2014年01月24日

南スーダン評論家ではありませんから

南スーダンに関するスーダントリビューンの記事を翻訳してますが、日本の外信記事、あるいは英米仏(BBC、AP、AFP)の記事に帝国主義的偏見が混じっているので、中和する意味で、スーダンで敏感な問題に関するニュアンスをご案内するため、翻訳してます。

民族という概念は、ユダヤ人とポーランド人の場合にもっとも適合する概念として、第一次大戦後レーニン=ウィルソンによって作られました。

その後1960年の国連決議で「セルフデタミネーション」(self-determination)の宣言がされて、基本的に独立していなかった、英仏を中心とする植民地の自然的なまとまりに独立権があるという意味でそれを民族として日本語でセルフデターミネーション=民族自決という誤解の多い翻訳後が出来ました。

スーダン内戦は1960年以前イギリスが植民地経営から手を引く形で1957年スーダンが独立して、すぐ始まりました。なぜかというとスーダンというまとまりはイギリスが勝手に作ったもので、自然なまとまりなどないから色々形容できますが、内戦になったわけ。

この植民地経営はイギリス植民地の常套手段の分割間接統治の手法で、植民地の地元民を超適当に色分けし、そのうち読み書きのできる官僚や商人階層を形成して、イギリス人自身は直接荒っぽいことには手を染めないという手法を取りました。

そこで、イギリス人がいなくなったあとで、その分割されたまとまりが民族と解釈され、間接統治の優位な人のまとまりが支配民族と解釈されるわけです。

これはポストコロニアルとかかっこいいものではなくて、まったくの幻想です。

だいたい黒人のイスラム教徒のスーダン人をアラブ人と呼ぶという形容矛盾は上のような間接統治の支配の担い手をアラブ人と呼んだからアラブ人というだけの話です。

いかなる自然的まとまりも存在しない。

ダルフール紛争の反政府勢力となったフール人、マサリト人、ザガワ人も、イスラム教徒の黒人です。母語はアラビア語じゃないかもしれません。

この場合、そもそも西スーダンの低開発に対する反発をアラブ人(どちらかというと遊牧生活をする人たちのまとまり)とアフリカ人(どちらかというと農耕生活をする人たち)に分割して、アラブ人にアフリカ人を殺させるという方法が取られました。

このようなある人々が支配の都合で幻想によって作られて、実際に殺し合いになることを無神経な読売新聞とか東京新聞は、「民族対立」とか「民族紛争」とか言うのです。

たぶん、字数制限で編集長が長い文章を「民族」に変えちゃうのでしょう。死ねばいいんだ。

しかし、実態は観察できません。だれか国勢調査をやったのですか?どうやったらできるのですか?国勢調査に帰属民族を書かせることは「差別」の原因とならないのですか?

要するに権力闘争で支配的な視点で要約するという表現による暴力以外の何物のでもない。何が表現の自由だか?

まだ「ポスト」のほうが可愛いものだ。正義づらしやがって。

本当にやめてほしい。
posted by Kose at 18:19| ダルフール&スーダン

南スーダン政府と反政府勢力、停戦に合意(スーダン・トリビューン)

