2019年07月29日

セミ・クーダーキャスター、製作開始から半年かけて完成!オークションへ出品予定

2月に主な組み立ては終わっていたのですが、2〜5月のひどい抑圧的な職場に就労したため、体力も気力もなくなり完成を断念していたものを、職場を変えて応援してくださる方もおり気力が戻り、半年かけてやっと完成の日の目を見ることができたセミ・クーダーキャスターです。
出来は非常に良い仕上がりで、満足して世に送り出すことができます。
フロントがZEN-ON Auditionのゴールドフォイル、リアが中国製アルニコ5のハムサイズP-90.
本体はスクワイア・バレット・ストラト、特注の白のピックガードのピックアップホールを慎重に加工し、さらに中国製の黄べっ甲のアコギ用ピックガードを全面に貼りました。ヘッドにも同じ黄べっ甲を張ってあります。
テスコじゃないし、スプロも使ってないし、クーダーキャスターとは言えず、セミクーダーキャスターのエコノミー・モデルとしか言いようがありませんが、なにしろ同じもの、あるいは同じようなものは世の中に二つとないので(僕が作ったもの以外)、まったくゴールドフォイルの音色を知らない人には大変価値があるものだと思っています。
これをオクに出したら、次はフェンダー・ジャパンのストラトにテスコのゴールドふぉーいるをマウントするハイエンド・モデルの政策に取り掛かります。
ここまで復活できてうれしいです。
posted by Mondayota at 14:38| ギター

2019年07月18日

60年代テスコのピックアップのポッティング動画

パソコンの調子が悪く動画のエンコードでダウンするため手間取りました。強力な空冷でなんとかエンコードできました。
動画を見ればわかる通り、テスコSM-3Lのピックアップのうちケースが高すぎてそのままではストラト・タイプにマウントできなかったリア・ピックアップをZEN-ON Auditionのケースに入れて偽造ゴールドフォイルにし、そのコイルをハウリングしないようポッティングしたものです。これは今後扱うゴールドフォイル・ピックアップのマウントのための予行演習です。ようやくゴールドフォイルストラト、つまりセミクーダーキャスター量産の体制が整いました。

posted by Mondayota at 20:07| ギター

2019年07月15日

ゴールドフォイル・ギターのためポッティングの練習

ゴールドフォイルを含む60年代のピックアップは、コイルが振動することに由来すると思われる高音のハウリングがする。100ワットのステージアンプどころか練習用の15ワットのアンプでもハウリングする。弦の振動によるジミヘン的ハウリングではない。いつもそうだがエレキギターについて現象は知られていて物理学的説明がないことは多い。この手のハウリングも説明は発見できない。対処法はわかっている。コイルの導線をパラフィンで固定する方法が「ポッティング」だ。実は電流がコイルの導線を流れると磁界との関係で、コイルが振動する可能性を電磁気学を学んでわかった。ポッティングはまさにコイル自体が振動することを止める方法ということができる。現代のエレキ・ピックアップは安物でも樹脂などでコイルを完全に固めているため、60年代ギターのハウリングは生じない。コイルの緩んだギブソンのハムバッカーでもこの60年代ハウリングが起こる場合があることはよく知られている。問題はポッティングで音が変わるんじゃないかという恐れである。変わるという報告はネットで発見できない。エレキギターで音の違いを明確に示すことは困難で、よくわからないというのが真相だろう。まあもともと高いテスコゴールドフォイルがハウリングを起こすのでは高くギターを売れないので、今後ちゃんとポッティングをすることにした。まずゼンオンのオーディションの安いゴールドフォイルのポッテイングから着手することにしたが、その前に練習として昨日と今日、オープンタイプのハムバッカーとP−90をポッティングしてみた。短く書くと、湯に空気を抜くことができる調理用保存容器に固形のパラフィンを入れて溶かし、そこにピックアップをつけて、容器の空気をできる限り抜くと、ピックアップから泡が出て、コイルの空気が抜け、パラフィンがコイルを固定するようになるという流れだ。オープンタイプはポッティングで空気抜きして出る泡は数分しか出ず、あまりに意味はないような感じだが、P−90をやってみたら泡がおさまるのにまる1時間以上かかった。その他練習で、パラフィンを必要量溶かすのに30分から1時間かかること、1時間もポッティングすると、途中で何度も空気抜きを繰り返し、カセットコンロで温めたのだが湯の温度を何度か高くするため温めなおす必要があった(パラフィンにより違うようだが僕の場合は60度を切るとパラフィンが固まり始める)。なので1時間ずっと世話をしなければならず、かなりな労働になる。ネット記事を読んでいるとさも簡単にできそうだが。だいたいの要領はつかめた。まだ2例で、予想外のことが起こらないとも限らないため、もう一回だけ練習して、本番に臨みたい。
またギター制作スキルが上がった。
posted by Mondayota at 18:25| ギター

