2016年12月23日

【産経】妊娠した女性の脳の社会的認知や共感の部位は、シナプス刈り込みで専門化した回路が強化され、小さくなる

産経新聞だから、朝日新聞のフェミニストは、頭ごなしに否定するかもしれない。それ以上コメントはないが、最近『愛が実を結ぶとき』を呼んだ影響で、たいへん面白いと思っただけである。

妊娠した女性の脳は「物理的に変化する」:研究結果
産経新聞 2016.12.22 20:30
http://www.sankei.com/wired/news/161222/wir1612220002-n1.html
 女性の脳は、妊娠・出産を通して一部の領域の灰白質が小さくなることがわかった。子どもに対する共感を強めるための「シナプスの再配線」をしているのかもしれない。
妊娠すると女性の脳の構造は変化し、赤ちゃんに対してより共感できるように適応している可能性がある、という研究結果が発表された。
これは、妊娠前と妊娠後の女性の脳の構造に着目した初めての臨床研究で、女性の脳のさまざまな変化を計5年以上にわたって観察したものだ。バルセロナ自治大学のオスカー・ヴィリャローヤ率いる研究チームは、女性の脳を調べ、前頭皮質中央と後部皮質の灰白質、および前頭前皮質と側頭皮質の一部が小さくなっていることを確認した。これらの部位は、脳のなかで社会的認知や共感を感じる領域と重なる。母親が自分の赤ちゃんの画像を見るときに活性化される部分だ。
研究者チームによれば、この脳の変化は妊娠によって始まり、出産後少なくとも2年続くという。
『Nature Neuroscience』誌に発表された研究論文の執筆者のひとり、エルズリン・ホエクジマは、この変化は、女性の脳細胞が失われるというよりは、「シナプス刈り込み」(必要なシナプス結合だけが強められ、不要なシナプス結合は除去される現象)が行われていると考えている。「弱いシナプス結合が取り除かれ、より効率的で専門化した神経回路網になるのです」
研究チームは、初めて子どもをもった25人の女性19人のMRI画像を、子どもをもったことがない、もしくは妊娠したことがない20人の女性のMRI画像と比較した。妊娠したことがないすべての女性の灰白質に変化は見られなかったという。
この変化は生物学的な理由によるものか、それとも子どもと過ごした時間の長さによるものかは明らかではない。しかし研究者たちは、灰白質の変化は顕著なもので、その変化の有無を見るだけで被験者が妊娠を経験したかどうかを簡単に見分けることができると述べている。
この変化がホルモンレヴェルに関係した一時的なものかどうかを知るためには、もっと多くの女性を対象に、より長期間にわたり研究を続ける必要があるという。
posted by Kose at 19:38| 評論

びっくり!ダークマター存在せず???エントロピック重力理論???

ウヒェー!ダークマターなくてもいいんだってさ。
さも宇宙最後の謎と堂々と物理の本に書いてあったのに。しかも重力とは「物体の位置に関する情報量の変化によって生じるエントロピー的な力である」というエントロピック重力理論に基づくのだそうだ。Wikipediaに翻訳の掲載がある以外、全くネットに記事がない状態である。
その論理は300年以上の論理をひっくり返すような論理で、重力は「物質の位置に関連付く情報」の結果である」と議論している。このモデルは、ジェラルド・トフーフトのホログラフィック原理を持つ重力と熱力学的アプローチを結びつけている。これは、重力は基本相互作用ではなく、ホログラフィックスクリーン上にエンコードされたマイクロスコピックな自由度の統計的振る舞いから創り出された現象であることを意味している。

あくまで翻訳らしいのでさらに何を言っているかわからない。エントロピック重力理論の提唱は、2009年で、論文は2010年のプレプリントによるものだそうだ。2011年にダークマターの説明の可能性を提唱したらしい。5年で観測されたわけだ。STAP細胞もこの調子で行ってほしい。理論じゃないけどね。

