2013年01月15日

日記 「カントリー・ロックの逆襲」(The Country-Rockin' Trust since 1998)について

もう廃盤になっているので図書館でないと手に入らない。だいたい日本の企画であることがわからない書き方になっている。アメリカのアマゾンには
Japanese Exclusive 1970Scountry Rock Compilation. Features Gram Parsons, Little Feat, Emmylou Harris, Wilko, Timebomb, & More.
と書かれている。

能地祐子、徳武弘文、Kyon、佐藤佳幸、そして萩原健太いい加減なことを書くな。
なにがCountry-Rockin' Trustだ。そんな基金がどこにあるんだ?

アメリカにカントリー・ロックなどないのはますます明らかになった。明らかにカントリー音楽界がカントリーロックへの支持を表明したのは、"Common Thread: Songs of the Eagles"によってである。それによって、イーグルスが再結成する。その時点でアメリカはウルトラ保守化(キリスト教原理主義の台頭)で、現代のアメリカ人がカントリーロックを支持しているというのは超誤解である。ロックをカントリーでしか聴けない白人が多数いるというのが正しい。そういう白人がロックと言うときそれはヘビメタやパンクのことなのだ。この保守化し、少数化する白人がアメリカ人であることを確認するファンタジーがどんなスタイルであれカントリー音楽というのである。カントリーチャンネルをつけっぱなしにしておけばいい安心な世界だ、救いようのないクリスチャンの。

カントリーロックが存在したというのは無理がある。1960〜70年代、つまりドルが高くてアメリカが遠かった時代の日本のファンタジーが、カントリーロックとか、ウェストコースト・ロックとか、アメリカでジャンル化されていないものをジャンル化されたのである。ピースとマリファナとともにだ。

しばしばアメリカのロック・ミュージシャンがカントリーに手を出すのは、売れないときの最終兵器だと分かっているとしか思えない。ジョン・フォガティやレオン・ラッセルのなんちゃってカントリーは複雑だよ。分かっているのね。

それ以前にこれとか
Waylon Jennings - Mental Revenge - 1966

これとか
Buck Owens - Loves Gonna Live Here - 1966

カントリーロックが出現する前にカントリーがロックを取り入れて、テレキャスサウンドを発展させていたことが説明がつかない。

逆に「カントリーロックの逆襲」(The Country-Rockin' Trust since 1998)は、最初の1枚はともかく、その後次の通り悪のりを重ねるのである(レコード会社も変っているらしい)。
カントリー・ロックの逆襲′98〜テイク・イット・イージー
カントリー・ロックの逆襲′98〜レイヴ・オン
カントリー・ロックの逆襲′98〜ヒッコリー・ウインド
カントリー・ロックの逆襲′98☆ワイルド・ホーセス
カントリー・ロックの逆襲’98〜ドント・エバー・チェンジ
カントリー・ロックの逆襲′98 (マーキュリー編)
カントリー・ロックの逆襲2000〜アイム・ムーヴィン・オン
カントリー・ロックの逆襲2000〜テネシー・ブルース
カントリー・ロックの逆襲2000〜デッド・フラワーズ

しかしこれら全部が廃盤なのだから、日本にカントリー・ロック・ファンなどカントリー音楽ファンほどもいないことを証明したも同然だ。むしろ、1990年代の空前のCDブームのあだ花と言うべきだろう。テレビドラマの主題歌でバカ売れのくだらないJ−POPと同じだと言うことだ。

途中から、ロック畑と評価されカントリーの気配がすれば、なんでもカントリーロックと4で収録する態度は1990年代的である。そうして音楽は死んでいくのだ。

しかしカントリーロック扱いされたオールマン・ブラザーズ・バンドは、デレク・トラックスでよみがえり、老デッキー・ベッツは隠居することになる。

デレク・トラックスほど創造的なカントリー・ギタリストが現れたら、まだ話の続きはあるかもしれないが、フェンダーテレキャスターとペダルスチールのハイテク化は、ヘビメタギターと同じくらい突き進んで、別段おもしろくもない曲芸になりはてている。

