2017年11月08日

ZEN-ON Audition (2 gold foil PU) 設計図完成

SS-2L、WG-2Lとならんで著名なゴールドフォイルギターZen-On Audition。ゴールドフォイルPUはテスコ製と構造が違い2マグネットで1コイルを挟む独自の方式です。当然、高低に差のある二つの地力線中の振動をひとつのコイルがとらえるため、平たいフェライトマグネット特異な広いダイナミクスを得る効果が予想できます。69年代後半は、特にベンチャーズの影響が大きいと思いますが、狭いダイナミクス(シャープともいう)のピックアップが人気になり、ゴールドフォイルやデアルモンド社ハーモニーの人気がなくなります。その後ハムバッカーが一般化して、ゴールドフォイルは忘れられることになります。
しかし、ハムバッカーは高音成分が失われるため、これと対照的なフェンダー社ピックアップが相補的な地位を占めることになるわけです。
ゴールドフォイルピックアップの特性は、ノイズに弱い場合もあるかもしれませんが、音域は両方の特性をもつと予想できます。
実際、フロント1PUだけで十分機能するのに時代の流行で何個も(最大4つ)並べたメーカーはあまり音楽的なことは考えなかったと思います。
今日でも、ゴールドフォイルをリアに使うメリットはないと思います。というのも広いダイナミクスが取り柄なら、高音しか出ないリアではその特性は他のPUと大差ないからです。
そのためライ・クーダーは対象的に極めてシャープなSUPROストリングスルーPUを使ったと思います。
現代なら、テレキャスで組み合わせるのが一番簡単でしょう。
ZEN-ON Audition plans by Kose Nakamura 2017.png

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posted by Kose at 06:26| ギター

2017年11月04日

TEISCO SS-2L設計図作成完了

一部採寸不足しているし、いまいち見栄えが悪いため後で修正するけれど、だいたい1日半で作成しました。
ゴールドフォイルは、WG-2Lのものを流用しました。
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オリジナル写真
*ブリッジは修理してある
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posted by Kose at 10:10| ギター

2017年11月01日

TEISCO WG-2Lのblue print作成ほぼ完了

11月ですね。
10月にやるつもりだったゴールドフォイル・ギターの設計図化やっと開始して、今日丸1日かけてテスコWG-2Lの設計図をInkScapeで作りました。形は写真をベクター図形で写しました。
1日フルにかかるので、2日に1作程度のペースで順次作成予定。次はTEISCO SS-2L。

設計図のほかに、ピックアップの電磁気データ、配線図の資料も作ります。録音録画もします。成果はあまり期待できませんが、音声スペクトラムデータもとります。

基本的に、売れるものは全部やります。売れそうにないのは、残るでしょう。
「ゴールドフォイル・ブラザーズ」という名でWordpressレンタルサイトで公開予定です。

WG-2LとSS-2Lは真正テスコ製ですが、ぼくの感じでは、ゼンオン(ミツヤ)のものの方が、ギターの状態がまともなのが多いこともあって、実際の音で、テスコが本物でゼンオンが偽物とはいえないと思ってます。Revarbというオークションサイトでそういう区別をしているようですが。

かねてより主張していることは、テスコ・ゴールドフォイルのビスはまったくのフェイクで、本当はあの3分の2の大きさでいいのです。その3分の2のサイズのピックアップもテスコ出してます。ゴールドフォイルを過大評価して、そのスリムタイプを過小評価している世界中のギタリストや楽器屋は耳に垢が詰まりすぎだということです。

日本発売のものは黒い人工皮革がゴールドフォイルの代わりに使われていますが、アメリカ輸出用にはスリムタイプでもゴールドフォイル使われてます。

このタイプのギター、1個しか持ってないので、いずれ手に入れることができればよいと思っています。eBayなら今でも買おうと思えば売っているのですが。まずいい加減たまったものを処分するのが先と。

こうやってデータ化すれば、名前が何であろうともう単に物理的観察の対象でしかなくなるのです。何のロマンもない扱いをしたいと思います。

WG-2Lの設計図、ヘッドの部分の採寸してなかったので、もう少し手を加えますが、あとは完璧は目指しません。

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posted by Kose at 21:17| ギター