2019年06月09日

ギターピックアップの仕組み【翻訳】 ピックアップにおいて弦は磁石の一部であり、コイルの一部ではない

電磁気学の常識からエレキ・ギターのピックアップの作動原理をやさしく説明した英語記事の翻訳。
最初の説明で、絃は強磁性である必要があり、それが磁場で磁性を帯び、振動で磁石が作る磁場が乱れることで、コイルに電流が流れるとちゃんとファラデーの電磁誘導の説明に従って解説している。
したがって弦のコイルの一部説は誤りである。それはマイクやスピーカーで、可動ユニットがコイルであることから類推しただけの誤解である可能性が高い。エレキギターは、なんと磁石の方が弦をその一部とした可動ユニットなんである。よってマイクやスピーカーとエレキピックアップは原理も若干違い、仕組みは別である。
これでもやはり十分とはいいがたい。アウト・オブ・フェイズについての説明は不十分だし、フェライトのスピーカーは脆くも弱くもなく、作りが単純であるのに対し、アルニコのスピーカーの磁石は平板ではありえないため、大きなアルニコ磁石の板を箱型に曲げてコイルを挟むという不細工な方式になってしまう。またネオジム磁石は百斤で買えるほど安価になった。
次に暇なとき、アウト・オブ・フェイズについてわかりやすく説明した英語記事の翻訳を掲載するつもりだ。


ギターピックアップはどのように働くか?
(C)2004ハンク・ウォレス
ピックアップにはたくさんの特徴がある。これは「ホット」、それは「メロウ」、もう一方は「スムース」とか。しかし、ピックアップはどのように働くか?何がそれを動かすのか?

磁気ピックアップの中心にはもちろん磁石がある。君が楽器屋で展示されているピックアップでは、細い銅線がピックアップ本体の周りに巻かれているのを見ることができる。だからピックアップの主な要素は磁石と導線のコイルだとわかる。

ピックアップの機能の背後にある基礎科学はファラデーの電磁誘導の法則だ。それは、変化する磁界が近くの導線に電界を生じさせ、導線がクローズドサーキット(例えば、ワイヤのループ)の一部である場合に電流が流れると言う。

おそらく科学の授業で、君は導線のコイルに電流計を接続し、それからコイルの近くの磁石を打ったことがあるかもしれない。磁界の変化によりメーターの針が飛ぶ。運動のエネルギー(あなたの動く手)は磁場の運動を通して電気に変換される。それが発電機の仕組みと同じだ。

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この図は、ピックアップ、ブリッジ、弦を含む、ギターのピックアップ側の非常に簡略化された図を示す。赤い線はピックアップの磁界を表す(説明のためにシングルコイルピックアップ)。ピックアップの磁極片は、実際にはピックアップのワイヤコイルを貫通する。

ファラデーの法則により、電流を流すためには変化する磁場が必要であると言われるが、永久磁石からの磁場はどのように変化するのか。それが弦が役割を果たすところだ。

弦はニッケルと鋼(鉄+炭素)、強磁性の材料でできている。つまり、磁石がギターの弦を引き付ける。この強磁性金属がピックアップの磁界中で振動すると、これもまたコイル(図示せず)を横切る赤の磁力線を乱す。その変化する磁場は弦の振動を捉える電流を作生む。かくして私たちはちゃんと働くピックアップを手にする!