まったく時間の無駄だった。金を払わなかったから、これくらいにする。



posted by Mondayota at 21:06| カントリー

カントリーで行こう #10 アイルランド移民マイケル・コールマン

カントリー史には登場しないのだが、アイルランド民謡のフィドラーとして有名なマイケル・コールマンは1891年生まれで、23歳の時1914年移民し、東部のマサチューセッツに居住し、その後ニューヨークに転居する。すでにアイルランド、イングランドでミュージシャンのキャリアを十分積んでのことである。
1921年から36年までコロンビア、ビクター、デッカなどメジャーレーベルを含む様々なレコード会社(Shannon, Vocalion Records, Columbia Records, Okeh Records, New Republic, Pathe, O'Beirne de Witt, Victor Records, Brunswick Records, and Decca Records)で、ピアノか一部ギターの伴奏で録音した。
フィドリン・ジョン・カーソンの最初のレコーディングが1923年であるため、東部のレコード会社にアイルランド系フィドル音楽への関心を喚起したかもしれない。これは推測である。謎である。
他方アイルランド本国のフィドラーにコールマンは多大な影響を与えたという。
アイルランド民謡なのか、アパラチアン音楽なのか、ケイジャン音楽なのか予備知識なしに区別できるだろうか?アイルランド民謡だと分かる人は、アイルランド民謡のダンスのスタイルを知っている場合に限られるとだけ言える。

EMG Gramophone. The Boys at the Lough. Michael Coleman. 78rpm.
Recorded in New York about April 1922


EMG Gramophone. Michael Coleman. 78rpm
Recorded in New York in July/August, 1922
http://youtu.be/CtJr20jipK8

Michael Coleman: The Morning Dew
recorded in New York, 1927
http://youtu.be/p5IfkPblTek

The Tarbolton reel / The Longford Collector / The Sailor's Bonnet by Michael Coleman
録音年不明
http://youtu.be/_V7ji57f0Is

Sligo Fiddler Michael Coleman Plays the Reels 'Lord McDonald/Ballinasloe Fair'
recorded in 1927
http://youtu.be/79ZJVV1CGz4

Michael Coleman - Tell Her I Am/The Trip to Sligo 録音年不明
http://youtu.be/79AKAMAmZhk

posted by Mondayota at 19:22| カントリー

2013年01月14日

日記の範囲で エルビス・サン・セッション

そのローリング・ストーン誌が異常な評価をした「サン・レコード・セッション」だが、もし何も予備知識を持たなければ、ビートの強いカントリーにしか聞こえない。
ちゃんと長い解説がついており、サン・レコードのサム・フィリップが、全くの素人(人前での歌唱の経験もない)のプレスリーの月並みなバラードの声に何かを感じて、たびたびレコーディングに誘い、本格的にデビューのための録音を始めた音源がこのサン・レコード・セッションと言う名の下に納められたものである。
演奏はカントリー色がつよく、チェット・アトキンスの影響を受けたというギタリスト、スコッティ・ムーアのギターが7thノートを使ってアップテンポのブルースであることを明示したり、かなり幅広いスタイルを弾いてカントリーからジャズまで対応している。
プレスリーは、声域が広く、白人ではあり得ない、メリスマ感を感じさせ(教会でゴスペルを聴いていたかもしれないが聖歌隊には入っていない)、強いアクセントで歌自体にビート感を持たせるところまで至っている。それでいて本来バラードしか歌ったことのないエルビスの声の甘さも生かしている。
これらはすでにB.B.キングやハウリン・ウルフらの録音を経験していたサム・フィリップが、美男子で美声の持ち主のエルビスの音楽として、このセッションを通じてゼロから作ったスタイルである。
エルビス自身は、サム・フィリップスがプロデュースしなかったら、単なるカントリー・バラード歌手であったどころか、プロのシンガーにもならなかったということである。
もっともいいレコーディングは「That's All Right」「Mystery Train」であるのは一致している。中にはどっちつかずのものから、死にたくなほど甘いものまで水準はばらばらである。爆発的成功の可能性も、商業的退廃の可能性も両方とも存在する。
失敗例は「That's・・・」のB面のカントリーの「Blue Moon of Kentucky」で、サム・ファイリップスが、ブルースとカントリーの融合までには至らず、妥協的に白人向けに最初にのレコードを出したことがうかがわれる。
Elvis Presley thats all right mama + blue moon of kentucky SUN 209


Elvis Presley - Mystery Train


同時期プラターズがカバーして再ヒットさせた古い曲「ハーバー・ライツ」は、ひどいムード歌謡だ。
Harbor Lights by Elvis Presley on 1954 Sun Records.