South Sudan government, rebels sign ceasefire agreement
南スーダン政府と反政府勢力、停戦に合意

Sudan Tribune - Thursday 23 January 2014
http://www.sudantribune.com/spip.php?article49693
By Tesfa-Alem Tekle
January 23, 2014 (ADDIS ABABA) - 南スーダン政府とスーダン人民解放運動野党(SPLM野党)は木曜、世界で最も新しい国で起きた1ヶ月以上の戦闘を終結させる停戦合意にエチオピアの首都アジスアベバで調印した。
サルヴァ・キイル大統領政府軍と前副大統領リエク・マシャル派軍との間の戦闘は、ましゃるがクーデターを企てたと主張したあと12月半ば勃発した。マシャルはその主張を否定している。
南スーダン政府が先月の失敗したクーデターに関係したとして拘束されたままだったマシャル派の11人の政治家を釈放することに合意したあと木曜停戦の合意に達した。
反政府勢力派遣団は、木曜午前、拘束者の釈放をぜんていじょうけん過多落としたと言った。
過去数週間反政府勢力は、いかなる和平協定調印であってもその前に政治的拘束者の釈放を要求した。その要求は東アフリカ地域共同体、IGADが今月初め交渉を仲介して以来速やかな和平協定に達する大きな障害となってきた。
協定はまた、戦闘中の党派が「武装グループと作戦の場から両者が招いた同盟軍を再配備ないし漸進的撤退」をすると提案する。
「同盟軍」という言葉は調停のプロセスに関与したIGADの他のメンバーの中で懸念を呼んだウガンダ軍のことを言う。
合意はまた、監視及び検証メカニズムが、反政府勢力が争ったもうひとつの問題である、非常事態の解除を決定するとした。
監視検証メカニズム(MVM)は両派と協議したIGAD調停団によって結成される。南スーダン国連ミッションは両派の間に配備され、停戦監視の任務を負うと考えられている。
主任調停者セヨウム・メスフィンは調印式後に出した声明で、調停は、調印された協定が定める合同技術委員会やMVMなどの様々なメカニズムの設立を準備するため1月24日から2月7日まで延期されると言った。
キイル大統領の派遣団長、ニアル・デン・ニアルとマシャルの代表団長、タベン・デン・ガイが木曜午後調印した停戦協定は、近郊で人道援助のアクセスができるよう来る24時間以内に停戦することを双方に義務を追わせる。
IGAD調停者、エチオピア当局者、外交官、その他高官がアジスアベバの会場で調印式に立ち会った。
政治家高官によればメスフィンは記者にマシャルを支持する11人のSPLM幹部が和平協議に参加すると語り、まず最初に彼らが法的措置を受けなければないと強調した。
調印した合意の文書では、両派は「拘束者が進行中の対話で演じる役割を認める」ことになっている。
事態の打開は地域調停者に賞賛されたが、オブザーバーは停戦で数万人の南スーダンの苦しみを終わらせるかどうか疑問とした。
「停戦合意は一時的な解決でしかない。両派とも他の問題を抱えているため数日のうちにいずれかが合意を破るかもしれない」と地域政治アナリストメッサイ・キンダヤは木曜スーダントリビューンに語った。
「南スーダンのケースは明らかにキイルとマシャル間の明白な権力闘争である。わたしは停戦合意が持続することに疑問がある」と彼は付け加え、さらに南スーダンの持続的な危機の政治的解決の達成は大きな困難が待ち構えている:と強調した。
反政府勢力代表団長タバン・デンは、木曜調印された停戦協定と政治犯の釈放の2つの合意は南スーダンの持続的和平に道を開く重要な要素だとと言った。
国連によれば、数千人の南スーダン人が塩節、南スーダンの数週間の暴力で推定50万人が非難を余儀なくされた。

アメリカ、国連は合意を歓迎

アメリカ大統領バラク・オバマは木曜の南スーダンの停戦協定調印を歓迎し、持続的な和平構築へ向けた重要な最初の段階だと評価した。
「現在、南スーダンの指導者は合意の即時かつ完全な履行のため行動し、紛争の根本的原因を解決するため包括的な政治対話を開始する必要がある」とオバマは声明で言った。
「南スーダン政府に現在囚われている政治的拘束者の完全な参加はその議論に大変重要であり、われわれは彼らの釈放を早めるため働きかけを続ける」と彼は続けた。
オバマはまたIGAD当局とその地域のパートナーがその努力を前進するため果たした建設的役割を賞賛し、さらにこの新しい国家を襲った危機の平和的解決を完全に支援することを約束した。
「国民のと国際社会の信頼の信頼を取り戻すため、南スーダン指導者は危機の平和的な解決に持続的に取り組む態度を示さなければならない。彼らには国民の生命と若い国家の将来が持続する暴力でさらに傷つけることがないよう、また残虐行為を犯した個人が責任を取るよう保証する義務がある」とオバマは言った。
さらに平和的で、民主的で、統一された南スーダンのため叩く者達はアメリカ合衆国の緊密なパートナーである」と彼は言った。

