニッケル、コバルトを加えた合金であることからの命名です。スピーカなどにも使われていましたが、レアメタル(希少金属)であるコバルトを10%前後から多いものでは30%以上も含んでいるため、高価なのが難点でした。1960年代になると初の希土類磁石であるサマリウム・コバルト磁石が開発されました。最大エネルギー積でアルニコ磁石をしのぎ、強力磁石の王座を占めましたが、レアメタルのコバルトに加えてレアアース(希土類元素)のサマリウムを原料とするため、アルニコ磁石以上に高価で、特殊な用途でしか使用できませんでした。そうした中で1970年代には、コバルトの主な生産地であるザイール(現・コンゴ民主共和国)で内乱が起き、コバルトが急騰するという事態が発生しました。マグネット市場を震撼させた“コバルトショック”です。
 これをきっかけとして、金属系磁石よりも格段に安価なフェライトマグネットが、スピーカなどを中心に多用されるようになりました。現在、金額ベースではネオジム磁石を中心とする希土類磁石がトップシェアを占めていますが、重量ベースで世界の磁石の生産量の90%以上は依然としてフェライトマグネットです。これは今後も変わらないと推測されています。フェライトマグネットは酸化鉄を主成分とするため、原料供給の不安がなく、化学的にも安定で、環境にもやさしいからです。


ネオジムは後に複合元素だとわかった「ジジミウム」の単元素のひとつで「ジム」はジジミウムの略。周期表での位置は次の通り。
periodic table neodym.png

ネオジム磁石 Wikipediaより
1984年にアメリカのゼネラルモーターズ及び日本の住友特殊金属(現、日立金属)の佐川眞人らによって発明された。・・・
非常に磁力が強く、利用される製品の範囲は小型から大型まで幅広い。小型の例はハードディスクドライブやCDプレーヤー、携帯電話などである。大型の例は電車・ハイブリッドカー・エレベーター駆動用の永久磁石同期電動機の界磁などである。ハードディスクドライブでは、ヘッドと呼ばれる読み書きする装置を移動させるためのアクチュエータに用いられる。より固いダンパーを採用可能であることから締まった低音が出るとされ、近年のヘッドフォンのドライバーの多くに用いられている。サイズを小さくしても強磁界が得られることから特に小型のインナーイヤー型・カナル型ヘッドフォンには欠かせない磁石となっている。
・・・・
2014年10月、TDKはネオジムの含有量を従来の半分に低下させた磁石の開発に成功した。


このようにフェライトもネオジム磁石も日本産と言って過言でない。
それなのにああそれなのにエレキギターバカたちはアルニコ、アルニコと過去のアメリカの栄光をビンテージと言って美化しているんである。


posted by Kose at 17:12| ギター

2017年06月27日

ネオジム補強で一番成功のレジェンドストラトのハーフポジション・クリーントーンのテスト録音:フェンダーと区別できない?



もっと長く録音しようと思ったが諸般の事情でワンコーラスしか録音できないまま就寝時間となった。続けてスクワイアを入れるつもりだったがいつかまた。比べるとわかるんだけれどね。

芸能人格付けテストに出したいものだ。
posted by Kose at 21:13| ギター

ハムバッカー解剖図

GRGのリアピックアップを解体してみた。
結構ネジ溝部分が柔いので慎重に外す必要がある。順に解体していくように掲載する。

解体前と極性、青の磁石がN極である。
01-DSCN0333.JPG

外した
03-DSCN0331.JPG

横から見る
02-DSCN0332.JPG

エスカッションを外す
04-DSCN0330.JPG

帯を外す
06-DSCN0327.JPG


07-DSCN0326.JPG

底のネジを外す
08-DSCN0325.JPG

本体を底から外す
12-DSCN0319.JPG
長方形のポールピースブロック2つの間に、同じサイズの長方形のフェライトマグネットが挟まっているのがわかる。

マグネットと一体となったS極ポールピースと、それ自体磁性をもたないN極ポールピースを分離。
真ん中のマグネットが水平にS極―N極の形で配置されていることを示すため、事務用マグネットにSNを書いたものを付けて示した。
13-DSCN0318.JPG

写真だとわかりにくいので図にするとこうである。
hambucker-drawing.png

この長方形マグネットが、フェライトある。明らかに大量生産向きの形であるためフェライト向きの構造だ。アルニコだとどういう構造かはわからない。この長方形磁石を6個のダイソー・ネオジム磁石に置き換えることはできないことはないように思えた。やらなかったが。
posted by Kose at 18:58| ギター

2017年06月26日

グローバリズムとエレキギター

だれか暇な学者本書けよ。

ギブソンが、ホロウボディ(フルアコ)で1930年代にはジャズ界に浸透していたのは確かであろう。
グレッチ、エピフォンもその系列だ。
普通のスパニッシュギター(アコギ)にピックアップをつける改良から、カッタウェイをつけ(カッタウェイの先駆はマカフェリかも?)、1940年代には名ジャズギタリストがトーンと奏法を確立して、今日でも定番である。
レオ・フェンダーの初期のアドバイザーとなったウェスタン・スイングバンド、ボブ・ウィリスとテキサス・プレイボーイズのギタリストもホロウボディを使用していた。