弦の振動

すぐにピックアップに戻るがが、振動する弦の物理的性質を見てみる。これは非常に興味深く、理解しやすいものだ。君の楽器がどのように機能するのかをあなたが理解すれば、この見えないものは明らかになる。振動する弦を理解することは、ピックアップがどのように聞こえるかを理解するのに役立つ。

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この図は3つの状況を示す。上の図は、基本波と呼ばれる弦のピッチの1st(第一倍音)を示している。これは開放弦を弾いたときに聞こえる音だ。(楕円形の範囲は、弦が振動するときの弦の動きを示す。)

「2nd」と表示された図は2倍音だ。弦は基本ピッチの整数倍(1倍、2倍、3倍など)でしか振動できない。振動するギターの弦ではそれをよく見ることはできないが、新譜の大きいポイントと小さいポイントがある。最小振動ポイントはノードと呼ばれる。最大振動ポイントは振幅と呼ばれる。高調波の数は、弦の振幅の数を数えることでわかる。

「3rd」と表示された図は、3つの振幅を持つ3倍音を示している。

重要:弦のノードの位置は変わらない。つまり、いったん2倍音で弦が振動するようになったら、ノードで弦に正確に触れることができ、それは音を出し続ける。

これで、楽器でこれらの倍音を簡単に作って聴くことができる。開放弦を弾くことが基本。 弦の12フレットに指を軽く当てて、弦を弾きます。高音は2倍音。ノードは12フレットの真上にある。その倍音を弾き、ピックで12フレットの弦に触れる。トーンが鳴り続けるのを確認します。弦上の節点は動いていません!

3倍音は、弦を弾いて7フレットでミュートすることによって得られる。これは別のノード。

ピックアップに戻る

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ノードがピックアップの動作とどのように相互作用するかを見てみる。次の図は、ピックアップが弦の中央に配置された同じ3つの倍音を示している(現実的ではないが、説明には役立つ)。

ピックアップが弦の振動を拾うのは、弦がピックアップの近くで振動しているときだけだ。上図と下図、基本波と3倍音では、弦はピックアップ付近で大きく動いています。しかし、2倍音の場合、ピックアップはノードの上に配置されます。つまり、ピックアップは2次高調波を拾わない。なんと面白い!

この図は非常に単純化されすぎている。実際には、弦を弾くと第一倍音、2倍音、3倍音、4倍音などの振動がすべて同時に起こる。しかし、ピックアップは、ピックアップが配置されているノードを持つトーンを無視する。これには弦のトーンをフィルタリングする効果がある。

ダイアグラムを見て、君は(少し考えて)倍音に何が起こるか見ることができる。たとえば、奇数倍音はすべてピックアップの近くで振幅を持ち、ギターアンプに伝わる。

しかし、すべての偶数倍音はピックアップの近くにノードを持ち、無音です。それで、このピックアップポジショニングは全ての偶数倍音を除去します。

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2つのピックアップが使用されているとき、状況はさらに面白くなります。ピックアップは通常ブリッジの近くに取り付けられているので、それぞれがある程度第一倍音を拾う。つまり、弦は同時にすべてのピックアップに振幅運動をする。これにより、ピックアップから出てくる信号が加算される。

7倍音では、右側のピックアップでは振幅があり、多くの信号を受け、左側のピックアップはノードにあり、信号はほとんど出力しない。この倍音は強く伝わる。

10倍音では、右側のピックアップから離れて振幅しているときにもう一方のピックアップに向かって振幅していることがわかる。これにより、ピックアップからの信号がキャンセルされるため、この倍音の音量が小さくなる。

ピックアップ間の距離が、どの倍音が追加され、どれがキャンセルされるかに影響することがわかる。ビンテージ楽器の音を真似ようとしているのなら、ピックアップのポジショニングがとても重要なのはそのためだ。

すでに述べたように、弦を弾くと弦が倍音がたくさん発生するので、この2つのピックアップシステムでは多く倍音がフィルタリングされる。これがストラトキャスター・サウンドの5ウェイセレクターのソースだ(詳細は下記)。フィルタリングはハムバッカーでも発生するが、2つのピックアップコイルがはるかに接近しているため、はるかに高い周波数で発生する。これは、ハムバッカーがシングルコイルのピックアップよりもハイが小さい、よりメロディックなサウンドを持つ理由のひとつだ。倍音が相殺される。

さらに複雑さを増すと、実際には各弦に2つのフィルタがある。1つはブリッジピックアップまでの距離によって決まり、もう1つはピックアップから、プレイするときもちろん継続的に振動する弦上のフレット位置までの距離によって決まる。すべての弦について、すべてのフレットで、弦の鳴りかたをピックアップで決定する一対のフィルタがある。