国連事務総長バン・キムンもまた停戦合意を歓迎し、各派がこの合意を迅速に履行することを求めた。
「事務総長はこの合意の調停を成功させたことでIGADを祝福し、SPLM拘束者を含め、すべての南スーダンの政治代表と市民団体が参加した包括的な和平合意を達成するため、遅滞なく、国民的政治的対話が継続されることの必要性を強調する」とスーダントリビューンが入手した声明で言った。
国連は南スーダン国民と共にあり、市民を危険から守り、必要な人道援助を提供するのに必要な手段のすべてを行い続けると続けた。
しかし事務総長はUNIMISS、人道援助隊員、人権監視活動家の活動の自由をすべての党派が保証するよう求め南スーダン政府のミッションの完全な支持とその地位協定(SOFA)の遵守への取り組みを歓迎した。
(ST)
posted by Kose at 15:33| ダルフール&スーダン

速報:南スーダン政府・反政府政府勢力停戦調印(スーダン・トリビューン)

BREAKING: S. Sudan government and rebels sign ceasefire
速報:南スーダンと反政府勢力、停戦に調印
Sudan Tribune - Thursday 23 January 2014
http://www.sudantribune.com/spip.php?article49690
January 23, 2014 (ADDIS ABABA) – 南スーダンと反政府勢力は、1ヶ月を超える戦闘を終わらせる停戦に合意した。
政府と、前副大統領派の反政府勢力の代表団は、3週間IGADの調停のもと、エチオピアの首都アジスアベバで交渉を続けてきたが、ほとんど進展はなかった。
協議はまた反政府勢力がウガンダの紛争への関与と、先月勃発した暴力事件との関連した11人の政治犯の扱いに疑問を持ったため、協議も期待できるものではなくなった。
「われわれは24時間以内に銃撃を終わらせることを望む」とIGADの平和安保ディレクター、ゲブレメスカルは合意の前に短く言った。
国連によれば推定1000人以上が死亡し、約50万人が避難した。

次が調印された合意に関する詳細の要約である(PDF)

17.01.14 RELEASE OF DETAINNES Vers.2
DRAFT AGREEMENT ON THE RELEASE OF DETAINEES
BETWEEN THE GOVERNMENT OF THE REPUBLIC OF SOUTH SUDAN (GRSS) AND THE (SUDAN PEOPLE’S LIBERATION MOVEMENT/ARMY IN OPPOSITION) (SPLM/A IN OPPOSITION)
http://www.sudantribune.com/IMG/pdf/draft_agreementon_detainees.pdf

15.01.14 CESSATION OF HOSTILITIES Vers.8 @ 1600
FINAL DRAFT AGREEMENT ON CESSATION OF HOSTILITIES BETWEEN THE GOVERNMENT OF THE REPUBLIC OF SOUTH SUDAN (GRSS) AND THE SUDAN PEOPLE’S LIBERATION MOVEMENT/ARMY IN OPPOSITION (SPLM/A IN OPPOSITION)
http://www.sudantribune.com/IMG/pdf/cessation_of_hostilities_final.pdf
(ST).
posted by Kose at 07:20| ダルフール&スーダン

2014年01月18日

反政府勢力指揮官、南スーダン紛争を、部族紛争とラベルを貼るべきでないと言う

南スーダン内紛は、よくわからないことが多いです。そもそもキイル大統領がかなりの反対派を更迭した件まで遡らないと下の「独裁」はわかりません。クソ読売新聞を始め、新聞でそれを書いたのはみてないです。少なくとも、日本語による国際報道は信じちゃいけないよと言う事です。英語で読んでください。ぼくもさかのぼって調べる気力はありません。