リッケンバッカーはフェンダーと同じく、スチールギター会社だった。
この時点で、ホロウボディとスチールギターのピックアップがポール構造の「アルニコ」でしか選択肢がなかったのは明らかである。
ギブソンが太めの音、フェンダーが甲高い音であるのは、もともとホロウボディから発想されたか、スチールギターから発想されたかに決定的に依存していると思われる。
アンプは当たり前だが真空管であり、まだテレビも普及していたか怪しい時代に開発された。
エレキギター博士たちの戯言の多くはは、この時代背景を無視した技術を過大評価していることによるのは歴然である。

レオ・フェンダーはカントリー系ミュージシャンとしか親交がなく、当時の主流のジャズシーンに食い込もうと、テレキャスのフロント、ジャズマスターやジャガーの正体不明のスイッチによるトーンコントロールに苦労していた形跡が現在でも残っている。
ジャガーやジャズマスターのモダン・モデルが結構現在販売されているが、トーンスイッチは廃止されて、ピックアップをハムバッカーに変えていたりする。

テレキャス、ストラトでソリッドモデルで圧倒的に先行し、市場を席巻した。
ビル・ヘイリー&ザ・コメッツはホロウボディ、チャック・ベリーはセミホロウ、変人のボ・デドリーはグレッチ(60年代になると超変態ギブソン・ソリッドボディを使う、どんなイギリスの元祖ロックギタリストより早い、ソロは弾かんけど)。ストラトを有名にしたのは、バディ・ホリーだ。
まだ流麗なソロを弾くギターとしては評価されていなかったかもしれない。

ビル・ヘイリーのバンドは、ウェスタンスイングからの派生のままである


チャック・ベリーは天才であるが、ブルース・レーベル、チェス・レコード所属なんで演奏の背景はブルースなんである。


グレッチのボ・デドリー


ストラトをテレビで大写しにしたバディ・ホリー


さて、1950年代ではまだエレキベースが普及しておらず(これもフェンダー、プレシジョン/ジャズベを待たないといけない)、ロックンロールの衰退とブリティッシュ・インベンションの間になぜか流行ったのが、日本でのベンチャーズブームにつながるサーフ・サウンドだ。この時期テスコやグヤトーン、VOXなどいわゆる今日ビザール・ギターと呼ばれるものが大量に発生した。フェンダージャガーもその一翼を担った。
ベンチャーズ ストラト、ジャズマスター?、プレベ


まさかこのギターをジミヘンが使うことになるとは誰も考えておらんかっただろう。

アイドル、ビートルズはフェンダーもギブソンも使わなかった。

ヘフナー、エピフォン?、リッケンバッカー

そして60年代半ば、大音量アンプの時代が突然訪れる。そこでソリッドボディのストラトとレスポールが主役となる舞台の幕が開くのだ。

ギターソロを1940年代以来ホロウボディが20年以上支配していたのだが(シカゴ・ブルースシーンは別だと思う)、クラプトン、ジミヘン、ジェリー・ガルシアらが、大音量長尺ギターソロに60年代後半取って代わられてしまうのである。その影響で帝王マイルスがエレクトリック化し、ジャズ界も影響を受けることになる画、詳しくシランのでパス。

クラプトン レスポール


クラプトン ウーマントーン


クラプトン セミホロウで彼のキャリアの頂点の演奏


クラプトン ストラト・ハーフポジション


好き嫌いは別としてエレキギターサウンドのパイオニアとしては別格だ

ストラトというかエレキギターをブルースやジャズの縛りから解放した人


とにかくギターソロのインプロビゼーションをやってみた人


さて、結論として今日ビンテージギターとされるものは、60年末以降大音量で使われることなど想定しないまま、彼らパイオニアによって大音量ギターとして発見されたのである。

70年代にアメリカ製が劣化して日本製におされ、フェンダーとギブソンは、アップルがそうであるようにブランドイメージを日本人に売りつけているのである。日本人はそれをものすごく衰廃している。日本製の方が品質は80年代良かった。そしてグローバリズムで生産拠点は皆アジアの新興国にシフトするがギターも例外ではないと言うだけである。iPhoneは台湾製であろう。そのようなイメージにあぐらをかいていると、家電やITでブランドを失ったのと同じことが、日本製ギターにも起こり、中国・インドネシア製フェンダー・ギブソンが正味標準的製品として世界で消費されることになっているのである。

日本人の卑屈な崇拝は、ビンテージと呼ばれる製品が作られたロックの黎明期1ドル360〜200円程度のレートで無意味にアメリカ製品が高かったことに由来するだけだろう。それもブランドイメージのひとつだ。アメ車にあこがれるのは所ジョージくらいなのにもかかわらずだ。

東芝だのシャープだのの凋落を見るにつけ、クラフトマンシップとビンテージ礼賛に明け暮れる日本メーカーにはがっかりだ。Ibanezが好きなのはグローバル市場で確立しているからだ。タカミネもいいし。