The Platters - Harbor Lights


解説のようにストレートにロックン・ロールと呼ばれることになるスタイルに絞り込まれていたのではなかったと言うことである。そのためこのアルバムは半分以上ドキュメンタリでしかない。RCAに移籍し後第1作があまりに有名な「ハート・ブレーク・ホテル」であるが、シカゴブルース志向が前面に出てサン時代のカントリーの殻を捨て、ビートの強い歌のスタイルを残し、融合に成功したと評価できるのである。

Elvis Presley - Heartbreak Hotel ()


次のNo.1ヒットが「Don't Be Cruel」なのだが、すでに甘くなっている。「ブルースエードシューズ」や「ハウンド・ドッグ」はNo.1にならなかった。
Elvis Presley -- Don't Be Cruel


そして次のNo1.ヒット「Love Me Tender」(1956年)でサン時代以前のバラード歌手にエルビスは戻ってしまうわけである。以降何度もヒットを出すが、ここでエルビスは死んだ思うのが適当だろう。まるで自分の死を悼んでいるかのようだ。

posted by Mondayota at 15:47| カントリー

日記の範囲 アイルランド音楽を聴いてみる

大和田俊之の東部エスタブリッシュメントによる、ポップスの断罪は、禁酒法的ですらある。
アイルランド人にたいする酒飲みの無法者というステレオタイプまで踏襲しているのは、ニール・ヤング以下である。そのイメージはすでに見たように東部のジャーナリストがアラバマの丘陵地帯の住民に対して使った言葉であるが、語源的にはアイルランドにたどれるものであることは見た。それがアパラチアのアイルランド移民に適用されたのは、19世紀半ば以降(南北戦争で東部軍勝利後)アメリカの産業化が急速に進む中、彼らが取り残されたためだと考えられる。大和田はステレオタイプの語をカテゴリーにまで高め、そして脱構築を試みているのだが、脱構築する前に、語の生成を見ることは準備作業として必要である。この点で大和田俊之が反歴史主義的構造主義のステレオタイプに束縛されていることがわかる。

さて、カントリー・ミュージックと言うより、オール・タイム・ミュージックがアイルランド音楽に強い影響を受けているのは、古いアイルランド音楽を聴けば分かることである。アイルランド民謡は伝承音楽で基本部分は、日本の民謡同様、楽譜化されずに変ることなく、後の世代に伝承され他と考えることができる。しかし新しい曲が作られたり、特に現代アイルランド音楽は、19世紀にはあり得ない、スチール弦ギター(1922年マーチン社が商品化)、バンジョー(アフリカ系の楽器)、アコーディオン(1900年前後ドイツ製)を使っている。アイルランドの有名なティン・ホイッスルでさえ19世紀に登場したものであるそうである。もっとも基本的な楽器はバイオリンである。次に古い楽器は以前勘違いしたが、アイルランドにはスコットランドと若干異なるイリアン・パイプスである(イリアンはひじに由来し、ひじで風琴の袋を押し座って演奏するのに対し、バグパイプは腕全体で押したって演奏する)。パイプはおよそ西欧全体で演奏されていたものらしい。ジグないしリールと呼ばれるダンスの伴奏でもある点でスコットランドとアイルランドとの区別は緩い。その他アイルランドはチャント(独唱)の歌が伝わっている。ハープも同様に古い楽器である。
とくに19世紀からアイルランドのパブでの音楽とダンスが盛んになったのが、他地域とことなる点でもある。当然プロテスタントは風紀上好ましくないと考える(スコットランドでの戦気を紅葉するとして禁じられたことがある)。

大和田はこのようなアイルランドの音楽文化について全く無知で、ほぼ差別的ですらある。講談社メチエはの新しいものは、本当にひどいでたらめなものが多いので、気をつけたいものである。