Rebel commander says S. Sudan conflict shouldn’t be labelled as tribal war
反政府勢力指揮官、南スーダン紛争を、部族紛争とラベルを貼るべきでないと言う

Sudan Tribune - Jan 16, 2014
http://www.sudantribune.com/spip.php?article49580
January 15, 2014 (KAMPALA) – ユニティ州指揮官ジェームズ・コアング・ショウル将軍は南スーダンの現在の紛争を部族紛争と見るべきでなく独裁に対する闘争と呼ぶべきだと言った。
彼はヌエルとディンカに対する戦争として暴力を煽り立てる者たちを強く非難した。
南スーダン軍(SPLA)から先月離反したショウルは、サルヴァ・キイル大統領を意図的に部族的緊張を高めていると非難し、彼は指導者の資質を欠いていると言った。
SPLAのユニティ州第4師団前前指揮官である彼は、キイル政権が約2000人のヌエル族の死に関して非難した。
しかしショウルは政府に対する反乱軍の闘争は部族的忠誠を動機としたものではなく、この新国家に民主主義を回復させるため始まったと言った。
「われわれの戦いは部族的境界となんら関係がなく、南スーダンを自由な国家にするためキイルを排除することを目的としている」とショウルはスーダントリビューンとの電話で語った。
ショウルはさらに、北部との20年以上の内戦のかん独立のため戦った人たちを裏切ったと非難した。
彼は南スーダンの他の部族も、国を変革するための闘争というものに参加していると主張した。

部隊の配備は「遺憾」

ショウルは政府軍側について戦う部隊を配備するウガンダ政府の決定を「遺憾」と言ったが、反政府軍兵士は恐れていないと主張を繰り返した。

「ウガンダUPDFはわれわれの軍にとっては何でもない・・・われわれはひとつひとつ掃討する用意がある。数日中に政府軍がベンティウの町から配送するニュースを聞くだろう」とショウルは言った。

ショウルは前副大統領で反政府指導者に変わったリエク・マシャルが突きつけた前提を支持した。マシャルは、政治犯の釈放と停戦交渉以前の外国軍の撤退を主張した。

ショウルは、水曜グイト郡で攻撃を開始しようと試みた政府部隊が首都に州都ベンティウに引き返したと言った。

反政府兵士が政府軍からベンティウを奪還するため大量の軍事作戦に動員されているという噂が駆け巡った。

しかし、ショウルは民間人の動員を否定し、彼の指揮下にある兵士が町をすぐ解放すると強調した。

政府軍部隊はキイルがまシャルを首謀者だと非難しする先月の、クーデタだと言われる試みに失敗したあと、今月初め反政府軍支配下に陥落した油田地帯の州都を奪還した。

大統領護衛隊のヌエルとディンカのメンバー間での衝突後12月15日南スーダン首都ジュバで暴力は勃発した。

暴力は、キイルに忠実な政府軍とマシャルと連合した郡が要衝の地域をめぐって戦闘をして、スーダン全土に広がった。

暴力のため南スーダンの石油生産のほとんどは停止した。

(ST)
posted by Kose at 05:52| ダルフール&スーダン

2013年12月27日

マシャール、南スーダン大統領キールとの対話のための代表団を任命:スーダントリビューン

Machar appoints delegation for dialogue with South Sudan president Kiir
マシャール、南スーダン大統領キールとの対話のための代表団を任命
Sudan tribune - 26 December 2013
http://www.sudantribune.com/spip.php?article49335

December 26, 2013 (LONDON) – 前副大統領リエク・マシャルは、エチオピアの首都アジスアベバで南スーダン大統領サルヴァ・キールとの対話を開始する容易があると言った。

