2017年08月05日

出力が驚くほど低かったLovoski中華ゴールドフォイル風PUの問題点と改善点

基本構造はP−90なんだが、コイル部分がプラスチックで密閉されていたため、不良の理由がわからなかった。

そこで1個完全に解体した。
IMG_20170804_153222.jpg
*コイルボビンは上下二重で、写真では上のコイルの上のボビン板がはいっていない。

IMG_20170804_153358.jpg

これがコイル本体、解体中にぼろぼろになった。ちゃんと縦二重であることがわかった。LPのように横二重ではない。
なので構造的にはちゃんと出力しておかしくないはずだが、いろいろ検討した結果、水平方向に磁極があるマグネットとポールピースの垂直の磁力線の方向、および、両者の接触度(ポールピースの磁化度)が問題だと同定できた。

P−90はポールピースと磁石と、ボディ接続用ネジ、裏蓋用ネジがひとつの金属ブロックに留めるようになっていて、とくに接触どの問題がない。

P−90の経験がないのでこれ以上異同については述べることができない。

さて、原因は、ひらめきであっという間に解決した。
製品は、ふたつの磁石板が
SN−SN
で並んでいたのだが、これが理解できなかった。つまり水平方向の磁力が倍になるが、垂直方向は不定なのである弱く水平にSNである細い棒が、コイルの磁心の役に立つのかわからない。
そこで
NS−SN
に並び方を変えれば、ポールピースは単純にSが2倍になった垂直方向の磁力線をもつだろうと想像するのはたやすい。
そこでやってみたら、1300ガウスしかなかったものが、2800ガウスまで上昇した。倍である。理論的にも予想に近い。
lovoski-repair.png

さてP−90のような金属ブロックがないため、マグネットとポールピースの接触面は円の直径上の2点だけでしかない。そこで、ポールピースがたまたまあったM3(軸が3mmのネジ用)のナットで絞めてみたら絞めることができた。接触面を増やすためワッシャーもつけてポールピースとマグネットの接触を増やした。

IMG_20170805_130732.jpg

これによって、最大3200ガウスまで表面の磁力が増大した。

問題はボディ装着用と、裏蓋留め用ネジである。
前者は300ガウス程度マイナス、後者は一部ポールピースと磁石の接触面に隙間を作る可能性があり、100ガウス程度マイナスである。

3200−400=2800ガウス

まあ実用の範囲だが、少なくともボディ装着方式は野暮ったいので、検討の余地があり、裏蓋は特に必要がないので、ない方がいい気がするのである。

まだ失意の中にあり、これ以上考える気力がない。

使えないことはないが、使う積極的理由もそう多くはないんである。デザイン以外。
posted by Kose at 14:56| ギター