2016年12月21日

若山照彦と特許について

佐藤貴彦氏は小保方晴子氏の手記の若山氏の積極的役割を主張する部分のうち、特許の主張で舞い上がっているところを引用している。

これは有名で、俺51%とか言ったとかは、手記を読んだ人なら結構衝撃的で生々しいところとして覚えているはずだ。

だが、ぼくは若山氏が、最低の人間だとしても、悪事を働いたという感じがしてないので、小保方擁護派の人と衝突する。万が一研究全体が真性だった場合、取り返しがつかないから保険をかける意味もある。

若山照彦の特許の話については次のことを踏まえた方がいいと思う。

若山氏がロックフェラー大学から理研CDBに引き抜かれる事情を報じたフォーブスの記事がある(下掲)。理研CDBは若山氏を通じて同僚のアンソニー・ペリー氏を破格の条件を提示して引き抜いた。ペリー氏は2010年、小保方氏が若山研を尋ねる前に満期で退職したモノと思われるが、なぜか若山氏は残った形だ。運命のいたずらか?

過去に在籍した研究室一覧(理化学研究所)
http://www.cdb.riken.jp/research/laboratory/past_index.html
哺乳類胚発生研究チーム(2010/3終了)
Anthony C.F.Perry
転出先:University of Bath,
Department of Biology & Biochemistry

若山氏の特許についての執着について批判的な人は多いが、ハワイ大時代に若山氏は特許を巡るトラブルを経験している。

Japan's Stem-Cell Bid Lures U.S. Researchers
Forbes 3/04/2002 @ 5:15午後
http://www.forbes.com/2002/03/04/0304japan.html#
Perry ... and Wakayama filed a lawsuit against the University of Hawaii regarding some of their cloning patents; the suit is settled, but the intellectual property is still in limbo. Lately, Advanced Cell has been fighting with rivals Infigen and Geron over who owns what cloning patents.

ペリーと若山は、ハワイ大学に対して、クローニング特許の一部について訴訟を提起した。 訴訟は和解しているが、知的財産は依然として宙ぶらりんである。 最近、アドバンストセル社はライバルのInfigen社とGeron社とどんなクローン特許を誰かもっているを巡って係争している。


この記事は若山氏のロックフェラー時代についてなんか情報ないか調べていて出てきた。ほとんどない。2年しかいないのがおかしいと思ったが、それは理研CDBの引き抜きによるものだとわかっただけである。特に不審な点はないが、なぜペリー氏を同時に若山氏経由で引き抜いたのかについての理由はよくわからない。

それはともかく、若山氏が単に欲望だけで、特許について強い主張したわけではないのはこれでわかる。

彼は特許の係争がどんなものか、十分な経験を持っていたのである。それから何が引き出される訳でもないが、一般論として、特許は基本的に先願主義だから、早く、係争を避けるように出すんである。

51%というのは図々しいし、結果的に失ったんだけどね。

佐藤氏の新著はメモリながらゆっくり読むからね。期待しないでね。
前著は昨日読んだが、ES細胞とDNAが異なるからT細胞を使った説については納得いかなかった。混乱しているのに気づいた。
posted by Kose at 12:08| STAP