バグパイプとイリアン・パイプが共演する珍しいYouTube動画へのリンク
Bagpipes and Uilleann Pipes Duet
http://youtu.be/fNhWxH_NUh8

ドローン(この演奏はDらしい)が鳴り続ける中、チャンターと言うパイプでメロディを演奏する。ドローンはベース音ではなく、キーを提示し続けるもので、コード感はチャンターの演奏で示唆されるだけである。

フィドルになるとドローンがなくなる。貴重なYouTube動画へのリンク。
Con Cassidy of Teileann, playing Last Night's Fun and Rakish Paddy
http://youtu.be/JQubyMp3o0k

フィドルとハープの演奏
The Orange Rogue & Master Crawley's Irish Reel - Mooncoin


器楽演奏はリールと呼ばれるアイルランドのダンスと結びついている。驚くことにハード・シューズとソフト・シューズの区別があり、特にソロダンスはタップダンスそのものである。
Step dance 1970's


複数でのセットダンスは(フォークダンスにしか見えないが)、かなり難しい決まりがある。
Leitrim Set Dancers


このリールも、日本人はほとんど知らないカントリー・ダンスのスタイルと類似点を見いだすことができる。

アイリッシュの独唱(チャント)「Farewell To Miltown Malbay」へのリンク
http://youtu.be/2s94z7h1w3Y

かなりトリッキーな器楽演奏に比べてすばらしいメロディを持っていることがわかる。

1970年代初期らしい、アイリッシュ・ミュージックの・セッション
Clare Session


総じて、少なくともフィドルラーと初期カントリーダンスに対するアイルランド移民の音楽は決定的である。酒ばかり飲んでいるというのは、イングランドの上流階級プロテスタントの禁欲主義の偏見でしかない。

実際カントリー・ミュージックが誕生する時代1920年代は「禁酒法」の時代でもある。空虚な白人などおらず支配的なWASPが健在だった時代にそれを隠蔽しようという大和田の欲望が、アイルランド人に対するステレオタイプの未検証になって現れたと言うべきである。

大和田は、大統領が黒人であるという時期に、WASP=ネオコンを隠蔽し、歴史を書き換えようとしているのである。犯罪である。
posted by Mondayota at 11:27| カントリー

2013年01月13日

日記の範囲 ジョニー・キャッシュの不思議

ハンク・ウィリアムズがどう考えても、カントリー・ミュージックの代表に思われるだろうが、ナッシュビルのテレビ局CMTが2003年発表した「カントリー音楽で最も偉大な40人」で第2位に甘んじ、1位はジョニー・キャッシュとWikpedia日本に書いてあるがそんな記述は米Wikpediaには存在しない。2003年9月ジョニー・キャッシュが他界したためCMTが特別表彰したと言う事実はある。

ジョニー・キャッシュが、サン・レコード時代(プレスリーがまだ所属していた)で1956年ヒットとなった「Wlak the Line」以上の曲を出したとは思われないのである。あるいは僕の耳が極端におかしいか。

サウンドは、終始ビートを極端に抑えたロックン・ロールに聞こえる。特にスタイルでカントリーを表現する気はなく、声がのちのカントリーの定番となるバリトンなのが、騒がしい連中が嫌いな相にうけたかなとくらいにしか思えない。彼の場合、1957年以降のロックン・ロールの空白期に関係なくキャリアを続け(一次薬物で危機に落ちいるが)、とうとう1969〜1971年「ジョニー・キャッシュ・ショー」で国民歌手の地位を手に入れたと思う。ちょうどアメリカのロックが盛り上がる時期で、多数のミュージシャンが出ている(口パクもおおい−AKB48とは事情が違う、というのも1980年代以降のビデオの低廉化までは録画は高かったから。ミュージックビデオが出現するのも1980年代以降である)。

しかしディランとの「北国の少女」での共演以外楽曲のカバーは知らない(後で調べるかもしれない)。U2の共演は噴飯物であるが、彼らはメンフィスのエルヴィス邸やサン・レコード・スタジオを訪問するなど、「アメリカ」を発見したかったのであろう。不愉快なアルバムを数枚出していた頃だ。