木曜電話で場所を明かさずスーダンとリビューのインタビューに応じたマシャールは、すでに調停団との協議のための代表団を任命し、リストに署名したと明らかにした。

前幹事長パガン・アムン・オキエクが率いる代表団はまた、現在ジュバでの刑務所にいる党の幹部を含めた。

マシャールは当初、対話の開始のため勾留者の解放を求めたが、キールは無条件の協議なら用意があると言った。

前副大統領は概ヌエルとディンカ間の大統領護衛隊内で暴力事件が勃発した際12月15日ジュバを離れた。
日本のマスコミはこのようなデリケートな現地の言葉の選び方を考慮せず「民族」という言葉を使う。昨日NHKの庵組で毛沢東誕生120年で中国政府は毛沢東を「中国民族の英雄」とか呼んだと報じたが(NHKは単に翻訳しただけだと主張するだろうが)、これがいわゆる根も葉もないでたらめな民族主義やナショナリズム(日本人には意外かもしれないが同義)の無意味な用法である。これに対し、ethnic groupという言葉を使うのはもっともニュートラルな用語法であり、無神経な日本人はこの部分を訳したくて「民族」とか「部族」という言葉を選択するだろう。しかし、東アフリカ全域で、想定上の血縁グループである「部族」を政治的境界に適用するのは時代遅れの(アナクロニズムの)「部族主義」として第一義的に否定されるのが普通である。まして中国民族とヌエル民族にどんな抽象的なカテゴリーとしての類縁性があるのかさっぱり理解ができない。どんぶりもコップも(トポロジー的には皿も、さらには機能的には手でさえ)食器だから「民族」と言っているだけとしか思えない(それこそどんぶり勘定)。それがジャーナリズムの仕事か?
原文:
The former vice-president left Juba on 15 December when violence erupted between the presidential guards, largely fitting Dinka against Nuer ethnic groups.


キールは暴力事件をクーデターと呼んだが、マシャールは、単に護衛隊内の誤解でしかないと言ったが、キールはその後政敵を排除した。

与党スーダン人民開放運動(SPLM)の幹部まシャールは、党首でもあるキール大統領を、内部改革に抵抗する独裁的な傾向について批判してきた。
数万人の人々が、一週間にわたり、死の恐怖にあり、また戦略的に重要な州や州都を失う結果となった。
(ST)
posted by Kose at 06:30| ダルフール&スーダン

2013年12月24日

ディンカとヌエルは民族対立ではない

読売新聞が軽率にも、南スーダン現大統領キール政府に対する、前副大統領マシャール派の背後に民族対立があるとかいたが、全くの嘘っぱちである。

民族(ネイション)が、未だ存在しないのが南スーダンの政治的現状である。民族がいない以上、民族対立はない。

存在するのはかなり緩い通称ディンカとヌエル、アザンデその他非常に多くの部族的集団である。これはイギリス植民地やイギリス社会人類学者や言語学者がつくったカテゴリーでしかなく、およそフランスやスペイン程度の広大な地域に、少なくともヌエルやディンカは分散して住んでいるのであり、互いに同じ文化集団に属していると知っているかどうかもわからず、政治的統一性を持つようになったのは、70年に渡るスーダン内戦でディンカがアラブ支配の北スーダンとの先頭でSPLMの組織的な中心となった後、それを通じてでしかない。

ヌエルは政治的統一性に非常に乏しいと思われるし、アザンでやその他は、局地的集団であるともわれる。

南スーダンでは、独立前後から、SPLMの地方の武将が反乱軍となる事象が起こっている。

マシャール派は政治中枢に近いから規模は大きいが、民族的な政治的統合を背景にしたクーデターではなく、あくまでも武将の反乱にすぎないと思われる。

隣の中央アフリカやチャドなど、このあたりの反政府勢力というのはそういうものだ。

ヌエルは分散して牧畜(有名な牛信仰をともなった)民で、全く伝統的なウシ泥棒に内戦で氾濫した銃が加わって、ディンカとではなくジョングレイ州の様々な集団と致命的な衝突を繰り返しているが、これは何ら政治的意味合いがないし、それとマシャール派の反乱を結びつけるのには強い証拠が必要だ。読売新聞はこの検証を欠いているし、また検証には、世界中の文化人類学者や民屋学者の動員が必要だろう。言語だけでも莫大な数を数える。ようするにこの辺りは、ナイルとサハラを通じた集団の交通点で、文化的的言語的集団すら非常に流動的なのである。