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図はピックアップの上で振動する弦を端から見たものだ。弦を弾くと、その弦は平面内(赤い線)ではなく、任意の数の平面内、円(緑色)、楕円形(白色)で振動するため、さらに興味深いものになります。実際には、音符が減衰するにつれて、楕円は中心を中心に回転することさえある。これは、君が聞く倍音がどの弦を選ぶかにも依存することを意味するが、あなたはそれをすでに知っている。それに加えて、ピックアップ構造のさまざまなバリエーション(マグネットの種類、マグネットの位置、マグネットの強さ、ワイヤサイズ、コイルのターン数、ギターのピックアップの位置)を使用すると、何十億ものサウンドが利用できることは明らかだ。

ハムバッカーの働き

ギタリストからのよくある質問は、「ハムバッキング・ピックアップはどのように働くか」だ。ハムバッカーのデザインは、何十年もの間賢い革新であり続けている。ハムバッキングピックアップは、ギターの弦の振動を通過させながら、電線やその他の電子機器からギターの周囲に存在するハムやノイズを減衰させる。これはどのように可能か?

ハムバッカーは、ギターの弦の振動を拾うために2本のコイルを使っている。しかし、磁石は2つのコイルに反対の極性で設置されているので、それらは各コイルにおいて事実上位相がずれている信号を発生する。コイルが正しく接続されている場合、弦からの信号は2つのシングルコイルから加算される。しかし、照明器具のように外部電源から両方の単一コイルに当たる電磁界は、コイルが相互接続されている方法のために相殺される。このように、優れたギター信号は、単一のコイル単独で得られるであろう強度の2倍であり、そして干渉はプロセスにおいてかなりの程度まで打ち消される。

5ウェイピックアップ切り替えの秘密とは何か?

私が初めてストラトキャスターを手に入れたときのことを覚えている。ある友人が、私があこがれるギタリストたちが、「アウト・フェイズ(位相がずれた)」サウンドと呼ぶものを手に入れるため、前のの2つまたは後の2つの位置の間に3ウェイスイッチを設定する方法を教えてくれた。私はそれを試してみて、その音に恋をした。私はフェンダー "F"を使用かって「I Found the Soundサウンド」というロゴのTシャツを一つ作ったくらいだ(弁護士には言わないが、私は自分でアイロンをかけた材料から "F"を切り取った。16歳ころだった)。私の学校の友達は誰も理解していなかった、そして私は体が大きくなって着られなくなって久しいが、サウンドはそのままだ。

何がそのサウンドを生むか? 3Wayスイッチは、エンジニアが「make before break」操作と呼んでいたものを持っていた。つまり、2つのピックアップを切り替えるときは、次のピックアップだけに切り替える前に、2つのピックアップを一瞬接続する。これにより、ピックアップの切り替え中に音が途切れるのを防いだ。特にアジアのテクニカルサポートコールセンターがまだ設立されていなかったので、レオ・フェンダーはその新しいギターでテクニカルサポートの電話を受けたくなかったのだと思う。 (Michael Dell、ありがとう。)

2つのピックアップが互いに接続されているとき、上述のように、ピックアップ間の距離の関数である信号のフィルタリングが起こる。レスポールギターの3wayスイッチの場合でも、センターの位置でほぼ同じ効果があるが、音が離れている2つのハムバッカーを組み合わせているため、サウンドは違う。ピックアップはアウト・オブ・フェイズで接続されて「いない」ことに注意しなければならない。あなたがその操作のためにギターを再配線するならば、基本的レスポンスが大幅に減少することがわかるだろう。そのシグネチャーサウンドを生み出すのは、フィルタリングの物理学だけです。

私たちは今日5wayスイッチを持っており、それらはその音を得るのを容易にする。スイッチメーカーは、元の3ウェイスイッチにさらに2つの戻り止めを追加した。配線は同じだ!

磁石のタイプはどうか?
一般的に使用されている磁石には多くの種類がある。セラミック磁石は安価だが、脆くて磁気的に強すぎない。これらは工芸品や冷蔵庫のドアの磁石として一般的に使用されている。

他の一般的な種類は次のとおり:

アルミニッケルコバルト[AlNiCo:アルニコ](安価)
サマリウムコバルト(強力だが高価)
ネオジムボロン鉄(最強かつ高価)
ピックアップ設計にはいくつかのトレードオフがある。第一に、より強い磁石は、特定のオーディオ出力に必要なワイヤの巻数が少ないことを意味する。それはピックアップが小さくなることを意味する。ピックアップが標準的なサイズで作られている場合は、より強い磁石でより多くの音声出力が得られる。