まあ石原裕次郎がなんでそんなに偉いのか分からない程度だろう。

I walk the line - Young Johnny Cash


マン・イン・ブラックはジョニー・キャッシュが元祖である
Johnny Cash Show: Johnny Cash - Man In Black


しかしジョニー・キャッシュ・ショーの動画は恐ろしいアーカイブ性を持っている。口パクないし当てぶりが露骨なのは避けた。"Johnny Cash Show"でYouTubeを検索すればいいだけだからいくつか。

Girl From The North Country (Johnny Cash & Bob Dylan)


Johnny Cash & Ray Charles - Busted


Roy Orbison & Johnny Cash Oh, Pretty Woman Live The Johnny Cash TV Show 1969


Neil Young on The Johnny Cash Show - complete and uncut


Pete Seeger on "The Johnny Cash Show" complete and uncut


Glen Campbell on "The Johnny Cash Show" - complete and uncut

posted by Mondayota at 12:11| カントリー

2013年01月12日

日記の範囲です ウェスタン・スイング

一回動画を掲載したことのあるボブ・ウィルス&テキサス・プレイ・ボーイズであるの1940年の曲、「タルサにつれてって」。
Bob Wills - Take me back to Tulsa


これが「ウェスタン・スイング」の最も洗練され人気のあったスタイルである。
ジェリー・ガルシアとディッキー・ベッツのギターのスタイルはこのスタイルに由来する。
やっと探し出せて嬉しい。

そのウェスタン・スイングがロックの後は次のようになった。ウェスタン・フュージョンと言うべきか???

ペダル・スチールはダイアー・ストレイツに参加したことのあるPaul Franklinである。


もう、チャーリー・ダニエルズ・バンドを聞く必要もない感じがする。ださい現代カントリーだが、こういうお楽しみもあるというだけ。

ハイテクですか?それがどうかしましたか、というハイテク志向が、ブルーグラス・インストルメンツ系統には存在する。ヴァン・ヘイレンはなぜカントリーやらないのか・・・儲からないからである。

ロック畑に影響を与えたのはマール・ハガードだろう。

Merle Haggard - Take Me Back To Tulsa.


ハガードの活躍はロックンロール・ブーム終演後(「ツイストの頃だ」)、ブリティッシュ・インヴェイジョンの前からで、ジェリー・ガルシアが影響を受けたのは明らからしい。

断片的ですまない。米Wikipediaの筆の遅さと参照の多さに、部分的に先取りして調べだした。そのうち、歴史におさまるだろう。


ああ、昨年は、エタ・ジェイムスも他界したのだった。
こんなの見つけちゃった。デレク・トラックス、妻のスーザン・トゥデスキ、オールマン・ブラザーズ・バンドのウォーレン・ハインズのホワイトハウスでの演奏であるそうだ。
Derek Trucks, Susan Tedeschi, Warren Haynes - "I'd Rather Go Blind" - at the White House 2012
posted by Mondayota at 21:18| カントリー

カントリーで行こう #9 ジーミー・ロジャース登場

ジミー・ロジャースは、カントリー歌手と言うより、南東部の旅芸人から身を起こした(鉄道員もやっていた)エンターテイナーで音楽的には、伝統主義者ではなかったと思われる。つまりスタイルを発展させたと考えた方がいいと思う。ただしヨーデルもエンターテイメントの要素だった可能性が高い。おそらくミンストレルショーのレパートリーとしてドイツ系移民から学んだと推定される。また鉄道員の経験から、モダンな鉄道とカントリーを結びつけたのも決定的だ。彼の歌うYouTubeの動画はコロンビア映画が制作した「Singing Brekman」の部分である。カントリー=カウボーイ説を退けるからである。

彼の最初のレコーディングは次の曲である。大変クリアな演奏である。
Jimmie Rodgers first recording - The Soldier's Sweetheart - August 4th 1927


1927年はワーナーがトーキーを初めて世に送り出した映画『ジャズ・シンガー』が日本でも上映されたらしい年に当たる。当時のものは白人が顔を黒く塗りつぶすミンストレル・ショーのタイプだったらしい。

Mammy - Al Jolson (Jazz Singer performance)