2017年10月31日

ライ・クーダーのクーダーキャスター使用のSUPROラップスチール、入手

伝説のギター界最大の改造ギター、ライ・クーダーのいわゆるクーダーキャスターのリアピックアップに採用されたピックアップを搭載するSUPROラップスチール(1940年代もの)の本物をあれよあれよという間に入手。あんまり積極的ではなかったが、ここまでゴールドフォイルを収集したのだから、ほんのついでなんだけど。
1.ジャックが特殊で(おそらくアンプとセットで売られていたのだと思う)、これを普通のジャックに改造する必要あり。
2.ピックアップのネジが2本欠品、またもう1本はビスではなく木ネジで、実際にはオリジナルのネジは1本だけ。ネジ穴も2カ所ビス穴が削られ大きくなっている。これらをレストアしなければならない。
これらのため、パーツとネジその多が必要なのでのんびり取り組みます。

ピックアップは、ポット、ピックアップ、ブリッジ、テールピースをすべて乗せたステンレス板に直接コイルを載せる形で、このため、ライ・クーダーは、大きくステンレス板を切り取ってクーダーキャスターに乗せることとなった。ブリッジとテールピースはライ・クーダーがやったのと同様除去しないとならないと思うが、他は任意でかまわない形。

ピックアップは、ステンレスの天板(帯磁性あり)、磁化された左右の支柱(ネジようの凹みあり)、テレキャス・シンライン風のピックアップ本体の天板、まだ見えないがコイル・マグネットのピックアップ本体、ステンレス板、ピックアップ天板とステンレス板は、ポールピース形式のネジで固定されているらしい。怖いのでまだ外していない。ピックアップ本体はたいへん薄い。

記事などを読んでいると、上にPU、下にストリングスルー部分という構造だと勝手に思い込んでいたのだが、そうではなくストリングスルー部分が上、ピックアップ部分が下で、わりと普通であった。シンラインを改造すれば似た感じの物は作れそうな気がする。

とりあえず電磁気関係の調査をおいおいやるつもり。
ここのところ大きな修理ばかりやっていて、背筋を痛めていて、あまりすぐやる気が起きない。

話でだけ有名なSUPROピックアップを、ちゃんとどんなものか記述することが大切。改造は二の次。めんどくさい場合はやらないかもしれない。

デコボコの木にみえるボディは、セルロイドの模様の所為
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ヘッド
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本体
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PU・コントロール・ブリッジ・テールピース部
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特殊なジャック
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ピックアップ拡大図
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ピックアップの天板を外したところ
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ピックアップ本体ー薄い
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スチール板を開けて、ザグリを見せる。
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posted by Kose at 08:01| ギター

無残な改造TEISCO SS-2L(19Flet) をレストアしました

SS-2Lは17Fletのものをすでに持っていましたが、リアピックアップが断線で鳴らず外して、一旦1PUでセットアップした後、追加で結構高かったゴールドフォイルPUをリアにつけました。
写真を撮っていなかったので、配線が分からなくなってしまいました。適当に判断して配線するとトーンがおかしい。ラジオで鳴らすような、レンジの狭い音になっちゃう。
まあしょうがないなと思っていたら、19Fletの出品がヤフオクで合って、頑張って落札しました。
こちらは、PU、配線、スイッチ、ネック他全体的に状態は良かったんだけれど、最悪なのは、ブリッジとテールピース、トレモロをテスコの他の機種から移植されていて、しかもブリッジを低くするため、ブリッジの下が彫刻刀か何かで掘られていました。がっくり。
そこでブリッジ部分の穴を10cm×2.5cmにきれいにノミで掘り、ジャンクのテスコのボディ材から同じ大きさの木片を切り出し、あまりに同じ大きさのため、ハンマーでたたきこみ、ばっちり平らに。
もはや職にクラスの技。
そしてテスコWG−2Lのブリッジとテールピースを、中心線に気を付け、また、オクターブ調整をしながら、17Fletの配置と同じように、装着。
かくして、埋め木はみっともないけれど、たいへん状態の良いSS−2Lが出来ました。
アンプを通しても、感じがいい。結局こちらを残し、旧17Fletはすぐ放出することに決定したくらい。

補修痕
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遠目ではわからない?
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17Fletとレストア19Flet TEISCO SS-2L
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posted by Kose at 07:29| ギター