しかし、より強い磁石タイプははるかに高価だ。そのため、ほとんどのピックアップがより安価なアルニコ磁石を使用する。

また、より強い磁石はエレキギターのための万能薬ではない。ギターの弦は強磁性で磁石に引きつけられているので、ピックアップは弦の振動に影響を与えるが、ピックアップは振動を感知するためのものであり、変更することはできないため、好ましくない。この感じを体験するには、ポールピースが非常に近くなるまでギターのネックピックアップを調整する(最強の磁石、ネオジムボロン鉄を選択し、君のレスポールに100ワットの電球を差し込むことができるほどピックアップを熱くするのがスマートかもしれない)。しかし、その磁石は弦に悪影響を与えるか、磁場を過度に集中させるため小さくする必要がある。 弱い磁石は、使用できるように必然的に直径が大きくなければならず、反り曲げられながら弦の動きに耐えるより広い磁場を生み出す。
posted by Mondayota at 16:24| ギター

2019年05月26日

テスコ・ゴールドフォイル・ギターは欠陥商品の可能性がある

テスコのゴールドフォイル・ピックアップはネジで封印されているのではなくて、リベットで固定されている。なので極性ないし位相を変えることはできない。
WG-2Lのピックアップの極性を磁石で確かめたのが次の二つの写真だ。黄色いラベルを張ってある面がS曲となっている。
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そしてピックアップのマグネット部分に置くと共に裏を向く。つまりN極だということが確かめられた。
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WG-2Lの回路は開けて見ていないのでわからないが、直列なんだと思う。この場合、二つをオンにすると多少トーンが広くなるかもしれないが音量が大きくなる効果の方が大きい。あえて確かめないけど。

つまりテスコはゴールドフォイルを単にたくさん並べるという製品を作るため、同じ極性のものを大量に作ってしまった公算が高い。それゆえ、60年代後半のエレキブームで爆発的にエレキが売れたとき、ゴールドフォイルを使うのをやめた可能性が同じく高い。モズライトのギターは触ったこともないけれど、おそらく極性は定番通り逆にしてあっただろう。もしモズライトみたいなギターを売りたいなら、ゴールドフォイルは使えないんである。よって60年代後半のエレキブームでゴールドフォイルは、その理由で生産されなくなったと考えるのが妥当だろう。ぼくはトーンがベンチャーズやビートルズと合わないから、人気が落ちたんだと勝手に思い込んでいた。WG-2Lでも同じボディにゴールドフォイルでないPUのものをテスコは出している。なんで?と思っていたが、そもそもゴールドフォイルは理論的に誤って設計生産された商品だったのだというのが今の結論である。
テスコは、エレキブームの直後倒産して、カワイに身売りする。なんでブームなのに潰れる?
それはブームが一過性でテスコは実需を見誤り過剰在庫を抱えて資金繰りに行き詰ったからだ。
次のブログに1966年当時のことが大変詳しく書かれている。

テスコの生い立ちと崩壊
https://star.ap.teacup.com/firstman/91.html
https://star.ap.teacup.com/firstman/93.html
https://star.ap.teacup.com/firstman/94.html

まあそれだけではないだろう。いわゆるビザールギターは、ギターの合理性が欠落している場合が多く、現代では使い物にならないことが多い。おそらく写真だけを見てなんとなくストラトとかなんとなくジャガーとかなんとなくモズライトみたいな感じで制作していたんだと思う。エレキブームで起こったことは、バブルそのものである。実際の話、ベンチャーズブームの影響があまりに大きかったものの、ビートルズが起こした同年の革命「ラバーソウル」のリリースを即時に感じ取ることは不可能であったろうし、1966年のジミヘンのデビュー、1967年の「サージャントペパー」に至っては論外であったであろう。そのなんちゃってコピーでは対応できないテクノロジー革命に技術力とアイディアで対応する余地などなかった。
そのため1970年以降はフジゲンが主導するデッドコピーが完全に主流となり、今
でも変わっていない。しかしテスコは電子オルガンも手掛けており、カワイ、ヤマハ、コルグの先駆けとなったことだけは付け加えておくべきだろう。

ゴールドフォイルだが、それはDeArmond社のHarmonyというギターに搭載されたピックアップのコピーが元である。EP-8にそれが搭載されているし、僕は資料としてそのジャンクを持っている。それはホローボディでソリッドではない。