国土がかなり手付かずの密林や草原でしかなく、舗装された道路もない中で、例えばユニティー州を反乱軍が掌握したというのは、どういう意味があるのだろうか。ジョングレイ州のボアを制圧したというのは、広大なかなり荒廃した土地として知られるジョングレイ州の何を掌握したのだというのか?つまり掌握できても、点でしかないのである。

移動は困難を極め、反乱軍も政府軍も攻撃用ヘリコプターもミサイルも持っていないから、ゲリラ戦程度しか起こりえないと思われる。

そもそも、民族=国民形成途上で、有力なディンカとヌエルが、政治的統合に向かっているというのが、ジャーナリズムが書くべき事柄である。その文化集団の政治統合が平和裏にか抑圧的にかなされるだろう。そのプロセスは避けては通れない。

彼らが南スーダン人というアイデンティをもつのか、ディンカやヌエルの政治統合を通じた南スーダンへの統合となるのか事態は複雑である。

今回の反乱は、近代化のプロセスの事象にすぎないので、例えば日本の明治維新後の西南戦争と比較することができるだろう。

民族(ネイション)は、近代化の途上、想像力により作られるものなのである。
posted by Kose at 13:54| ダルフール&スーダン

2013年11月03日

日本、南スーダンの憲法審査プロセスを支援

石油の話はあるとしても、いわゆる積極的な国際平和への貢献です。

Japan supports S. Sudan’s constitutional review process
日本、南スーダンの憲法審査プロセスを支援

Sudan Tribune - Sunday 3 November 2013
http://www.sudantribune.com/spip.php?article48656
November 1, 2013 (JUBA) - 日本政府は南スーダンの憲法審査プロセスの支援のため国連開発計画(UNDP)に30万ドルを確保した。
日本ーUNDP協力基金を通じて提供される基金は献金は、伝えられるところでは公開聴聞会で行われる南スーダンの憲法審査を支援し、メディア対策を支援し、2011年の暫定憲法の印刷と頒布を援助する。
南スーダン国連事務総長特別代表、ハイド・ジョンソンはその支援で日本に謝意を述べ、新たな国家を援助するため他の協力国が日本に習うようもとめた。
「新生国家として南スーダンは国民の意思を反映する憲法のさらなる発展を待望してきた。我々は南スーダンにおける民主主義、良好なガバナンス、法の支配をさらに促進するのに資するこの重要な任務を支援することに満足している」と在南スーダン日本大使赤松武は語った。
しかしUNDP南スーダン・ディレクターは日本政府により提供された支援が南スーダン政府が国民に享受させるよう努め、南スーダン憲法にその見解が反映されるようにしなければならないと強調した。
「これは草の根レベルの民主主義を強化し、南スーダンの民主主義の信頼を高めるだろうと、バラス・ハボスは言った。
昨年日本で南スーダン』大統領サルヴァ・キイルはアコルダ・マアン・ティエル教授が議長を務め、ウィリアム・アトウォン・アウェルが補佐する国民憲法審査委員会を創設を宣言した。
政党や市民団体のメンバーからなる45人の委員会に国家の恒久的な憲法を起草することを委任された。
しかし2009年以来、日本は伝えられるところでは選挙、レファレンダムの実施、民主政府、法の支配、社会治安と武器の統制などを含め、南スーダンのさまざまなUNDPプログラムを支援するため1400万ドル以上の資金を提供した。
(ST).
posted by Kose at 14:10| ダルフール&スーダン