この歌が入っている点がトーキーであるのか、映画のことはよく知らないのでごめん。

次が、ジミー・ロージャースの後の人気を決定づける、ヨーデルをふんだんに取り入れた曲Blue Yodelシリーズの最初曲「T For Texas」。

Jimmie Rodgers - T For Texas (1927)


レナード・スキナードによるカバー。オリジナルの49年後。
Lynyrd Skynyrd-T For Texas-1976


ヨーデルをフィーチャーしたロック曲は次が最後か?リードシンガーは、昨年他界したリヴォン・ヘルム(メンフィス出身)
The Band - Up On Cripple Creek - Ed Sullivan show 1969


ヨーデルものは非常にうけたのか山のようにあるが、スタイル上の変化は2年間ない。次のものは、ケンタッキーのブルーグラスシンガー(本人はヒルビリーと呼んだとの説もある)、Cliff CarlisleとSinging Cowboyのジャンルの最初の人Gene Autryらが1930年にカバーすることになる(Cliff CarlisleはYouTubeにはない)原曲で、ジャズオーケストラと、スライドギターの入った中途半端なものになっている。ジョージアで初めて録音した曲の一つである。
My Carolina Sunshine Girl-Jimmie Rodgers 1928


Early Gene Autry - My Carolina Sunshine Girl ((1930).


78s - Blue Yodel No 4(California Blues) -Jimmie Rodgers


これをジョン・フォガティがCCR解散時期の「ブルーリッジレンジャーズ」でカバーした。調べてみるものである。完全にジミー・ロジャースのジャズアレンジ&スライドギターもカバーしている。このアルバムは完全一人アナログ演奏多重録音のはずである。
Blue ridge rangers - John Fogerty - California Blues (Blue Yodel No 4)


同時期の録音に“Waiting for a Train”もある。大変長くなるので、次回、「Singing Breakman」から始める。

このカバーの多さから見ても"The Father of Country Music"の称号は間違いない。日本人実感できないけれど。
posted by Mondayota at 18:20| カントリー

カントリー・ベスト盤の内容 2

何で金ないと言いながら、中身も確認しないでベスト盤を買ったかというと
1)そもそもカントリーの曲名もミュージシャン名もよく分からないからベスト盤を買う
2)カバーの文字が小さすぎて、読書用のめがねを持っていなかったので、ほとんど読めなかった
3)1000円以下なので、質より量で3枚組のものを2セット買った。

とにかくカントリーロック的趣味では通用しないと分かったので、カントリーに親しむため、たくさん聞くのも大事だと思った。

2番目の「Country, Bluegrass and Mountain Music」はEUのUnion Square Musicで、先に紹介した「Greatest Ever Country」と同じ会社であろう。何しろジャケットが貧弱でリリース情報ゼロである。
こっちは幸いアマゾンにあった。
http://www.amazon.co.jp/Country-Bluegrass-Mountain-Various-Artists/dp/B000075A1E/ref=dp_return_1?ie=UTF8&n=561956&s=music
以下が収録曲である。もう曲は分からない世界である。ハンク・ウィリアムズとちょっとである。「Greatest・・・」に比べるとポップ色が劇的に薄い。時間ができたら(バスケットボール部顧問なら気力の問題だろうけれど)、個々の曲を「Greatest・・・」同様米Wikipediaで調べたいものである。

