2019年05月25日

エレキの磁場について誤っていた件:(正)弦は磁化されている(誤)磁石の磁場が広がっている

誤っているというか、不十分だったことだ。
簡単な例は2PUで、ともに同じ例えばN極であった場合、現象として、パラレルのミックスだと極端に音量が落ちる。この理由がわかっていなかった。現象としては2PUの極性を反対にすれば、この問題は解決されるから、よく考えていなかった。
ギブソンのレスポールやSGには3PUのモデルがあるが人気がない。派手だという以外それについて考えたことがなかった。話では、ストラトと違ってセンターだけを出力することができないため、人気ギタリストは3PUのモデルは何らかの改造をしているらしい。その60年代は、ピックアップが多いほど高級というのは何もテスコやグヤトーンばかりでなく、フェンダーもギブソンもその点あまり違いはなかったと考えられる。ストラト以外3PUで、当時は単にピックアップが3つのほうが高級で儲かるだろうという考えもフェンダーは持っていたとしか考えられない。現在のストラトは必ず5WAYだが、ジミヘンやクラプトンが使っていたのは3WAYで、セレクターに仕掛けをして、今日当たり前のミックスの鈴鳴り音を出したことは有名なはずだ。ヘビメタ・ギタリストはしばしばセンターを使わない。歪ませればギターもピックアップも実はどうでもいいのだから。
そのストラトも隣り合うPUは極性が反対になるよう作られている。IbanezのHSHモデルは大変凝っていて、仮にフロントのハムのネック寄りのマグネットがNだとするとNS/N/SNとなるというのは常識の範囲だが、ミックスは*S/NとN/S*となるよう配線されているらしい。もちろんハムバッカーの二つのマグネットは極性が逆だということである。
ところがである。
かなりの多くのジャパン・ビザール・ギターはそうではない!!!
同じ極性でたくさんピックアップをつけているものがあるのだ!!!そのため、ピックアップスイッチでミックスできるようになっているのだが、鈴鳴りにならない。なぜかというと直列配線されているからだ。ミックスをするとボリュームが大きくなるだけで音色に特異な変化が起こらないのだ!!!
このため、現代のエレキの知識でビザールピックアップを配線すると音が出ない場合がある。
つまりビザールピックアップをストラトにマウントしようとすると、極性が同じで、ストラトのようなミックスができない可能性があるということだ。
さて、同じ極性でミックスすると音が弱くなるのは、金属である弦が例えばN+Nとなって、同じ極性の磁石は反発して、弦が帯びる磁力を低下させるだろうからだということだ。
ぼくは漠然と、ピックアップのマグネットの磁場が反発していると考えていたが、そうではなくて、弦が帯びる磁力が反発するのだ。
なんとこれに気づいたのは、仕事で酷使されて頭が逃避している最中だった。
これはエレキ製作者には常識なんだろうけれど、今まではっきりそれを述べたものを読んだことがない。
まあ大半のエレキギターは猿真似で考えて作られてはおらず、ギブソンとフェンダーがそうしているからそうしているというレベルなんじゃないかと思う。そのレベルは、今の仕事の猿真似性と酷似している。詳しくは延べないが。
ちょうど仕事をやめたら、3PUのテスコのPUをストラトに移植する計画を抱いているのだが、これに気づくことで、3PUのテスコあるいはグヤトーンを単純にストラトに移植できるとは限らないということだ。
誰でもやたらPUの多いジャパン・ビザールのPUをストラトに移植することを考える可能性はあると思うが、そういう改造はほとんど見かけない。ジャパン・ビザール・ギターのPUの極性を変えることができない場合、3PUどころか2PUも無理である。直列にすればいいんだけど、そういうセレクターは一般的に存在しない。シーソースイッチを使わないといけない。

異常の僕の考えの誤りを修正できたのは、今の仕事から逃避したくてギターのことばかり考えるようになったおかげである。足腰が強化されたことと、PUの極性問題の解決を思い浮かんだのは、多少のお金を頂戴したことをのぞいて、今回仕事をしてみた数少ない成果である。
posted by Mondayota at 18:58| 日記