たぶん流通したソリッドモデルの初期の代表であるゴールドフォイルを4つ搭載したSS−4Lで知られる流線形が特徴のSSモデルの原型はなんとギターではなく、すでに50年代にスチールギターで採用されていたデザインに由来する。スチールギターとホローボディギターを掛け合わせたのがゴールドフォイルギターだといえる。だが、マルチピックアップの合理性についてテスコはたぶん無頓着で、なんとなく直列にすれば問題ないという結論に至ったのだろう。

そういうわけで、ライ・クーダーは、合理的な解決を見出して、ゴールドフォイルを使用可能なピックアップとして世間に知らしめたんだと思う。リベットを打ち直したか、SUPROのマグネットの極性を反対にするか。SUPROのピックアップはネジ止めだけで、両サイドの支柱がマグネットでそれをひっくり返せば極性は変えられる。

もちろん資料としてSUPROのスチールギター持っている。これは相当修理したが、演奏可能である。ピックアップも何度も分解して修理したから嘘偽り誤認はない。

ゴールドフォイルが現在われわれが使えるピックアップといて認知しているのは、ライ・クーダーとそのスタッフの音作りの感性と機械としての合理性を追求した結果だと思う。日本人は相変わらず人気モデルのデッド・コピーしか作れない。日本製のスマホを日本人が使わないのと似ている気がする。

日本の自動車メーカーがアメ車のコピーモデルを作らなかったのが、日本の唯一の救いかと思われる。

なおLollar社がゴールドフォイルやSUPROのレプリカを売っているが、たぶんゴールドフォイルのその致命的欠陥は修正していると思う。
posted by Mondayota at 17:40| ギター

2019年05月11日

ストリングスルー・ピックアップの一つの理由

ストリングスルーは、昔、戦前いろいろあったのかもしれないけれど、スプロとリッケンバッカーしかしられていない。
それはさておくし、音色についてもさておく。
論点は唯一。

上下から磁力を受けるので、磁力的に無重力状態になるだろうということだ。
結果として、強い磁石でも、それによって元の振動が衰弱はしない。

アンプが貧弱だった戦前は、ピックアップと弦の機構だけでサスティーンと高い出力を得ようと考えたらこれは理屈としてはいい考えだ。

また検討したい。

とにかくへとへとだ。
posted by Mondayota at 11:59| ギター

2018年09月25日

セミ・クーダーキャスター#1

レジェンド・ストラト Audition Gold Foil ハムバッカーサイズP-90 黄べっ甲ピックガード
posted by Mondayota at 17:48| ギター

2018年09月24日

セミ・クーダーキャスター作成に入る

次のはまだセミ・クーダーキャスターの段階ではありません。ゴールドフォイルがZEN-ON Audition搭載のミツヤ製ゴールドフォイル使用のため。しかし、黄べっ甲ピックガードはライ・クーダーのクーダーキャスターとそっくり。セミセミ・クーダーキャスターくらいまで来ている。セミ・クーダーキャスター制作のためのノウハウはかなり蓄積された。ここまでクーダーキャスターに似せたギターは多分まだ世に出ていないと思う。来週あたり放出の予定。

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このギターはレジェンドの比較的きれいなストラトを使用。
しかしセミ・クーダーキャスターと名乗らせるコンポーネントには1個1万円以上するテスコ製のゴールドフォイルをマウントするため、少なくともボディも同程度以上のものにしないとなんか変。レジェンドやセルダーは本体が美品中古で5000円も出せば入手可能だ。

参考 ライ・クーダーの本物のクーダーキャスター


上のセミセミ・クーダーキャスターの動画撮影が終了したので、次に取り掛かります。最近入手したのが、スクワイアのバレット・ストラト。中古美品で1万円程度。新品で2万円。
ザグリは、HSHタイプだった。
フロントとセンターの中間にテスコのゴールドフォイルをマウントするのだが、単に本体に載せただけだと、ピックアップ高が高い。これまでテストしてきた、本体の加工か、シムの使用かまだ決まらない。おそらく本体加工だと思う。この改造で使う1ハムのピックガードは下の写真の通り、入手済み。リアのハムバッカーサーズのP-90も入手済み。あとはギターワークスあたりに、ピックガード加工をオーダーするだけ。それが今後のピックガード加工オーダーのプロトタイプになるので、重要な一歩だ。ゴールドフォイルは6個持っていて、だんだんクオリティを上げ、最後の2個はスプロをつかったリアル・クーダーキャスターにする。1本は自分のため、1個は放出用だ。基本的にサンバーストのお手頃で美品のストラトが入手出来たらその都度制作する予定。そういう出品が少ないので、3カ月に一つ程度じゃないだろうか?ゴールドフォイルも毎週出品があって強引に集めようと思えば集められるけど、マウントする本体の方が集まらないので、数カ月に一度くらい入手して、今の6個の消費を補充する予定。かくして、延々とセミ・クーダーキャスターを作ることが可能になる予定。
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posted by Mondayota at 17:49| ギター

