2016年10月09日

松本麗華さんと小保方晴子さん

松本麗華さんの手記も面白かった。
子どもに過ぎなかったのに松本智津夫の娘で、形式的にアレフの信仰対象に位置づけられた。教団内で育ったため初等教育を満足に受けておらず、通信制で大学受験資格をえても、合格した大学側が松本智津夫の娘だとわかり入学を拒否したものの、裁判で入学を認められ、心理カウンセラーを努めるほか、ブログによると色々なイベントで話す機会が増えているらしい。
手記はむしろ呪わしいくらい心理的な色彩が濃くて、絶望的に思った。読み終わったときは、心理学で学んだ父母像を、おそらく完全に心神喪失状態にある父に投影しているんじゃないかと思ったし、事件全体を評価するにはだま幼さが残っていると感じだ。
ブログ
http://blog.asahara-kousoshin.info/
を読む限り、マイナーな人たちだけれど、彼女とコンタクトを取り、社会問題の一部として再度父の問題に取り組むほど成長している姿を見ることができる。ブログの様子から、オウム真理教の継承団体との関係はほぼないようである。これは手記の主張の核心のひとつの核心であり、彼女が貫き通していることを評価したい。また逃れることのができない父との関係を、事件ゆえに否定するのではなく、事件を踏まえて松本智津夫を人間として評価する数少ない肉親としての立場も捨てていない。
手記の段階では、危うさがあったが、マイナーとは言え社会的にいろいろな人から影響を受け成長して、できれば結婚して子どもをもうけ、家族について振り返るときが来て、その言葉が聞きたいと思った。

死刑廃止の日弁連の声明があったが、他方で陪審制度や被害者の参加制度など、現在の司法はだいぶ混乱していると思われる。マスコミが被害者の肉親にすぐインタビューして犯人が許せないというコメントを流すが、あれはいかがなものか?煽ってはいないか?

死刑制度の廃止には、欧米がそうだからという議論は無意味であると考える。また冤罪の可能性があるから、冤罪の可能性がないものの死刑を廃止するというのは理屈になっていない。
普通の死刑にまた抑止効果がないのはたぶん確かだろう。フィリピンくらいだと一時的にあるが。

当局の感じでは、オウム真理教は初動で宗教団体だから及び腰だったのが、おそらく麻原や取り巻きのある種の被害妄想で、武装反権力団体に変貌したんだと思う。簡単な言葉で言うと反政府武装勢力である。

まあ、他の国なら死刑云々でなく、戦闘状態で皆殺しでもおかしくなかった。

この点について国家公安委員会がやはり宗教団体として二の足を踏んだため組織型滅が不十分で、その煽りを松本麗華さんが、世間の空気の中で人権侵害を受けたのは確かだと思う。

実際当時なんだこいつらと蔑視していたのが、松本サリン事件で急展開を始め、サリン事件が起こり、上九一色村の逮捕劇にあれよあれよと発展した。

ぼくは横浜にいたのであんまりシリアスに考えなかったんだ。

だから村上春樹にいいたいのは、オウム真理教が、1960年代の反政府学生運動の惨めな破局とどう違うのかさっぱり分析しないでインタビュー集を売り、しかも松本麗華氏とインタビューしていなかったという事実までリアリティに不信感を抱かせる点が多数あるのだ。

まあ、ノーベル賞取ったら松本麗華氏と村上春樹氏は対決してほしい。リアリティに関する至上命題だ。

さてその後を調べたので松本麗華氏の手記の評価はだいぶ変わった。彼女は社会に受け入れられ、今のところアウム真理教の巨大な犯罪を評価できるだけの知的訓練をしていると思われる。

小保方さんの本もほとんど同じようなつもりで読んだが繰り返しになるが文章の格が違う。三流のライターがゴシップ風に書いても、仮に読めばそんなものではないことは一目瞭然である。文章から知識から比喩からかなりのレベルにある。さらに一次資料として参照する価値すらその後あることが明らかになってきた。彼女が引用を多用するが、その正確さは理研の旧上司も認めるくらいである。