2017年10月27日

Lovosikiジャパン・ビンテージ用ブリッジ&テールピース(中華製)到着

残りわずかだったので用はなかったのですが、アマゾンで発見して即購入。
Tomson Splendor Seriesのものにクリソツです。
DECCAと比べて、サイズに違いはないようです。
Rはライトゲージ用に1弦がかなり低くなっています。
ブリッジは鋳造ではなく、ステンレス板打ち抜きと廉価。
1300円位。
少なくとも1回は単にブリッジのためぼろいジャンクを買ったことがあるので、これは便利。
トレモロはほとんど欠品なので、あえてこれに変えるのも考え方かな?
「Lovoski  ギターブリッジ カバー ネジ付き」
http://amzn.asia/dPZPtA4
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posted by Kose at 09:17| ギター

2017年10月26日

ようやくギター計測の最初の成果、テスコWG-2L縦

まだ横、部分、パーツとたくさん仕事ありますが、要領はつかめました。
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posted by Kose at 14:28| ギター

2017年10月22日

DECCA(NORMA)ゴールドフォイル・ギター

ゴールドフォイルのギターの画像を全部調べて、このギターがDECCAまたはNORMAのブランド名でアメリカで売られたものであることが分かった。日本での発売があったのかはわからないし、モデル名も不明だ。
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DECCA

VINTAGE 60S DECCA GOLD FOIL PICKUPS JAPAN ELECTRIC GUITAR NORMA TEISCO MIJ 1960S
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Decca Loaded Pickguard with Gold Foil pickups / Reverb
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NORMA
Drowing Guitars!
https://drowninginguitars.com/2013/11/08/the-green-machine-1967-norma-electric-guitar/
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ネジの中折れが4カ所あり、これを取り除くため電動やすりで削るのに丸2日かかった。
ピックアップは完全に、ZEN−ON(ミツヤ)と同じである。ノブもシーソースイッチも同じである。音も同じできれいなゴールドフォイル・トーンが出る。
日本で販売されののかはわからない。
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ノーロゴ 色からNORMAではないかと思わせる
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ZEN−ONと
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このメーカー不明ギターが、いわゆるVisionブラックフォイルのプロトタイプのひとつになった可能性がうかがえる。NORMAは1967年から、Visonは1968年からである。
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posted by Kose at 11:13| ギター

Lakeホロウギター、ゴールドフォイル、テスコ製の可能性

PintarestでLakeホロウギターピックアップと同じエスカッションと通常のシングルコイルPUケースをもつギター発見。Decca/Teiscoとされている。ゴールドフォイルかどうか判然としない。ボディはEP-8.
1960's Vintage Decca Teisco Hollow Body Electric Guitar Made in Japan
https://www.pinterest.jp/pin/460493130625974136/
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Teisco Conrad/Heit Deluxe/Domino SILVERHAWK Guitar eba
https://www.pinterest.jp/pin/155655730842581715/
これはPU以外そっくり。もうLakeホロウギターが、テスコ製であること、テスコがCoronadoモデルを作って輸出したこと、それをLake guitarがアレンジして(モズライト風ヘッド)発売したと考えて差し支えないだろう。ブリッジ位置も修正されている。
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TEISCO EP-2L
赤いサンバーストとピックガードとコントロールパネルの配置が同じ!!!
ただしEP-2Lはfの横棒がりあっピックの位置なのが有名だが、Lakeではブリッジ位置に修正されている。
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Lakeホロウギター
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結論から、ピックアップは、いわゆるゴールドフォイルとは異なるがテスコ製で、ビートルズ来日後人気に火がついたホロウギターを、EP-2Lをfホールとブリッジ(オクターブ調整付き)の位置など修正して1967年以降(テスコは倒産してカワイ傘下に入ったばかりの時期)にOEMで製造、Lake販売したものと考えたいと思う。

どう?
posted by Kose at 10:31| ギター

2017年10月21日

ギターも終盤

やっと、ギターというかゴールドフォイル・ギターの先が見えてきた。
あと2本買えば、調査資料は整うのではないか?だいぶいっぺんに金使ったが、高いというか普通の日本製ギター新品1本買うほど支出はしていない。ぜんぶなにがしかリペアを要するジャンク気味のものだからだ。ジャンク気味のじゃないと法外な値段で売られている。