エントリーブランド、エピフォンとスクワイアに、ブランドイメージでは日本のいいギターも勝てそうにない。グローバリズムにおけるブランド戦略というものがそういうものだと言うことは、他の産業でいくらでも見てきたことなのである。

posted by Kose at 21:10| ギター

ネオジム補強レポート(5)Ibanez GRG170DXは不要

効果☆☆☆☆☆ お薦め度☆☆☆☆☆
フロント×0 センター×0 リア×0

GRG170DX.JPG

ハムバッカーふたつに近接するシングルコイルの構造、HSHのIbanez GRG170である。ピックアップのバランスが素晴らしいし、ハムバッカーも弱くないため、ネオジム補強は全く薦められない。
フロント・ハムバッカーはきれいな高音も出すが、ネオジム補強すると全く失われてモゴモゴになる。
さすがロングセラーのギターである。

久しぶりに取り出したが、なんとかフレットを磨きだして使えるようにできないかと思うくらい安いのにいいギターだと思う。

以上で標準的なギターについては各種ピックアップの種類と配置をかなり網羅的にテストすることができた。

まとめ
1)シングルコイル
シングルコイルの場合は、効果ありである。ただしSSSの場合、フロントとリアだけにしないとバランスが崩れる。SSHの場合も同じ。

2)ハムバッカー
出力の弱い明らかなフェライト・ハムバッカーには効果が多い場合があるが、出力が十分な場合は、害になるだけだ。
どのようなハムバッカーがどのようにいいか悪いかはやってみないとわからない。
ハムバッカーの底にしかつけていない。底の金属版は非帯磁性なので間接的である。
実際の話、ハムバッカーの底を開けて、中の磁石の種類と構造を確かめないと正確なことは言えない。ハムバッカーの内部に関する情報が乏しすぎて、さらなる学習が必要だ。やれやれ。

エントリーモデルで出力不足が明らかなフェライトマグネットの場合、ぜひやるべきだ。不要なストレスから解放される。やる気が出て上手くなる。改造用とか言って放置していたギターがGIO GSZ220Aのように大化けする可能性もある。
1台に4個しかつけてはならない。それ以上は磁気の異常を生む。

ダイソー6mmのネオジオ磁石は8個100円(税別)なので、一個12.5円。したがって4個50円で、ツーランク上にピックアップが変わる。

中華ピックアップよりも安くて簡単でうまい吉野屋状態である。
おそらく5000〜10000円ランクのピックアップに変わる。50円で変わる。魔法のようで冗談のようである。
それはフェライトを馬鹿にして、磁石について何ら知識を持ってこなかったギター業界の無知によって魔法に見えるだけの話である。
エレキギターの中心はファラデーの法則であって、それ以外のすべては、ブルジョア白人の懐古趣味から作られる妄想である。
レオ・フェンダーが素晴らしいのは彼がエンジニアであって単純なブルジョア白人の懐古趣味(ギブソン)をもっていなかったからである。
レオ・フェンダーに帰れと言いたい。レオ・フェンダー時代はアルニコが主流で、フェライトが普及するのはすでに基本的モデルができてからである。レオ・フェンダ―がフェライトをどう評価したのか知るよしもない。ましてやネオジム磁石をどう評価するかは全くわからない。スプロもそのような観点で評価したらいいんではないかと思う。マグネットの意外と広範な影響を遮断する単純な工夫があの天板なのである。

posted by Kose at 14:06| ギター

ピックアップHH配列の磁性の記事がみつからない

ギター界は馬鹿話が多いが、こんな簡単なこともわからない。楽器屋行って、サンプリング調査する他ないのかね。

まあ、ハムバッカーの場合は、磁気極性は「関係ない」と言う認識なんだろうが、ネオジム補強だと関係がある。

というかネオジム級(おそらくアルニコの強いものでも)、磁性はピックアップ完全体でバランスを形成しているのだと言うことがネオジム補強実験でわかった。

GIO SNNS
SG800 NSNS
TOKAI SNSN

ってデタラメじゃん。今回の実験まで特に手を入れたことがないが、今回適当にいじっている内に変えた可能性もなきにしもあらずである。

まあ、レスポール位離れていればどっちがどうも相互にあまり影響はないと見てもいいが、フェンダー系のSSHやHSH配列の場合は必ず、ブリッジからSNSNSNSNSNSN・・・・配列になってないと影響が出る。これはセレクターのハーフポジションにしなくても常時、磁石同士が影響しているという意味で、ギター屋で理解している人間はかなり乏しいと思われる。

なんか、もっと超強力なネオジム磁石を、SNS配列のストラトのNをSに変えることについて書いているブログがあって笑った。そんなもの、ネックないしブリッジ用のをセンターに着ければいいだけの話だろう。

もうギター屋のピックアップの知識は混乱しまくっている。ファラデーの法則も知らないで、アルニコについて語っているやついないだろうな?

いやSG800がアルニコでそれが強力なことと、GIOのフェライトハムバッカーにネオジオ補強をすると強力なアルニコにほぼ相当の出力が得られたことは両方驚きであった。

なにもかもダイソーが無意味にネオジム磁石をいっぱい売っていた所為である。

TOKAIは難しいな。

posted by Kose at 12:40| ギター