ディスク:1
1. Lovesick blues - Hank Williams
2. I love you so much it hurts - Jimmy Wakely
3. Divorce me C.O.D. - Merle Travis
4. Shame on you - Spade Cooley with Tex Williams
5. Deep in the heart of Texas - John 'Dusty' King
6. Cowboy's lament - Ken Maynard
7. Dust - Gene Autry
8. Cool water - The Sons of the Pioneers
9. Sixteen tons - Merle Travis
10. No vacancy - Merle Travis
11. I love you because - Ernest Tubb
12. I'm so lonesome I could cry - Hank Williams
13. Wreck on the highway - Roy Acuff & His Smokey Mountain Boys
14. Sing, cowboy, sing - Tex Ritter
15. Osage stomp - Bob Wills & His Texas Playboys
16. The everlasting hills of Oklahoma - The Sons of the Pioneers
17. South of the border - Gene Autry
18. A mansion on the hill - Hank Williams
19. On the sunny side of the Rockies - Jimmy Davies
20. A gay ranchero - Roy Rogers
ディスク:2
1. Wabash cannonball - Roy Acuff
2. I'm a long gone Daddy - Hank Williams
3. Steel guitar rag - Bob Wills & His Texas Playboys
4. Song of the Sierras - Jimmy Wakely
5. Sleepy time in Caroline - Eddie Dean
6. Smoke! smoke! smoke! (That cigarette)- Tex Williams
7. Have I told you lately that I love you? - Red Foley
8. Tennessee border - Red Foley
9. Lie low, little doggies - The Sons of the Pioneers
10. Goin' to the barn-dance tonight - Carson Robinson & His Pioneers
11. Little Bessie - The Alabama Barnstormers
12. Ragtime cowboy Joe - The Hill Billies
13. Meet me by the icehouse, Lizzie - The Original Hossier Hotshots
14. Ridin' down to Santa Fe - Merle Travis
15. The cowboy's trademark - Gene Autry
16. The last round up - The Sons of the Pioneers
17. I'll hold you in my heart (til I can hold you in my arms) - Eddy Arnold
18. Move it on over - Hank Williams
19. She come rolling down the mountain - Aarons Sisters
20. She's too good for me - Rex Cole's Mountaineers
ディスク:3
1. Cigarettes, whisky and wild women - The Sons of the Pioneers
2. So round, so firm, so fully packed! - Merle Travis
3. The runaway train - Vernon Dalhart
4. I'll be a bachelor 'til I die - Hank Williams
5. Dear old Western skies - Gene Autry
6. Get along little dogies - Tex Ritter
7. The little old sod shanty on my claim - Marc Williams
8. I want to be a cowboy's sweetheart - Patsy Montana & The Prairie Ramblers
9. My clinch mountain home - The Carter Family
10. Foggy mountain top - The Carter Family
11. Tumbling tumbleweeds - The Sons of the Pioneers
12. Rootie Tootie - Hank Williams
13. Take me back to Tulsa - Bob Wills & His Texas Playboys
14. M-I-S-S-I-S-S-I-P-P-I - Red Foley
15. The streamlined cannon ball - Roy Acuff
16. The golden lariat - Montana Slim
17. The brakeman's blues (Yodelling the blues away) - Jimmie Rodgers
18. Born to lose - Ted Daffan & His Texans
19. The West ain't what it used to be - Carson Robinson & His Pioneers
20. What a shame - Merle Travis

板橋区、北区にも大量のカントリーのベストものの所蔵があるのだが、なかなか借りて返すのはしんどいので、ベスト盤の収集は今後やる。まだまだ空白がたくさんある。分かったことはMCAカントリーというのはコンテンポラリーポップスでしかない今日のカントリーのことだと言うことである。さてCDを返しに行くとする。
posted by Mondayota at 13:56| カントリー

カントリー・ベスト盤の内容

1.Country Greatest Ever! The Definitive Cllection
なんとイギリスのレコード会社のコンピレーションである
http://www.unionsquaremusic.co.uk/shop/cd.asp?Marid=14&arid=373
CD1
01. Johnny Cash - I Walk The Line
02. Dolly Parton - Jolene
03. Tammy Wynette - Stand By Your Man
04. Flying Burrito Brothers - Hot Burrito #1
05. Jeannie C Riley - Harper Valley PTA
06. Rita Remington - Angel Of The Morning
07. Patsy Cline & Jim Reeves - I Fall To Pieces
08. Reba McEntire - How Blue
09. Skeeter Davis - End Of The World
10. Statler Brothers - Flowers On The Wall
11. Tom T Hall - Country Is
12. Waylon Jennings - This Time
13. George Jones - He Stopped Loving Her Today
14. Crystal Gayle - I Cried (The Blue Right Out Of My Eyes)
15. Charlie Pride - Kiss An Angel Good Morning
16. Billie Jo Spears - Blanket On The Ground
17. Jim Reeves - Welcome To My World
CD2
01. Patsy Cline - Walkin’ After Midnight
02. Charlie Rich - The Most Beautiful Girl
03. Everly Brothers - Wake Up Little Susie
04. Emmylou Harris, Alison Krauss & Gillian Welch - Didn’t Leave Nobody But The Baby

