2013年12月01日

WineのランタイムWindowsプログラム実行環境的試用

Wineについてはたくさん記事があるが、なかなか困難が多いので、Windowsソフトのランタイム実行環境として使うという、超シンプルな使用方法に挑んでみた。
Wineは全体としてはWindowsのエミュレーターで、WindowsOSをインストールする必要がないのが他の仮想環境とことなる点だ。しかし、結構重い。大いに利用しているという記事はほとんど見かけなかった。Linuxで、Windowsソフトを使う利点があまりないからでもあると思った。バージョン落ちのInternet Explorerが使えるくらいだが、IE全体のの地位が低下したので、それも大きなポイントでもないなと思った。

実行環境はDebian 7.2 Wheezyだが、Ubuntu 12.04LTSでもほぼ同じだった(全部は検証してはいない)。

Wineのサイト
http://www.winehq.org/

www_winehtp_org.jpg

インストールは、端末のコマンドラインで行う。Snyapticだとどれをインストールすべきか諸説あり、シンプルに行くと決めたので、apt-getのデフォルトだけでインストールする。

$ sudo apt-get install wine

これでインストールされるバージョンはWine 1.4.1.4で、以下のファイルがインストールされる
wine wine.bin libwine-alsa libwine-gl libwine-bin libwine-gecko-1.4 libwine
の他、追加ファイルで
wine-doc ttf-mscorefonts-installer klamar clamar
が加わる。Synapticには少なくとQtデスクトップの他、入出力関係のモジュールが確認できる。
インストールされるフォルダーは /home/ユーザー/.wine である(GUIでは隠しファイルになる)。コマンドなら ls -a でフォルダーを確認できる。

wine5-wine-Prpgram-files.jpg

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さて参考にしたネット記事には次のものが含まれる
1)最終的に従った記事 *ただしフォントの件は、現在の1.4.1では解消されている
Ubuntu 12.04へWineのインストールと使い方
http://symfoware.blog68.fc2.com/blog-entry-938.html

2) フルインストールの例 *詳しいが、使えるまでに至らない
Linux で Wine のインストールと種々の設定
http://www.kkaneko.com/rinkou/linux/wine.html
PPAファイルの取得について *上の記事で欠落している問題
https://launchpad.net/~ubuntu-wine/+archive/ppa

3) Ubuntuフォーラムの記事(公式だがバージョンが古い)
UbuntuTips/Application/Wine
https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Application/Wine

4) なんとなく手がかりになった記事
Ubuntuをちょい古パソコンで使う情報集。普通のwindowsユーザーの方に。
http://www18.atpages.jp/~mansionlaw/index.php?Wine%E3%81%A7Windows%E7%94%A8%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%9D%E3%81%86

Debian WheezyのWineについては公式の短い解説があるだけである
Debian -- wheezy の wine パッケージに関する詳細
http://packages.debian.org/ja/wheezy/wine


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最初のインストールだけで、Wineに何も設定はしない。
すぐにその利用を特にスクリーンショット満載で紹介していく。

Windowsフリーソフトのしにせ窓の杜で、よく知られたシンプルなテキストエディターTeraPadをChromiumでDebianにダウンロードインストールする。Windowsの場合と何ら変わらない。

wine1-terapad.jpg

Debianのホームのダウンロード・ディレクトにTeraPadをダウンロード。

wine2-terapad-in-download.jpg

TeraPadインストールTerad109.exeファイルを右クリックし、「Wine Windows Program Loaderで開く」でTerad109.exeを実行する(この時点でWineがWindowsエミュレーターとして使えるようになっているということだ)。

wine3-open-with-Wine-Windows-Program-Loader.jpg

インストールすると、/home/ユーザー/.wineディレクトリにTeraPadがインストールされる。

wine4-home_wine.jpg

Windowsインストーラーに隠しディレクトリを認識させられないので、homeディレクトに、インストールディレクトリを作っておく。なんでもいいが、取り急ぎ wine-Program-files とした。

wine5-wine-Prpgram-files.jpg

TeraPadのインストルフォルダーを指定するウィンドウ
wine6-terapad-install-folder.jpg

「/」を開き、home→ユーザー→wine-Program-filesを選択する。

wine7-open-wine-program-files.jpg

実行すると、TeraPadインストーラーが、見えないがWindowsエミュレーター上で実行される

wine7-terapad-installing.jpg

TeraPadがたしかにDebianのファイルシステム上にインストールしているのがわかる。ユーザー名はモザイクをかけた。

wine8-terapad-install.jpg

インストールが終わるとTeraPad自身がReadmeファイルを表示するが、フォントが不適切なので、すぐ、メニューバーの「表示」>「フォント」で、「IPAゴシック」を選択すれば適切な表示に切り替わる。

wine10-terapad-font.jpg

TeraPadによって表示されたREADMEファイルを表示した、Debianのデスクトップ全体。

wine11-open-terapad.jpg

wine-Program-filesディレクトリ内のTeraPad.exe

wine12-wine-program-files-terapad.jpg

GUIでアイコンを右クリックし、「Wine Windows Program Loaderで開く」を実行

wine13-terapad-load.jpg

TeraPadで、このエントリーの下書きを書いてみた。日本語入力で日本語入力/直接入力の切換に失敗することがある。入力も少し重い感じだ。

最後、デスクトップ全体で見たTeraPadのウィンドウ。

wine14-fin.jpg

フォントの件がわかっていたので、エディターを使ってみた。エンコードがLinuxがUTF-8なのに対し、Windowsは一般にS-JISなので、Linuxデフォルトのエディターでは開けない(文字化けする)。LibreOffice-Writerなど高度なソフトならエンコードを指定して開くことができる。
なお、TeraPadの場合保存はできたが、保存したファイルを再度開くことができなかったなど、実用性は試してみたいとわからない。

さてその他シンプルなソフトなら使えるものがあるかもしれない。またバージョンは古いほうがいいかもしれない。ネットをいろいろ見ていたらWindowsのゲームをやりたいから使う人が多い感じがした。

TeraPadに書いた文
 *** WineによるWindowsソフトの起動 ***

Wineは、Windowsエミュレーターだが、完成度が高くなく、
全面的に取り組むのは見合わせた。
今回はWineのWindowsソフトの単体でのランタイム実行環境として
使用する例の紹介である。

このWindowsソフトのエディターTeraPad自体、Debianデスクトップ上で
動いている。若干もたつくが・・・

実行ファイルは
/home/ユーザー/.wine/

に基本的にインストールされる。
Ubuntu12.04では /home/user/wine/のようだ。

GUIでは、右クリックー Wine WindowsProgram Loaderで起動する
コマンドラインでは/usr/bin/wineにシンボリックリンクがあるため、
wine-Program-filesに移動して
$ wine ./TeraPad.exe
で起動する。TeraPad.exeへの適切なパスならそれでもいい。

Linuxにも優れたエディターがあるのでそれを使えばいいが、TeraPadは
シンプルでフォントを確認できるために、例として使わせていただいた。

posted by Kose at 18:40| 仮想マシーン