2018年09月22日

ポッティングやめた

ポッティングのブログ記事を見るとほぼ全部ギブソンタイプのクローズド・ハンバッカ―だけである。
それと共通するのは、スタジオで大音量を出すとハウリングするからということだ。
真相を言えば、でかくてゆがんだ音をアンプの近くで大音量で出してもハウリングしない状態以外は、ポティングしなくてよい、(あるいはしない方がよいかもしれない)というのが結論だ。そういうバカなギターの弾き方をする人だけがポッティングが必要なんである。普通の人はいらないのである。ちゃんとしたPAのある環境ならいらない可能性もあるんである。

そこでフェンダーの100Wのアンプのクリーントーンでボリューム最大でギターをつないだところ(近所迷惑なので音は出さない)、ジャパンビンテージピックアップギターでも弾いてみたら、2m離れればハウリングが起こらないことを確認した。

しかし15Wのちゃちいアンプをフルゲインにすると確実にハウリングするのだ。問題は音量ではなくハイゲインの何かなのだ。

なので、あえてビンテージピックアップをつかうなら、ハイゲインでは動作を保証しないと考えるべきだと結論した。

そこで食材真空保存容器とてんぷら温度計とパラフィンが使われずに残った。

まあ、いくらでも手に入るピックアップだったらポッティングするテストをしてもいいんだけどね。
posted by Mondayota at 19:28| ギター

テスコ・ビンテージ・ピックアップのポッティング(パラフィン固め)の準備

常用の15Wのアンプでもボリュームフルの状態でゲインを上げるすぐ、高音のハウリングが鳴る。弦のハウリングではない。ピックガードを抑えても変化しないので、ピックアップが振動することによるハウリング。現代のピックアップと異なり、コイルは密閉されておらず、パラフィン紙がまかれている程度。このピックアップのハウリングは1960年代のジャパンビンテージギターは何も考えていなかったに違いない。フェンダーやギブソンのピックアップだって、ハイゲインアンプやディストーションを想定していたものじゃなかったけれど、すでに現代の形のものとして完成していて、そういうハウリングは起こさなかったのだ。さすが音楽的で物理学的だ。そういうことで、安物の現代のピックアップでも起こるらしいが、ほとんどの中国製の安いピックアップなんて、コイルを見ることすらできないほど密封されていて、ハウリングが起こらない。
ゴールドフォイルピックアップの改造にそろそろ取り掛かろうと思っていたが、偽ゴールドフォイルギターのテスト過程でこの事態に気づいて助かった。もう放出する寸前だったのだが中止。
急遽アマゾンで、ポッティング、ロウ漬けに使う材料を購入。1日で届いた。
1.料理素材保存用のアクリルの瓶 写真左上がふた、左下が瓶
2.1用の空気抜きポンプ。1のふたの弁に押さえつけて、空気を吸いだすと真空になる
 真空にするのは、ロウ漬けの際、空気を強制的にピックアップから吐き出させるため。真空にすると1のふたを手で開けることはできない。弁のボタンを何度も押して空気を入れて初めて開く。
3.パラフィン キャンドル用 融点が50度で、まあ1に入れて台所の深めの鍋で弱火で煮ればよいという感じ。
だがである。パラフィンが解け、かつ水が沸騰しない範囲であれば何度でもいいのかもしれないが、あまり高音になるとリスキーなので、てんぷら用の温度計をさっき注文した。500円位のデジタル温度計。
なんか料理でもやる気になってきた。
ゴールドフォイルの場合、フォイル穴やネジ穴にパラフィンが入ると面倒なので、強力な目止めはするつもり。
しかし今まだ考えたこともない作業なんで気がすすまない。

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posted by Mondayota at 15:11| ギター