ダークマター存在せず? - 「エントロピック重力理論」と観測データが一致
荒井聡
マイナビニュース 2016/12/22
http://news.mynavi.jp/news/2016/12/22/230/
ライデン天文台(オランダ)の天文学者マーゴット・ブラウワー氏らの研究チームは、宇宙における重力分布の測定データを分析し、「エントロピック重力理論(ヴァーリンデ理論)」と一致する結果を得たと報告した。エントロピック重力理論は、2010年にアムステルダム大学の理論物理学者エリック・ヴァーリンデ教授が発表した重力についての新理論。重力とは「電磁気力」「強い力」「弱い力」と並ぶ自然の基本的な力ではなく、実は「見かけの現象」に過ぎないとする理論であり、発表当時、物議を醸した。この理論に立つと、宇宙の全質量・エネルギーの約27%を占めるとされる目に見えない未確認の重力源「暗黒物質(ダークマター)」を想定しなくても良くなる点も注目されている。ブラウワー氏らの研究論文は「英国王立天文学会月報」に掲載された。
研究チームは今回、3万3000個超の銀河の周囲での重力分布を測定し、それらのデータがヴァーリンデ理論による予測値と一致するかどうかを調べた。その結果、観測された重力分布はヴァーリンデ理論とよく一致していることが確かめられたという。
重力分布の測定には「重力レンズ効果」を用いる。銀河の重力によって銀河の周囲の空間が歪むため、歪んだ空間がレンズの役割を果たし、その空間内を通る光の進路が曲がる。これによって手前の銀河のまわりでは背後の銀河の像がわずかに歪む。この歪みを測定することで重力分布を調べることができる。
重力レンズを使って調べると、銀河の周囲では、アインシュタインの一般相対性理論から予想されるより強い重力が、銀河の半径の数百倍に及ぶ範囲に広がっていることがわかる。一般相対性理論に矛盾しないようにこの重力分布を説明するには、見えない重力源であるダークマターの存在を仮定する必要がある。一方、ヴァーリンデ理論では、ダークマターを想定せず、目に見えている天体だけを重力源として計算しても観測結果を上手く説明することができる。
ブラウワー氏は「ダークマターを仮定しても銀河のまわりの重力分布は説明可能である」と指摘する。つまり、今回の研究によってダークマターの存在が直接否定されたわけではない。ただし、ダークマターによる説明では、実際の観測で得られたデータと合致するようにダークマターの質量を決める必要がある。つまり、理論と現実を一致させるための自由変数として、ダークマターの質量が使われている。一方、ヴァーリンデ理論はこうした自由変数を利用しておらず、理論から直接導出した予測値が実際の観測結果と一致するという強みがある。
今年11月には、理論提唱者であるヴァーリンデ教授本人も、エントロピック重力によって「銀河の回転速度問題」を説明できるとする論文を発表した。渦状銀河の外縁部は、非常に速い速度で回転していることがわかっているが、目に見える通常の天体の質量にもとづく計算ではこの速度の説明がつかない。この問題を既存の重力理論の枠内で説明するには、目に見えない大量のダークマターを重力源として想定する必要があった。
エントロピック重力理論では、重力とは「物体の位置に関する情報量の変化によって生じるエントロピー的な力である」と説明される。物体の位置が変動することによって、情報量としてのエントロピーが変化し、この変化が重力という形を取って現れるという。つまり、重力とは、エントロピー変化にともなう見かけ上の現象ということになる。
この主張は、「電磁気力」「強い力」「弱い力」と並ぶ自然の基本的な力として重力をとらえる従来の物理学理論とは大きく異なっている。また、「情報」という概念を使って重力について説明しているところも、エントロピック重力理論の特徴である。三次元空間内の情報はすべて二次元平面に保存されるとする物理学上の仮説「ホログラフィック原理」とも深く関わっている。
posted by Kose at 18:14| 評論

佐藤貴彦『STAP細胞 事件の真相』感想 その1

なるべく、まじめに感想を書くが、書くうちに少しぼくの理解と異なることがわかって、別々に書くことにした。感想と評価にわけて別々に書いた。
また本書のそれぞれの論点を紹介してしまうと現段階では、ネタバレになるのでやめて短く紹介するのにとどめた。しばらくしたら、ネタバレの感想を書くかもしれない。
買うべきなので、下にアマゾンへのリンクを張った画像を配置した。
科学的問題については和モガ氏の方が、解決が進んでいる部分があるので、両方つきあわせて読んだが、頭が痛くなったので、それもまたの機会とする。