すでに入手していてご報告に至ってないのが2本手元にある。
1本はすでにご報告可能だが、まだあんまり弾いてないのでまた明日という感じ。
もう1本は、大手術でペグ、ナット、ブリッジというテールピースを除けば弦を張るためのギターの要のパーツを全部入れ替えなければならないという代物で、今日全部そろったと思ったら、ブリッジはサイズが合わず別のを注文しなおす羽目に。まあ中華製800円のものだからいいんだけど。これはアーチドトップギター用の日本製だと3弦ワウンドタイプのものしかなく、中華製の方が、ロックのライトゲージにはあうからそれを選んだのだが、弦高がどうやっても、どれだけ削っても高すぎて使い物にならなかった。このギターは、テスコがカタログを出した1962年以前のたいへん古いもので、そのときはジャズ弦しかなかったのだから、ジャズ用のにすべきなのだという神の啓示と考えた。

そういうわけで今日60歳のお誕生日、還暦だったんだが、ただひたすらローズウッドのブリッジを削って終わってしまった。

まあまた新たな勉強になったと考える。
もう1本はすでに配送を待つだけだ。これがテスコのゴールドフォイル・ギターの最後のものとなる。
もう1本は未確定。

今取りかかっているのは、白い背景でギターの正面写真を撮り、これをInkScapeにインポートし、採寸した数値を入れていく作業。CADで作図する準備段階。これが難航している。

部屋がギターだらけになっているため、早く放出したいんだが。

理論
ゴールドフォイル・ピックアップとは?
50年代確立したフェンダー、ギブソンのアルニコマグネットが高価な時代、フェライトで強力なピックアップを作ろうと試みて偶然できた、薄型幅広フェライトマグネット・ピックアップの別名。
アルニコは、縦長でないと磁力を保持できないため、現代でも踏襲されているポールピース型でなければならなかった。薄型のアルニコ磁石というものはこの世に存在しない。ギブソン・ハムバッカーのマグネットは薄型に見えるかもしれないが、磁力線の方向は水平で、その両端にスチールポールピースをつけることで、磁性を縦に変えている。
さてアルニコは高級で、フェライトは低級だというのは間違い。
フェライト磁石が実用化されたのが50年代で、フェンダーもギブソンもフェライト磁石を使うことができない時代にその基本となるモデルを確立してしまったというのはまったく偶然の産物である。
確かにレアアースを使用するアルニコは高価なのは事実なんだが、60〜70年代により安価で製造の容易なフェライトが、ほとんどの用途の磁石でアルニコを漸進的に駆逐してしまったというのが事実。ほぼエレキギターだけが時代錯誤の勘違いを未だし続けているだけである。中国製ピックアップがしばしばアルニコなのは中国が自国でレアアースを算出するためである。
さて、ポールピース構造というのは必然的なものではなく、歴史的偶然の産物だというのが第一の結論である。磁力線の構造からそんなに1本の弦の振動だけを正確にとらえることはない。もしそうなら、チョーキングをしたら、いちいち出力が変わってしまうだろうが、そんなことは歴史的に起こっていない。6本ポールピースを立ててもだいたい1体となった磁力線の場を作ると考えるべきなんである。
ゴールドフォイルというのは、このような一本の弦の可能な限り1点の振動をとらえるという考えをもっていない。幅の広い薄いフェライト磁石のかなり広い磁場で特に弦のかなりの広い幅の振動をとらえて、コイルに同時に送るという性格をもったピックアップである。
本質的に、ゴールドフォイルピックアップは、フェライト磁石ならではの特性をかなり極端に生かした、ポールピース構造では得られない音質や位相が複合的な特殊な音を拾うタイプのピックアップと言っていいのである。
あまりにエレキバカ会社技術者らが、ポールピース構造にとらわれ過ぎていて、全く理解ができず、ライ・クーダーが発見して、名声を高めてもまだ一向に工学的理解ができないままでいるような、その時点に今いる。
こういう批判は、非工学的エレキバカには通じないので、もはや放置である。
ゴールドフォイルのケースの穴が独特の機能を果たしているなんて言うことはない。バカも休み休み言え。

以上が、ゴールドフォイル・ギターを収集して得た結論である。
ロック・バカが自由とか言ったりすると、腹が痛い。ものすごく頭が悪くて、頭が固い権威主義者ばかりなのだ。ライ・クーダーを除いてね。

posted by Kose at 22:43| ギター