05. Roy Orbison - You’re Gonna Cry
06. Rita Coolidge - We’re All Alone

07. Shelby Lynne - Leavin’
08. Soggy Bottom Boys - I Am A Man Of Constant Sorrow
09. Jeanne Pruett - Satin Sheets
10. Jeannie C Riley - Country Girl
11. Martina McBride - Wrong Again
12. Flatlanders - Tonight I Think I’m Gonna Go Downtown
13. Don Gibson - Oh Lonesome Me
14. Johnny Paycheck - Good Year For The Roses
15. Johnny Cash - Folsom Prison Blues
16. Hank Williams - I’m So Lonesome I Could Cry
17. Dr Hook - Sylvia’s Mother
CD3
01. Tammy Wynette - DIVORCE
02. Lynn Anderson - Rose Garden
03. Loretta Lynn - Coal Miner’s Daughter
04. Kris Kristofferson - Me And Bobby McGee
05. Kenny Rogers - Ruby Don’t Take Your Love To Town
06. Jerry Lee Lewis - Your Cheatin’ Heart
07. Everly Brothers - Bird Dog
08. Marie Osmond - Paper Roses
09. Trisha Yearwood - How Can I Live
10. Don Williams - You’re My Best Friend
11. Faron Young - It’s Four In The Morning
12. Lee Greenwood - The Wind Beneath My Wings
13. Ray Price - For The Good Times
14. Steve Earle - Copperhead Road
15. Conway Twitty - Can’t Stop Loving You
16. Willie Nelson - Always On My Mind
17. Charlie Daniels Band - The Devil Went Down To Georgia

わずかに1990年代以降の疑わしい曲が混じっているが、コンテン・ポラリー・ポップロック・カントリーは含まれていない。2枚目まで調べた限り、1曲年代の分からないものがあったが、少なくとも全部オリジナル・ヒット曲であることが確認された。名前を見てもロックファンでも知っているものから誰だよ的なものまで幅が広い。ブルーグラスは入ってないし、擬古趣味のものもないため、ポップな感じである。太字はカントリー外でも知られた人歌曲だ。1000円なので、OKである。ただしネットから自動ダウンロードされたアルバム情報がかなりでたらめなので手直し中である。

「エンド・オブ・サ・ワールド」の録音もオリジナルで、カントリー、ポップ、R&B、イジーリスニングの4チャートを制覇したクロスオーバーヒット曲であると言うことだ。ジャズではない。

Skeeter Davis -- The End Of The World

posted by Mondayota at 11:22| カントリー

2013年01月11日

日記の範囲 パティ・ペイジは昨年1月1日他界

そういえば、何かの際、「テネシーワルツ」の綾戸知恵によるカバーは許せんと書いた記憶があったが、一つは彼女が同い年であるのと、上戸彩と紛らわしいのと、「テネシー・ワルツ」に破壊的アレンジ、しかもジャズというよりブルース=ゴスペル風であることが素人の日本人には分からない。そして江利チエミへの敬意がない。

綾戸知恵が何枚売ったか知らないが、パティ・ペイジ(1950年)は600万枚を売り、1950年代最大のヒット曲になった。AKBが180万枚?歌謡曲の歌謡曲性?バカ抜かすんじゃないよ。54年デビューのプレスリーも抜けなかったということである。50年代のアイコンとしてパティ・ペイジは残らなかったのである。何枚売ろうがである。

ところで、パティ・ペイジがカントリーと言うジャンルに入るのかというと、むしろ白人女性ジャズボーカルのスタイルに入る(枯葉やルート66もベスト盤に入っているが完璧にジャズ・ボーカルである)。アレンジもそうである。腐る直前の桃の甘さである。

なおパティ・ペイジのレコードの「テネシーワルツ」は、世界初の多重録音とも言われている。

The Tennessee Waltz - singer Patti Page 1950


レコード盤
http://youtu.be/JdfDnE59Q7I

次はカントリー性はみじんもない
LOVER COME BACK TO ME ~ Patti Page

posted by Mondayota at 14:39| カントリー