松本麗華さんの手記がたぶんに心理的な葛藤が主だったのに対し、小保方氏の本にはそれはほとんどない。彼女にも全体はわかりかねるが、彼女の知る限りの、世間がうわさ話で興じているような部分を一掃するだけの客観的事実がほとんどだった。研究の分担のプロセスはこの本ではじめて明確になった。若山氏を糾弾しているのではなく若山研で行われたことは小保方さんに公開されていないが、それを小保方さんが論文にしたという歪な構造がわかる。いったいレター論文に誰が責任をもっていたのか現代会ではまるでわからないのが、検証実験の失敗にまで響いている。じゃっかん可愛らしい文彩も混じっているが、内容は相当ハードボイルドである。
最近では和モガ氏の分析がちゃんと手記に一部掲載されていることすら確認できた。

松本麗華氏の手記が心理的なものがメインで、社会的なものまで未だ消化できないまま発表されたのはいたしかたない。彼女の窮状を考えれば十分挑戦的なものだった。

小保方晴子氏の手記はぜんぜん心理的なものに主眼がない(二流評論家かはそこしか読まない)。一次資料の山なのである。

小保方さんをかわいそうとは思わない。彼女が本当に窮地を耐え抜いて手記にしたことに賞賛の言葉しかない。情勢にもよるがこの本は科学史上の異例の金字塔なのかもしれない。

松本麗華さんはなんとか社会生活が遅れるようになっているようであるが、小保方さんの掛け金は非常に大きい。失敗が許されない。成功すれば天地がひっくり返る可能性がある。だから今のところ単純には比較できないのである。

ぼくは貧乏で精神病で虐げられた人にシンパシーを感じるが、それが「社会が」とか「国家が」とか「東大が」とか「日本の官僚機構」とかユダヤ人がだとか電通がだとかたわけた未文節の陰謀論には興味がない。

別にそのような社会制度からはみ出したぼくのような虐げられた人でもなんとか自由に意見が言え、日々慎ましく全然スタイリッシュでない自堕落な生活を送ることができるのである。松本麗華さんの場合は、家族が破壊されたことに大いに同情し、地道な社会勉強に励んでほしいと思う。

小保方さんはどうなんだろう?
posted by Kose at 23:33| 日記

STAP細胞と陰謀論 ― 概論

ネットの妄想=陰謀論は証明も反証もできないリビドー的なものなのでそうであると列挙するほかない。

STAP細胞事件でいちばん有名な陰謀論は、アメリカ(軍あるいはユダヤ人)が、理研の成果を奪うための事件だった、みたいな話である。ただしバカンティ氏が初期アメリカのベンチャー・ファンドから資金提供を受けたのは事実である。そしてアメリカのアカデミアでユダヤ系市民が多いのも事実である。それはナチス・ドイツがヨーロッパから優秀で富を持っていたユダヤ人を追い出したからに過ぎない。ハリウッドがユダヤ系資本であるのは有名だが、君らはハリウッド映画を見る際にユダヤの陰謀とか考えているのかね。ジョン・サールがインタビューで書いていたがUCバークレー校の数学の集合論の教授の大半がユダヤ系だそうだ。君は数学がユダヤの陰謀だと主張するのだろうか?ビジネス・ジャーナル記者が陰謀論者なのは、ヘブライ大学がユダヤ人だから気味が悪いため扱いたくないとぼくに言ったので明らかになった。ヘブライ大学論文は、遺伝的不安定性と表現型の関係を問題にするものすごい理論的な論文で全くちんぷんかんぷんなのでぼくは扱わないだけで、ユダヤ人差別をする気はない。

二つ目は、製薬会社が、万能細胞STAP細胞が実現すると商売が上がったりなので潰したと言う説である。
これはおそらく「万能細胞」の「万能」を素人が誤って解釈してできた説だろうと思う。特に論じない。

第三は、アメリカ陰謀説と製薬会社陰謀説の結合したもので、アメリカないしそれと同等のものが日本の特許を奪ったという被害妄想である。これはかなりネットニュースで広まったと思う。残念ながら、まだ特許が成立する見込みが立っていないし、実体である論文は撤回されたが、ワシントン大の別種の細胞の実験の成功で多少希望が復活した程度で、特許を手放した理研がばかなだけなのを取り違えている。