2013年09月28日

YouTube スーダン・デモ動画(25-26 Sep.2013)

Fuel subsidy protests in Sudan claim more victims in Khartoum
Euronews 公開日: 2013/09/26


Sudan capital ignites in anti-government protest
Euronews 公開日: 2013/09/26


Harriet Martin reports on Sudan riots over fuel prices
映像 Aljazeera 公開日: 2013/09/25


Sudan Protests Continue: Fuel cuts spark deadly confrontations with security forces
JewishNewsOne 公開日: 2013/09/27

posted by Kose at 12:03| ダルフール&スーダン

ST(2013/9/27)他 スーダン600人以上逮捕

Over 600 protesters are under arrest, Sudanese interior minister
600人以上逮捕、スーダン内務大臣

Sudan Tribune - Friday 27 September 2013
http://www.sudantribune.com/spip.php?article48204
sudan demoSeptember 27, 2013 (KHARTOUM) - スーダン内務大臣は金曜の礼拝後首都ハルツームや他の町でデモ隊が街頭を占拠するなか、月曜以来600人以上を拘束したと言った。
半緊縮財政デモの開始以来スーダン治安部は数百人を殺害したと活動家が言う一方、警察は木曜29人のデモ隊の死亡を認め、38のガソリンスタンドに放火したと非難した。
ラディオ・ショーで今日語り、内務大臣はイブラヒム・マフムードはデモの間に600人以上を逮捕したことを明かし、100人が捜査され、来週裁判を受けると付け加えた。
彼は首都でいくつかの公共施設や私有の車両への放火を確認し、ハルツームの220以上のガソリンスタンドを保護するため警官を配備したと付け加えた。
彼はさらに「妨害行為」で反政府グループの関与を排除しないと更に言った。
しかし数千人のスーダン人が基本的な日常品の補助金カットに対する平和的なデモに積極的に参加した。デモ隊は「人民は体制転覆を臨む」「自由、自由」というようなスローガンを訴えた。
「警察部隊はガソリンスタンドに放火し商店を襲撃する暴動から彼らを保護すると言って、デモの後を行進した」とハルツーム郊外アル・カラクラフの目撃者は言った。
それにも関わらず、ハルツームの他の地区からのレポートは、警察と治安部隊は平和的なデモ隊を幾人か殺害したという。さらなる詳細は夜の間わかるだろう。
ハルツームのオブザーバーはハルツームの金曜のデモは、初めて、若者や学生だけでなく様々な社会の階層出身の数千人の人々が集まったことに同意した。
スーダン軍はまたハルツームの戦略拠点に重武装した部隊を配備した。
治安軍は反政府勢力がハルツームを襲撃するため継続するデモを利用するかもしれないと考えていると情報筋は言う。

検閲に抗議し、ジャーナリスト辞職

独立系新聞アル・サハファの記者たちはスーダン全国の最近のデモの自由な報道を阻止した治安部の検閲に抗議するため日刊紙を集団辞職することを今日決めた。
デモの開始以来、治安部はデモに関する報道を妨害し、記事を検閲した。
今日、治安部はアル・アラビアとスカイニューステレビ局を閉鎖した。

国連反デモ弾圧に懸念

ジュネーブで金曜国連高等人権弁務官事務所報道官セシル・プーアリは、平和的デモ隊に対する過剰な暴力の行使に関し引き続き懸念を表明する声明を出した。
「我々は月曜以来スーダン全土で起こったデモのかん非常に多くの人日が殺害されたという報道に関し強い懸念を持っている」とプーアリは言った。
プーアリはスーダン政府に「最大限の自制を示し」、暴力的手段に訴えることを自制すよう求め、「国際法の下、意図的な致命的な武器の使用は厳格に避けがたい場合と人命を守る場合にのみ正当化される」と強調した。
彼女はデモ隊にデモの平和的性質を顕示するよう求めた。
「我々はまた政府が市民のデモ、特に、平和的な集会とその意見の表明のための権利を尊重するよう求めた」。
今日早く、SPLMーMは国連事件委員会とスーダン特別報告者マシュード・アデバヨ・バデリンに、死者数が182人に上ったと言って平和的デモに対する銃弾の使用を非難するよう訴える声明を発表した。
(ST)