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感想

佐藤貴彦氏の昨年12月、小保方晴子氏の『あの日』が出版される約1ヶ月前出版され、限られた情報の中で最善と思われる科学的解明を行った『STAP細胞 残された謎』から1年、『あの日』や石川智久によるES盗難細胞告発の不起訴を顧みて、STAP細胞事件の政治的な偏向を摘出し、それが小保方氏のわずかな研究不正を利用したねつ造事件のねつ造であることを明瞭にします。とくに決定的な調査報告や報道は、その矛盾点の状況証拠として『あの日』の記述を参照し、その両方を強化している。

複雑怪奇なこの事件を概ね全体を把握した本著だが、厳しく第三者の確認可能な情報にのみ基づく議論に限定している。
そのためおなじみの当時の日本分子生物学会長の大隅典子の影響力、政府と自民党の動きなどのようなあからさまな政治的動きは取り上げていない。

取り上げられた2014年当時の事件は
1)若山照彦氏の3月10日の転向とその後のNHKと結びついたあまりに有名な「ぼくの研究室のマウスじゃない」事件とマウスの遺伝的背景の知人を頼った勝手な調査
2)『あの日』の記述を踏まえて見た小保方氏の研究不正の評価はずさんな性格と若山氏の過剰な期待とする。
3)遠藤高帆の未だ真相は謎だが、信頼性はほぼない「トリソミ―事件」
4)小保方研究室のBOXの試料に関するNHK報道の非論理的な報道とNHKスペシャル
 中国人留学生Li氏のntES細胞窃盗事件はNHKスペシャルと共通で、今年ES細胞盗難告発事件が不起訴となったことで公式に疑惑は晴れた。研究時期と盗難時期が異なりそもそも事件ではない。2ちゃんねるの投稿と符合するため、理研関係者の誘導によるものである。不起訴で新聞もネットもこれを機に報道量が極端減ったが、それほど、不当な報道が影響力を持ったと言うことであろう。
5)前後するが自己点検検証委員会で、1、3と4を鵜呑みにし、研究不正事件から小保方氏のねつ造事件への勝手な問題のすり替えと、若山氏の免責、理研非主流派による、主流派である相澤と笹井の追い落とし(特に笹井氏の小保方氏の囲い込みによる不適切な状況、マスコミでは男女の関係とかの妄想だが、それは若山氏に近い某研究員が小保方氏と若山氏に抱いた嫉妬の投影だとぼくは想像しているんだけどね)
6)理研CDB解体という飛躍した結論を出した東大の岸委員会の不公正と東大の研究不正の多さの指摘
7)桂委員会のES細胞説の脆弱さ
8)小保方氏の早稲田博士論文の剥奪の違法性(2015年)

論点を一言で言うと、ねつ造シナリオが予断で作られ、あたかも科学的結論のように早くから扱われ、アドホックに脚色されて報じられたということである。若山氏の早い時期の転向と被調査者にもかかわらず自ら行ったマウスの検証(結果的に間違い)と遠藤高帆の主張(結果的に真偽不明ないしは科学的に不十分)を科学的結論と予断した。特に懐疑はない。

佐藤氏が特に強調するのは、まず理研内部の非主流派の笹井氏を含むCDB幹部の追い落としの機会として事件が使われたことである。その場合小保方氏のねつ造と若山氏の免責が前提されているが、科学的調査に基づいてはいない。

ついで岸輝雄の委員会で猛烈な飛躍でCDB解体が主張され結果的に笹井氏の自殺につながる。佐藤氏の怒りがにじみ出ている。これについては佐藤氏の分析は弱いのでぼくの見解を後で書く。