第四は途方も無いんだが、電通が事件を牛耳ったというものである。
たしかに失われた20年の間、クライアントより電通のほうが影響力をもつようになったのはたぶん確かである。証明可能な問題を提起する。全国のムダに多いゆるキャラは、政府の地方創生みたいな政策の予算に電通や他の広告代理店がしゃぶりついた結果であるとぼくは思っている。だからもし電通をそれほど高く評価するなら、全国のゆるキャラの企画の受注先を全部調べ上げてくれて、確かに電通が地方への国予算をゆるキャラという形で(B級グルメでもいい)吸い上げる影響力をもっていて、国民は何も知らなかったと証明していただけるならSTAP細胞についても検討してもいい。

なんでネトウヨの嫌いな中韓はこの話に関与してこないんだ。若山研のES細胞の持ち主は中国人だったし、ハイデルベルク大の論文の筆頭著者は韓国人で、韓国の資金援助でハイデルベルク大で研究に参加したとたしか書いてあったと思う。ほぼSTAP細胞であるレーザーなどの機器を利用した特許を韓国の大学が申請している。

もうあまりに色々説明すべき要素が多くなると、頭真っ白になるんだろうなと思う。

あとは悪魔を引き合いに出すほかない。そう東日本大震災を起こした悪魔が陰謀の正体である。

東日本大震災のショックを反原発のような紋切型の正義として増幅させた日本人のアニミズムがSTAP潰しの正体である。

どんなニュースも戦後最悪か最大で日本の民主主義と平和は危機にさらされており、安倍首相が危機に晒すのであり、北朝鮮が君らを危機に晒すのではないんだろう?

この文は誤変換を減らすトレーニングとして書いた。あまり意味はない。また訂正するハメになるかもしれない。┐(´д`)┌ヤレヤレ
posted by Kose at 18:59| 日記

躁鬱病は難しいのだ

躁鬱病の治療薬は単純である。

炭酸リチウム(商品名リーマス)

が第一の処方薬で、その他気分安定剤と分類される薬しか必要がない。
ぼくの場合は、その前に不眠症がこじれていたため、睡眠導入剤も飲んでいるけど。

問題は、病院で医師に診察してもらったときの状態は普通

うつ状態

であるため、ヤブ医者は抗うつ剤を処方してしまう。
抗うつ剤の興味深い点は、たくさんの種類の抗うつ剤があり、患者によって効果のある抗うつ剤が異なるのが普通だという点である。これも知らない精神科医は多い感じがする。パキシル・ブームなんてのはめんどくさい診断を回避したい精神科医の陥ったワナであろう。

またうつ症状があるからと言って、うつ病ではないことはたくさんある。
躁うつ病に抗ウツ剤は効果がないどころか、躁転のきっかけにすらなる場合がある(ぼくは経験した)。

その他心的外傷性ストレス症候群(むかしノイローゼと言われていたものに近い)とか適応障害とかもっと重篤な統合失調症の初期症状にも現れる。

ぼくは実際紹介状を開いて見たら、最初のやぶ医者はぼくが統合失調症の初期症状であると書いていた。

そういうわけで10年くらいメジャートランキライザーを飲まされてこじらせたのだ。本当にその医者ぶっ殺してやろうかとも思わないでもなかった。ある手続きで、初診の医師の診断書が必要になって、約15年後そこへ行ったら、その医者はすでに亡くなっていた。まあ当然の報いである。

ぼくの場合は、職場が日本共産党系の組合連中と罵倒し合うさなか、半分慢性的に怒っており、半分うつ状態と不眠症という混合した状態であったから、そのやぶ医者は間違えたのであると思う。

2000年代になると、躁うつ病患者に躁状態とうつ状態が同時に混在する状態があるという理解が進んだ。

ぼくの場合、長い間日本共産党系の組合と喧嘩しているというのは精神病的症状が出る以前からの客観的事実なので、別にそれは病気ではない。医師は客観的事実を精神病のエピソードと勘違いしたのである。