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スーダン石油補助撤廃デモ拡大
NHK 9月27日 10時43分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130927/k10014847341000.html
南スーダンの分離独立以降、石油収入が激減して財政難に陥っているスーダンで、政府がガソリンなどの補助金を撤廃したことに反発する抗議デモが各地に広がり、これまでに少なくとも20人が死亡するなど混乱の拡大が懸念されています。
スーダンでは、今月23日に政府が石油製品への補助金を撤廃したため、ガソリンやプロパンガスの値段が高騰し、これをきっかけに抗議デモが首都ハルツームなど各地に広がっています。
地元メディアなどによりますと、デモ隊の一部が暴徒化してガソリンスタンドなどを襲撃しているということで、現地からの映像ではガソリンスタンドの設備が破壊され、炎と黒い煙が上がっているのが確認できます。
治安部隊は、催涙ガスを発射するなどしてデモの鎮圧に乗り出していて、現地の病院などによりますと、治安部隊との衝突でこれまでに少なくとも20人が死亡したということです。
スーダンではおととし、多くの油田地帯がある南スーダンが分離独立して以降、国の歳入の大半を占めていた石油関連の輸出が激減して深刻な財政難に陥っていて、政府は緊縮策の一つとして補助金の撤廃に踏み切ったと説明しています。
しかし、燃料費の高騰は食料や日用品などの価格も押し上げ貧困層の生活を直撃していて、27日にはイスラム教の金曜礼拝にあわせて大規模な抗議行動が呼びかけられるなど、混乱の拡大が懸念されています。
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おまけ

スーダン大統領、訪米断念
時事通信 2013/09/26-11:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013092600309
 【ニューヨークAFP=時事】国連は25日、スーダンのバシル大統領が希望していた国連総会出席を断念したことを明らかにした。バシル大統領の演説は26日に予定されていたが、訪米断念を受けカルティ外相が27日に演説する。
 バシル大統領は、スーダン西部ダルフール地方での戦争犯罪など10の容疑で国際刑事裁判所(ICC)から国際手配されている。米国はICCに加盟していないが、ICCは安保理常任理事国に逮捕への協力を求めており、バシル大統領の訪米を認めるのか、米政府は沈黙を貫いていた。
posted by Kose at 09:58| ダルフール&スーダン

東京新聞(2013/9/28) スーダン、反政府デモに5千人 多数負傷か

スーダン、反政府デモに5千人 多数負傷か
東京新聞 2013年9月28日 07時18分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013092801001226.html
 【カイロ共同】スーダンの首都ハルツームで27日、イスラム教の金曜礼拝後にバシル大統領の退陣を求めるデモがあり、5千人以上が参加した。燃料の値上げをきっかけに始まった抗議活動は徐々に拡大しており、政府当局は警戒を強めている。ロイター通信などが報じた。
 この日のデモはハルツームの複数の地区で行われ、治安部隊は催涙弾のほか、一部で実弾を発射し、鎮圧を図った。負傷者が多数出たもようで、デモ参加者1人が死亡したとの情報もある。

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スーダントリビューン・ヘッドライン *後で訳します

Over 600 protesters are under arrest, Sudanese interior minister
スーダン内務大臣、600人以上逮捕
Sudan Tribune - Friday 27 September 2013
http://www.sudantribune.com/spip.php?article48204
September 27, 2013 (KHARTOUM) - スーダン内務大臣は、金曜午後首都ハルツームや他の町の街頭をデモ隊が占拠しするなか、月曜以来600人以上を拘束したと言った。
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posted by Kose at 07:36| ダルフール&スーダン