そして小保方氏の早稲田大学学位について、ティシュー・エンジニアリング誌による研究実体の存在の認定と、学位授与の決定的な場である公聴会における資料の画像3つが、製本論文で2つしかないことから、製本論文が少なくとも公聴会以前の初期の草稿で、最低でも公聴会論文以上の論文があることの認定が行われた。その後の学位剥奪は違法であり、科学的妥当性というハードルを上げた論文再提出の全てが違法であることを特に強調する(公聴会審査で科学的妥当性は認められており、清書以外求めることはできない)。

科学的事実は結局、世間がほぼ熱狂から冷めてしまった後の最終的な検証実験の失敗と桂委員会の結論ありきのES細胞説しかなく、不十分なままで今日に至るとしかいえないということである。

『あの日』により強調されたのは、シニア研究者が、若手研究者に不正やねつ造を誘導するような指導が珍しくないことである。その点で若山氏は完全にギルティーであり、二つの図表の不正は若山氏の主導によるねつ造であると断じる。そしてその後の委員会などで、STAP幹細胞研究で、主導的立場にあったにもかかわらず、データのチェックを怠り、自らのマウスの交配ミスをねつ造説の根拠としたりしたことを各委員会は把握可能であったにも関わらず、終始、技術的援助に若山氏の言い分を真に受けたり、その責任を軽くするために屁理屈が平気で通った。東大などの不正事件に比べても若山氏の特別扱いは異常である。

ぼくの意見を言えば、いまでも国立大学に籍を置く彼は疑惑の渦中にいる。小保方氏に様に追放してしまうと、失うものがないので『あの日』のように暴露されるが、国立大学にいれば沈黙しか選択肢はないのである。

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評価

そもそもぼくの見解は、ネイチャー論文アクセプト以前に、理研の不正分子が嫉妬に駆られて妨害を企てており、TCR再構成の電気泳動写真の切り貼りのサイエンスの指摘をあらかじめ知っており、パブリッシュ直後には、それをネット査読で指摘する準備ができていたということである。これは渋谷一郎氏が指摘している。残りのあら探しは、ドミノ現象で、2ちゃんねる民が活躍した基本的に五輪エンブレム事件と変わるものではない。よく新法人移行のための打ち上げ花火と言うし、佐藤氏もそれを否定しないが、ネイチャーのアクセプトが予測できないから、もしそれがあったとしても偶然に過ぎないだろう。

実証性と論理性を重視する佐藤貴彦氏の主張には、ひとつ重要な要素が欠落している。「文科省」である。それは実証できないかもしれないが、結論ありきの全体の枠組みを説明するのに十分だ。

STAP細胞事件は文科省肝いりの新法人移行の障害となってしまった。文科省の事務官僚が新法人移行を優先するシナリオを作ったのであり、それが適当にアレンジされて各報告になっと考えた方が自然だと思われるのである。佐藤氏がそれらを政治的だというが、そうではなく政治そのものだというべきである。文科大臣は下村博文、文科事務次官は山中伸一、自民党文科部会長はわからん。二階氏あたりではないか。とにかく「早く始末しろ」という無定見な方針が、見てくれだけの不整合な結果を次々生むことになる。

佐藤氏は禁欲的なため、もっと根深い問題には言及せず、そのため自己点検検証委員会と岸委員会のハレンチの糾弾にもっとも力点が置かれる結果になっている。それを理研内部の権力闘争と文科省予算の奪い合いの中での国立大学陣の事件への介入と解釈するにとどまっている。

佐藤氏が評価していないのは、若い女性の小保方氏が、身に覚えのない疑惑に真っ向勝負をはかったことである。電通の新人女性が自殺したがそのレベルのパワハラである。小保方氏を軽く考えていたのである。これは文科省の予想外のことであった。これが文科省発のたとえば大隅典子のような御用学者たちのキャンペーンに派生したと推測した方が納得しやすい。

佐藤氏が言及していないよく知られた事情に、文科省とは反対に自民党文科部会が小保方氏の再現実験を求めたことである。なんと「政治」の中でも対立して、事件は約半年延長することになったが、その際大隅典子らは協力に再現実験に反対する姿勢を示したのである。

