2017年07月25日

ギターの馬鹿話 コンデンサー、倍音

コンデンサーは、壊れていなければ、壊れにくいなら、みんな同じだ。

というのも、ギターが扱う周波数は、電波と比べたらおそろしい低周波だ。
確かに周波数帯域でコンデンサーにより違いが出る可能性があったとしても、人間の可聴周波数という狭い範囲で差が出ることはありえない。馬鹿げている。あるいはもっと複雑な回路の中では静電容量に精密性が要求されるかもしれないが、ギターのトーンコントロールなんてアバウトもいいところだ。
コンデンサーにばらつきがあるとしても、それは「音質」には関係するわけがない。というのも、コンデンサーは捨てる周波数を決定するのであって、出力する周波数を決定するのではないからだ。バカじゃないのか?

あり得るのは、抵抗(ポット)から電流が遺漏している場合に限る。その場合でも問題になるのは静電容量であって、その抵抗と静電容量がアバウトすぎて、場当たり的にひどいものが「いいもの」と勘違いする可能性はある。

抵抗と静電容量が適切な場合と、不適切な場合を比べると通常は高音が常時失われる。それに慣れた耳には適切な場合は高音が失われない音が出る。

考えられるのはこの違いだけである。だいたいギターの場合コンデンサーも抵抗も2種類の組み合わせしか通常ないので、公称の値と実際の値がずれている場合は非常に多いと思われる。抵抗はテスターで簡単に調べられるが、コンデンサーは一般に調べにくいので、コンデンサーの異常から「神話」が誕生するのだ。

それでもコンデンサーのばらつきは主にトーンコントロールの効きやすさ、効きにくさになってまず現れるだろう。音質はだから、ギターリストのほとんどが適切な値の音を知らず、音色が違うギターについて、コンデンサーが違うという共通の分母がない「比較」をしているだけである。

これがギターのコンデンサー神話の正体である。バカバカしい。エレキギターのコンデンサーで「音質」がよくなると言う奴がいたら徹底的に馬鹿にして構わない。

なんか別のところでは、ギターの周波数を測ったら五度の倍音が出ていて音が濁っていると主張してるのも発見した。

まあ和声学や音響工学などすこしでも本を読めば、ある弦の振動には1/2,1/3.1/4,1/5のような倍音が全部含まれ、1/2,1/4,1/8・・・のようなオクターブを除けば、1/3の振動、つまり弦全長を三等分した正弦波がでるのはあたりまえで、それが5度だ。それはシンセサイザーで再現できるような音だ。現実の振動は、弦自体、ネックとボディの共振などでもっとひどい倍音成分、あるいは倍音でない音が出るだろう。

5度が1度に含まれるのは、ものすごく深く歪めた音でも、1度は5度を含むため、1度と5度を弾いても不協和音にならない。これがパワコードだ。というか1度だけ弾いていれば理屈ではいいんだけどね。そういうわけでベースを歪ませれば、パワーコードは不要だ。おそらくそのように変化したと思う。

5度の倍音を消そうとするギタリストは、本当にコード理論(和声学、音響工学)を学び直して欲しい。

ぼくが問題にしているのは、オクターブの倍音の出方である。フェンダーギターは、対数的になだらかにオクターブの倍音が減衰しているのではなく、奇妙な偏りがあるということだ。フェンダーのギターもってないのであれだけど、たいていのコピーモデルでも同じである。

さて、マグネットスチールカバーの効果は、おそらくその偏りを取り除く働きをするのではないかと言うのが仮説だ。偏りがないと印象では、強く芯のある音と言えば良さそうな、あるいはクセのないと言えばいい音に少し変わる。出力には反映しなくても印象でそう聞こえる。おそらくサスティーンにはもっと効果がある仮説だ。というのも、弦の振動を引きつけるピックアップの磁石の力をカバーの磁力が打ち消して、自由に弦が振動できる可能性を作ると理論的に想定することは可能だからだ。

バカバカしいギター科学者とは一線を画したい。とにかく。

ああ、もっと本を読もう。
posted by Kose at 20:49| 日記