2016年09月24日

【新版】若山研寺下愉加里2013年10月論文、彼女が再現成功の学生か? 追加:アブストラクト訳

追加:
アブストラクトを訳してみたが、そもそも専門用語の意味はわからないとしても、内容はクローンマウスの発達の成功率の向上(異常染色体分離の低減)に「ラトランキュリンA」処理が効果がある実験を示す控えめなものである。通常のクローンマウス作成の効率化というパラダイム内の話なのでSTAP細胞と関連付けるのは無理があるようにおもえるが、どうなんだろうか?


先に<あるいみおうじ>さんが見つけていた足跡がついているんだが、発見は独立にである。
*とりあえずアップするが、改定するかもしれない。

小保方晴子『あの日』
第5章 思いとかけ離れていく研究
 2012年3月になると…
実際に独立して再現実験に成功した当時の学生さんは、「幹細胞株化された細胞からクローンマウスを作成する」という、若山先生に割り振られた研究テーマをもとにわたしとは別の論文の執筆を開始していた。…学生さんからは、「若山先生と相談してネイチャー姉妹誌に投稿することに決めました」と連絡を受けた。…こうして、この学生さんによって執筆された論文は実際に投稿されたが、騒動になったのち静かに取り下げられている。


この学生さんは、すでに博論を掲載した寺下愉加里さんであることが確実になった。寺下さんは当時東北大学大学院生だった。小保方さんがUlになったあと、そのチームに配属されたことがわかっている。
寺下博論は
http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/58298/1/140326-Terashita-1083-1.pdf
であり、平成23年(2011年)付けとなっているので、2013年には学位を取得しており、いわゆるポスドクの立場であった。
上の「幹細胞株化された細胞からクローンマウスを作成する」という論文はネイチャー社を調べても撤回の痕跡もない。ずっと調べていたんだがやっとそれらしいものが見つかったのでここに公開する。掲載誌は方法が正しければ掲載するという緩い基準のPROS ONEというオープンアクセスの科学誌であった。

小保方晴子さんの手記の記述と、記者会見での他に再現に成功した人がいるとの回答から寺下愉加里こそ、その人物である可能性が高いかもしれない

こんなことも取材できなかったのか?マスメディアは???BPO後期待したい。


アブストラクト訳してみたけど、これはSTAP関連の研究であるようには見えない。全部読むつもりはないし、もちろん能力もない。

ラトランキュリンA処理はクローン胚の発育成功のための異常染色体分離を防ぐ
Latrunculin A Treatment Prevents Abnormal Chromosome Segregation for Successful Development of Cloned Embryos
寺下愉加里 , 山縣一夫, 戸頃 美紀子, 糸井 史陽, 若山清香, Chong Li, 佐藤 英明, 種村 健太郎, 若山照彦
Published: October 24, 2013 http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0078380
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0078380

アブストラクト

除核された卵母細胞への体細胞核移植は、全能性を達成することを目的とした体細胞をリプログラミングするために使用されるが、ほとんどのクローン胚は、移植後子宮の中で死ぬ。クローン胚のエピジェネティックな状態を修正することはその発達を改善することができるが、クローン胚の生産率は、他の要因を変化させることによっても高めることができる。異常染色体分離(ACS)がクローン胚の発達上の失敗の主な原因であり、ラトランキュリンA(LatA)―アクチン重合抑制剤がクローン胚のF-アクチン構造と出生率を改善することはすでに示されてきた。F-アクチンが胚における染色体集合にとって重要であるため、そこで、我々はクローン胚におけるACSとF-アクチンの関係を調べた。LatA処置を用いて、リジン9(H3K9me2)のヒストンH3のジメチル化のようなクローン胚に特有のエピジェネティックな異常が修正されることができなかったのに対して、ACSの発生はかなり減少した。これとは対照的に、H3K9me2はG9aヒストン・メチル基転移酵素抑制剤BIX-01294を使って正常化された場合、クローン胚における正常な発達にとって本質的だが従来発現しなかった―Magea2遺伝子が発現した。しかし、これはクローンの成功率を上げなかった。それゆえ、非エピジェネティックな要因もまた、マウス・クローニングの効率を決定するのにで重要な役割を演じる。

Latrunculin A Treatment Prevents Abnormal Chromosome Segregation for Successful Development of Cloned Embryos
Yukari Terashita , Kazuo Yamagata, Mikiko Tokoro, Fumiaki Itoi, Sayaka Wakayama, Chong Li, Eimei Sato, Kentaro Tanemura, Teruhiko Wakayama
Published: October 24, 2013 http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0078380
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0078380

Abstract

Somatic cell nuclear transfer to an enucleated oocyte is used for reprogramming somatic cells with the aim of achieving totipotency, but most cloned embryos die in the uterus after transfer. While modifying epigenetic states of cloned embryos can improve their development, the production rate of cloned embryos can also be enhanced by changing other factors. It has already been shown that abnormal chromosome segregation (ACS) is a major cause of the developmental failure of cloned embryos and that Latrunculin A (LatA), an actin polymerization inhibitor, improves F-actin formation and birth rate of cloned embryos. Since F-actin is important for chromosome congression in embryos, here we examined the relation between ACS and F-actin in cloned embryos. Using LatA treatment, the occurrence of ACS decreased significantly whereas cloned embryo-specific epigenetic abnormalities such as dimethylation of histone H3 at lysine 9 (H3K9me2) could not be corrected. In contrast, when H3K9me2 was normalized using the G9a histone methyltransferase inhibitor BIX-01294, the Magea2 gene−essential for normal development but never before expressed in cloned embryos−was expressed. However, this did not increase the cloning success rate. Thus, non-epigenetic factors also play an important role in determining the efficiency of mouse cloning.


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PLOS ONE Yukari Terashita paper PDF

posted by Kose at 17:35| STAP