さて、理研は元は財閥系の科学者の楽園と呼ばれた研究機関であった。戦後財閥解体で、国立化したが、研究者達のハビトゥスは受け継がれ、CDBは再びそれを再現するかのような、大胆な研究機関であった。

他方、旧帝大は基本的に古くさい後進国の学歴システムの延長上にまだある。若干み直されたが、基本的には講座の教授、助教授(准教授)、助手(助教)のヒエラルキーからなる官僚システムで、若手は長い奴隷時代を過ごさなくてはならなかった。少なくとも岸輝雄は1939年生まれで、当時(2014年)75歳であって、戦後国立大学の官僚制の代名詞といえるだろう。

新法人移行と平行して、国立大学法人改革も文科省は行っている。文系の切り捨て、国際化の一方、特に地方大学を中心に大幅な予算削減が実施されている。こういう文科省の方針が成功するのかよく知らない。

笹井氏が攻撃と対象になったが、笹井氏こそ、こういう新たなスタイルの科学研究組織を先取りする実績を残した人物であった。だから、学術研究機関の不可避の再編における国立大学法人の不安と怒りは、文科省に向けられるべきだったものが、矛盾して有望な笹井氏に象徴的に向かったのだと思う。

岸委員会の短絡ぶりはこれくらい解釈しないと、佐藤氏が主張するとおり度起こしてバカバカしいに過ぎない。

以上、STAP細胞事件は、新法人移行(および大学法人再編)を急ぐ文科省(の事務官僚)による若い研究員にたいする世論やマスコミを動員したパワハラであったという単純な観点を採用すると佐藤氏の個別の分析をもっと統一して理解できるんじゃないかと思う。

補足
佐藤貴彦氏は、前著『STAP細胞 残された謎』で、T細胞を選択したのは、T細胞が分化する中でTCR(T細胞受容体再編)が起こり、DNAが、体細胞一般と異なるからとしていた。
新著でもそれは維持されているが、小保方氏の『あの日』の記述で、リンパ球を選んだのであり、T細胞を選んだのではないこと(リンパ球はおもにT細胞とB細胞からなるが、マウス脾臓中ではT細胞26%:B細胞50%といわれる、野本亀久雄『免疫学概論』コロナ社、1992年)、それはもとからバラバラであるため不要なストレスがかからないことが選択の理由であることが書いてあった。TCR再構成のテストは、リンパ球の実験を投稿した後のリジェクトを若山氏、小保方氏が西川伸一氏に相談しに行って、レビューを読んで指示されたものであるから、時系列的に「DNAが違うから」ということを小保方氏が知らなかったのは歴然である。DNAが違うことはそうなのかもしれないが、T細胞からSTAP細胞が作られたとする証拠はない。当然DNAが異なれば幹細胞でまともなマウスにならないと素人は思う。これに釣られている人は実際にいる。T細胞から幹細胞は作れないと免疫学者が多少いるらしく、佐藤氏もその論争を取り上げているが、全部科学的な事柄についての憶測でしかないので、佐藤氏にはもっと精密な議論を求めるほかない。
 この点、岩波書店(2016年刊、原著2012年)のジョナサン・スラック『幹細胞』で、当時体細胞に直接由来する幹細胞を否定するコンセンサスが幹細胞学界であったことが書かれているが、この件はこれに関わるだろう。脾臓なので、骨髄の血液幹細胞や前駆細胞があるとは考えにくい。まあ、TCR再構成のテストは単に通常パラダイムの標準的なテクニックに過ぎなかったのであり。T細胞に突っ込むなら、実験してみるほかないと思われるのである。

なお今年3月のSTAP HOPE PAGEの公開とそれとの検証実験の予備実験、いくつかの海外大学でのネイチャー論文を引用した実験の成功の論文の公刊、STAP特許の動き、バカンティ氏が失脚していないことなど、海外の事情には一切触れていないが、短くそれをにおわす文は挿入され、STAP細胞の再現の可能性の余地を認めている。

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STAP細胞事件の真相.jfif

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posted by Kose at 09:49| STAP