2018年04月23日

キーボードの「i」を直しました

なんだか接触不良で、たとえば「おっぱいい触っていいい」のように「い」が連打されるタイプミスがずっと続いていた。今後は変換ミス減ると思う。

さてグレッチのフィルタートロンの動画を探したが、クリーントーンがどうなのかよくわかる動画はほとんどなかった。次のツイッターの動画で、若干わかる。ハムバッカーながら、シングルに近いトーンなのがわかるが、くそみたいなビンテージギターが言うように、中低音がどうのこうのと比較は無理だ。それならくそ60年代シングルコイルのクリーントーン全集でも作っていただきたい。



君らはゴールドフォイル触ったことないんだから、「のようだ」でだまされるかもしれない。
今日は制作中のゴールドフォイル改造ギター久しぶりに弾いてみた。1弦が切れて(改造でしょっちゅう緩めたり張ったりするんでだいたいすぐ切れる)、動画は取らなかった。

Legendストラトボディだが、しょぼいフェンダージャパンの練習用アンプでも、トーンを5でそろえても、かなりの高音が出る。だいたい録音するとアコースティックギターに近い音に聞こえるような音だ。これはホロウギターでハーモニー・コピーPUをマウントしたテスコEP-2L(ビンテージだ)でも同じ傾向がある。リアが使えない点もゴールドフォイルとクリソツだ。

FACEBOOKでは書いたが、ゴールドフォイルはそもそも単なるハーモニー・コピーで、その時点でゴールドのダストカバー(つまりゴールドフォイル)をしていたのだが、おそらくギブソンのハムバッカーの写真を見て(それは1962年初出で、その時代とてもではないがギブソンの実物はテスコは見ていないと思うから)、無意味なビスをつけ、意味ありげにダストカバーが見える穴をあけたというだけにすぎない。勘違いしてもらっては困るが、このころのアンプは「ひずまない」し、ギターといえばクラシックギターが大半の時代だ。まだビートルズすらデビューしていないころにいったいどんな音楽を想定してエレキギターを作ったのかよくわからない時代に、ゴールドフォイルは作られた。EP-2Lはホロウギターなんで、ジャズ用と考えて差し支えないが、それを太いネックのソリッドボディに載せたテスコ開発者の頭の中は計り知れない。

つまり、ゴールドフォイルはこれといってターゲットのあったPUではなくて、漫然とおそらく輸出も考えてアメリカ人の金ぴか趣味に合わせて作られたというのが真相だろう。ハーモニーそのままではアメリカでは売れないからデザインも変えざるを得なかったわけだ。

ところがすぐ1965年ころベンチャーズブームで、あのギラギラしたエレキがエレキの代名詞になっちゃって、ゴールドフォイルの音は「おとなしすぎる」とテスコも積極的に作らなくなったと思う。そのエレキブームのおかげで、どうしてだかわからないが、テスコは倒産してしまい、ゴールドフォイルは消滅したと思われる。昨日書いたが、60年代末の黒い人工皮革のダストカバーを付けたネジがなくスチールのなんちゃってポールピースをつけたPUを搭載したギターはおそらくカワイ傘下で作られたと思われるが、その時点でエレキギターはゆがみだして、アコースティックなゴールドフォイルの音色は「忘れられた」。残されたのは例の通販ギターVisionだが、それはゼンオン=ミツヤの廉価版のPUをつけた。ビンテージギター屋はまだこのVisionの評価ができていない。おそらくフジゲンのデミアンがベースとなっている感じがするのだが何の証拠もない。スタイルが似ているというだけだ。

何でもゆがめて演奏する時代に、アコースティックなエレキ音というものを表現する言語がないから「のような」という表現しかできないのは、ビンテージギター屋のボキャブラリー不足だけのせいではない。

何も複雑なことはなく、ポールピースがないフェライト磁石をトップに置くだけのピックアップなら類似の音がする可能性は高い。だがそういうピックアップはベンチャーズ的でもビートルズ的でもクラプトン的でもなく、ライ・クーダーが1990年ころ使用するまでヒーローがいなかったというだけだ。

非常に単純なつくりのため、またマグネットの幅がひろため、またコイルが低いため、フラットに低音から高音まで全部の倍音を拾う。このため少しコーラスがかかったような効果が出る。ビンテージギター屋のように短音を短く弾いていてはわからないのである。なんでスライド奏者であるライ・クーダーが好む音が出るというピックアップで短音引きするのかねえ?センスを疑うよ。

ライ・クーダーは先にSUPROをマウントした。SUPROの前はミニハムだと思うが、そのミニハムをフロントに移したと推測される。

SUPROの構造がどうかというと、こちらもポールピースがないストリングスルーPUで、マグネットは両脇の支柱で、したがって、磁性を帯びたステンレスの天板と底板に囲まれた全体が磁場で、一応イモネジのポールピースみたいなものは付いているが基本中空コイルが、その漠然とした磁場内の弦の振動を全部拾う可能性がある。

この点で、ポールピースを持たないゴールドフォイルと共通性は高く、SUPROに似た、こういう言葉を使いたくないのだが「空間的な」広がりのあるかのように聞こえるゴールドフォイルを選ぶ必然性はあったと思う。

蛇足だが、中空コイル構造は知る限り、ゼンオン=ミツヤ製ゴールドフォイルが採用している。偶然かどうか知らないが、ゼンオン=ミツヤ製ゴールドフォイルの方がSUPROに近いとしか言いようがない。

このため、テスコがオリジナルでよくて、ゼンオン=ミツヤが盗作でわるいという結論にはならないのである。

ゼンオン=ミツヤのトーンをいじればテスコになると思う。

そういうわけで、グレッチのPUと比べるということ自体、ピックアップの構造について何も知識がないことを白状しているようなものだ。「のようである」というなら「SUPROのようである」かどうか地道に検証すべきだというのが今のところの結論である。そういう磁場の広い、低いコイルのピックアップというカテゴリーは確実に存在する。もしグレッチがゴールドフォイル「のようである」なら、それはグレッチが磁場の広い、コイルの低いカテゴリーに入る可能性があると逆に言うべきなんである。

「のようである」の物理学的基盤をちゃんと調べろよ。それともギターバカは物理の単位落とすような連中ばかりなのか?
posted by Mondayota at 18:20| ギター