日本共産党と喧嘩をすると精神病だと言うなら日本は収容所列島かと思ったものである。

そいうわけで、初診時の状態から躁うつ病という診断をするのは、非常に難しいということである。躁うつ病についての素人向けの本もものすごく少ないし、書いてあることは、ほとんど曾孫引きみたいな内容である。

そんな中でたまたま読んだのが『ジャコ・パストリアスの肖像』である。ジャコ・パストリアスは、最盛期のウェザー・リポートのベーシストとして有名だし、エレクトリックベースでソロを始めた開拓者でもある。破天荒な振る舞いでも有名だった。しかし1960〜70年代ミュージシャンが破天荒なのはまあ商売のパフォーマンスに過ぎなかったから、どうせそんなものだろうと思われていた。だが、ウェザーリポートを離れ、自身のソロやジャズ・オーケストラ作品を出した後、消息を絶ち、なんとニューヨークでホームレス生活しているところを発見されたりした。妻との関係が悪化していたとか細部は忘れた。とにかく彼の場合アルコールが入ると手がつけられなくなると言う深刻な状態にあったらしい。そこで友人が身柄を引き取って、炭酸リチウムの治療を始めたら良くなり始めたと書かれていた。だが間もなくフロリダのバーのガードマンとトラブルになってジャコ・パストリアスは殴り殺されてしまった。

この話のなかで、炭酸リチウム治療の話を初めて独立に知ったのだ。

それは2000年より少し前だと思う。ぜんぜん違う医者に行って、リーマスの治療をしてくれるよう求めた。なかなか効果は現れなかったけれど5年くらいしたら急速に良くなった。毎月わかるくらい良くなった。ものすごく痩せていたのにどんどん太り始めた。

実際に正しい治療は効果があるのだが、何が正しい治療かは、本人にも医師にもわからないのである。

脳科学がなにか明らかにしたかもしれないが、躁うつ病についてはほぼ何も知られていないし、なぜ炭酸リチウムが効くのかもわかっていない。炭酸リチウムは、ヨーロッパでリチウム鉱泉が躁病に効くと長いこと伝えられていたという話があり、1950年代に製剤化したら実際に効いたという顛末は知られている。

脳科学がどんな見解を持っているのか全く知らない。
posted by Kose at 14:56| 日記

腰痛ブルース

腰痛はたいへんひどい。午後になるとほぼなんとも無くなるんだが、朝は身動き取れないくらいひどい。
その気分を詠みけり。コード進行を打ち込むのも辛いので、コード進行がない。二度弾くと腰痛がひどくなるので適当に1回だけ弾いた。

posted by Kose at 09:59| 日記

まあ書いたものは撤回しないが誤字だらけだった

最近、日本語入力をMSからGoogleに変えた。というのもMSがなぜか頻繁にフリーズするため。
Googleだと候補が違うので誤字が極端に増えた。なぜか、二度打ちが増えて変な思いもよらない変換になってしまう。慣れるまで誤字がものすごく多いと思うので勘弁してほしい。

昨晩の趣旨は、精神病の妄想と集団的な妄想には区別がないので、ものごとを考える際にはより具体的で、よく簡潔な仮説だけを採択して、それで説明できないなら、より具体性の低い仮説をそれこそ「仮に」付け加える操作が必要だということを書くつもりが、ぼくの病気の話になってしまった。

妄想を語っている点でネット世論と精神病患者は区別がつきにくい。

「おち」というのは完全に明白な精神病だと言っていいと思う。

ぼくはどうなんだというと、ずっと言動には慎重だ。誤変換には甘いが。文章がくどいというのは昔からの習慣である。

小保方応援団の大半の人は善意の人だと思うが、東日本大震災以降の怨霊退治に取り憑かれた人が若干いる。たまたま小保方応援団であって、逆でも同じである。

普通の人は、べつにSTAP細胞事件なんかもう忘れている。

BPOで世論が逆転するのを見物できる立場に入れて大変面白い。まあそうならなくても怒らない。
小保方さんが再起するのに20年かかっても心のなかでは応援する。
posted by Kose at 07:19| 日記